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【映画感想】ワンダーウーマン1984(2020)
ちょっと前に観たので一応書きます。
この映画は2017年のワンダーウーマンの続編で、本当は2020年6月に公開される予定が新型コロナウイルスの影響で半年も遅くなってしまった映画です。
延期に延期が重なったせいでDC熱が下がってしまい、正直公開日に観に行く情熱がなかったので一週間後くらいに行きました。
2017年公開の前作、ワンダーウーマンはあまりにも大ヒットしてしまい、DCエクステンデッド・ユニバースのジャスティス・リーグ(2017)のポスターで、ど真ん中に配置が変更されるほど人気になりました。
ちなみに元々のポスターでは、中央はバットマン。
アメリカで公開してすぐ思ったより興行収入が伸びず、責任の矛先がバットマンに向けられた感じ。(可哀想)
まあ単純に面白くなかったから仕方ない。(スナイダーズ・カット楽しみですね)
ワンダーウーマンの話に戻りますが、映画の出来としては最高でした!
映画冒頭の、幼き頃のダイアナ(ワンダーウーマン)がアマゾネス達とオリンピックのレース的なことをしているシーンから一瞬で引き込まれた。
ダイアナは勝つために手段を選ばないのでレースの道から外れ近道をしてしまい、1位を取ったものの認められませんでした。
ズルをしたダイアナは、アマゾネス戦士の将軍アンティオペから「真実に向き合え」という助言をされます。
この映画は、前作の第一次世界大戦時から66年後の1984年が舞台。
1984年のダイアナは、皆さんご存知スミソニアン博物館で考古学者として働いています。
そこで、ブラック・ゴールド社の社長マックス・ロードと出会います。
このマックスが最初から胡散臭さ丸出しで、どうせ事業失敗してるだろと思ったら、予想通りめちゃめちゃ失敗しており、起死回生するためにスミソニアン博物館にあるどんな願いも叶う魔法の石を手に入れようとしていました。
なんやかんやあって、ダイアナは前作で死んでしまった彼氏スティーブの生き返りを、そしてダイアナの同僚である冴えない考古学者のバーバラはダイアナみたいになりたいと魔法の石に願います。
マックスはバーバラを誘惑し、魔法の石を手に入れると、私自身を石にしろ!と命令します。
ジーニーに3つの願い事をするとき、3つ目の願いを回数制限なしにして!って言うくらい愚かな願いですね。
映画好きだったら失敗することは間違いなくわかりそうなものですが、残念ながらマックスは映画好きではなかったみたいです。
ちなみにこの石は願いを叶える代償に、その人にとって1番大事なものを奪うという性質を持っていました。
ダイアナはワンダーウーマンとしての力を、バーバラは元々持っていた優しい心を、マックスは健康な体を失います。
いや、もしかしたらマックスは息子との絆を失ったのかもしれないけど、体調悪そうすぎてそう見えました。
ダイアナはスティーブと楽しい時間を過ごしていましたが、ワンダーウーマンとしての力を失い幼き頃のあの教訓を思い出して、スティーブを手放しヴィラン達と戦うのです!(省略しすぎ)
このスティーブを手放す場面があまりにもドラマチックで、号泣してしまった。
思わずダイアナもスティーブも一緒にいたいのに別れさせるなんて、なんて映画なんだ!!!と思ってしまいました。
あと、同僚のバーバラがダイアナみたいになりたいと願ったせいでワンダーウーマン並みの力を得てチーターというヴィランになるんですが、力を取り戻したダイアナ、まじで容赦なく戦ってて面白かった。
バーバラは説得したら前みたいに良い人に戻れそうな感じがしたのに、ちょっと説得して心変わりしそうにないのを確認したら、じゃあ仕方ないわね...って感じですぐに倒してた。感電させてた。
まあ死んではなかったんだけど、映画の最後でもチーターだったので、いやもうちょっとメンタル面をケアしてあげてたら...と思ってしまった。
主演のガル・ガドットが自粛中に友達と「イマージン」歌いながら、みんな元気だしてねみたいな動画をアップして炎上してたから、たぶんそういう人なんだろうね...。
私はヴィラン側にも救いがある構造が好きなので、人の心に鈍感すぎでは?みたいに思ってしまって最後はモヤモヤした。
まあ3部作らしいので、きっと次回作でダイアナは人の心を分かるようになるんでしょう!
ヒーローになる人はパワーがある人じゃなくて、真実と向き合う心がある人っていうのが改めて示されていましたね。
とにかく映画としての出来は良かったので、興味ある人は是非観てください。