最期の日①
2021/6/28
深く眠れるように薬を入れたのに目が覚めてしまった母。
あの感動の別れは・・・と思いつつも、もう一度母と軽口をたたけるのはうれしかったです。
目が覚めたおかげでお兄さんたち(私から見ると叔父ですね)にも会えたし、あれはあれで、よかったと思います。
ただ、母はやっぱりしんどそうでした。
このころは、今までの母とはうってかわってわがままになってました(笑)
みんな、どこにいったんや~ってすぐさみしがりました。
私は仕事を休んでいたので、目を覚ますたびに呼ばれ、そばに行ったら妹はどこ?弟はどこと聞かれました。
この日、また私が母のお友達へのお礼用に買ったお菓子を、来てくれていた訪問看護師さんにあげてました。
私がうつらうつらとソファで眠ってたらまた呼ばれて、そばに行くと、「○○ちゃん、お母さんが○○ちゃんが買ってきたお菓子を看護師さんにあげたから怒ってるんやろ~そんなんで怒ったらあか~ん。」っていって、私を抱きしめました。
それが、私と母の最期の会話になりました。
直後、もう一度、もう少し強いお薬入れましょうってことで先生が来てくれました。15時頃でした。
その日は、ちょうど障害者認定されて、もう一段いい介護ベッドが届く日でした。床ずれ防止のために自動ですっとマットが動くやつです。
介護士さんにも7月1日から毎日来てもらう手配をしました。
毎朝9時に顔拭きと口腔ケアをしてくれて、火、金は洗髪もしてくれる。
離れていても状態がわかるように個人のページを作成してくれてました。
ログインしたら母の状態がわかるようにもなるとのことでした。
ありがたいことです。
ベッドが届いたのが16時頃。
15時頃に薬をいれられてから、母は一切目を覚ましませんでした。
ベッドを入れ替えるのに、シーツごと母を移動させてもびくともしません。
本当に、深く眠っているんだな・・・と安心すると同時にさみしくもありました。
そして、最後の会話を後悔するようになります。
「そんなことで怒らへんわ」ってちゃんと言ったかな・・・って。
ちょっとムッとしたのは確かなんです・・・
あの時の会話を思い出すたび、回想の中で私は「そんなことで怒らへんわ」って言ってます。でも実際言ったのか覚えてません。言ったとして母に聞こえていたのかもわかりません。
ただ、この会話を思い出すたび、私が怒ってるって思ったまま母が眠ってしまったのではないかと後悔して涙が出てくるのです・・・
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