媚を売る・贔屓してるは思ってるよりももっと簡単で全然違う


この業界にいるとよく聞く言葉「媚を売る」「贔屓してる」

前回の記事にも書いたのですが、私自身も演者の時は「あの子運営さんに気に入られてていいなぁ」なんて思ってました。
でも逆もあって、私の事を媚を売る女とか、贔屓されてると言って、メイド時代は先輩何人かにいじめられてました(笑えないw)

でも当の本人は運営に媚を売ってるつもりなんて一切なかったし、贔屓されてるとも思ってなかったわけで、なんなら別の子をお気に入りだなぁと思っていたくらいでした。

そう、、これって結局主観でしかないんですよね。

そして私が運営という立場になってから、当時を振り返えり考えると、意外と単純な事でした。

①私が「あの子お気に入りなんだろうなぁ」と思っていた子
これはどう見ても、10人が見たら9人は最低でも可愛い、いい子だね!キラキラしてるね!って言われる様な、どうしたらこんな可愛くて歌もうまくてお話も上手で仕事もちゃんとしてくれる可愛い子が存在するするんだ!?というくらいの子でした。
誰がどう見ても、贔屓というよりは、この子出さないで誰出すの?と思うような。今考えれば、そのコンテンツ(私で言えばメイド喫茶)やグループを大きくする、有名にする為には当たり前のことでしかないんですよね。
当時の私はそこまでは考えられず、やっぱ世の中顔とおっぱいとお話が上手な子が全てなのか、、

とか羨ましいという気持ちも込みで思っていましたね。これはまた反省したらキリがないので割愛します笑

②私が「あいつ媚び売って贔屓されてる」といじめられてた理由
当時は何が媚を売っているに入るのか?何をもって贔屓されてるのか?全くわかりませんでした。
何度も言うように、私もまた別の子の事をお気に入りですごいなぁと思ってたわけなのですから、、、
でも運営になって初めて、見てるメンバーの子に「あの子だけずるくないですか?」「またあの子ですか?」「贔屓してます?」と言われてようやく気がついたのです、、、

「贔屓してる」ってそんな事で思うのか!?!?

私からしたら当たり前のようにしたたことが「贔屓してる」と言われたのです。
では私がしていた当たり前の事とはなんなのか?

それは
「努力が見えたり、積極的にダメ出しを聞いてきたり、アドバイスを求めてきたり、片付けを手伝ってくれたり、目に見えて上手くなってる」そんな子をメインで歌割や選抜ポジションに組み込んでた

ただそれだけの事だったのです。

そこで初めて、自分が「媚を売ってる」とよく言われてたか理解しました。

当時の私は前記事にも書いた通り、顔に自信がなかったので、積極的に歌やダンスの練習をしたり、それを披露した後はスタッフさんに今日はどうだったか、どこがだめだったか、うまくなってるかを毎日のように聞いてました。
そして、スタッフさんの片付けを手伝いながらどうしたらファンがつくのか、本当は自分はこう言うことがしてみたけど、それは自分に合っているのか、とにかく自分を見てくれる人に聞いて聞いてをしまくっていました。

そのおかげが、確かにスタッフさんは、私に合った配置を提案してくれてお給料もあがったり(そのポジションの人はみんなあがる)、積極的にMCをさせてくれたりしてくれました。

そうこれが「媚を売る」「贔屓する」になっていたなんて、私はこの30年間くらい全く思った事がなかったんです、、、、。

でも思い起こせば、小学生の時も先生の勧めで学級委員長したり、、、、進んで○○実行委員とか応援団とか色々やってた結果「なんかムカつく」「先生に媚び売ってる」なんて言われていじめというか仲間はずれといいますか、、、されてたなぁと。。笑

あー、これ媚び売ってるんだ、、、
30年後に気がつく事になるとは、、、

でもこれを媚び売ってると言われるのであればそれでいいやと逆に受け入れてしまいました。

なぜなら、人間として当たり前の感情で動いてるから。

ただ、困ったのは現在私の立場は運営なので「贔屓してる」と言われる事。

私からしたら自主練を沢山してたり、ライブ後に直接でもラインでもどうだったか、どうしたらもっとよくなるかアドバイスを聞いてきたり、積極的にユニットの事について考えて案を出してくれたり、お片付けやイベントの準備を手伝ってくれる子を、ありがとう、頑張って!の気持ちも込めて抜擢してただけの話。。

私は地下では珍しい(らしい)、歌割などは割と実力で当てはめていく(もちろん、今回の曲はこの子メインで行ってみようかな?みたいな主人公を1人たててそこからは上手い子→そして全員の声を思い浮かべながら当てはめていく)やり方をしています。
割とクリエイター気質なので、売上がいい子からはめてくとか、人気順ではめてくなんて事は一切しない。

アイドルとしてそのグループとして、その曲をパフォーマンスした時にどう見えるか、誰がどこを歌ったら全体的に魅力的になるかを考えて組んでいく。

が、地下ではどうやらそれはだめらしく、、泣
上の人に「売り上げみて組まないから贔屓って言われるんだよ」なんて言われた事も正直ある。。

売り上げを見て組むってなんだ?

地下アイドルの売上程、馬鹿なくらい当てにならないものはない。

10人ファンがいる子よりも、たった1人しかファンがいないお強と呼ばれるファンがいる子の方が売上だけなら良かったりする。

それを見て組めというのか!?
馬鹿げてる。それは総選挙のような企画でするべきであって、じゃあなんなんだ?
だから地下はユニットとして纏まらない、いつまでもグループ内で個人戦してるんだ。
だからすぐ崩壊するんだ。

と声を高らかに言いたいとこですが今回のと趣旨が変わってしまうので、、、割愛。。

で、これが贔屓と言うのであれば全員胸に手を当てて考えてほしい。

選抜でも歌割でも誰かを選ぶ時に、もし本当に誰でもいいとしよう?
そうなったら如何に自分とコミュニケーションを取ってるかどうかで決まらないだろうか?

ライブが終わってさっさと帰っていくメンバーと、一生懸命どうだったか、どうしたらいいか聞いてから帰るメンバー。
自主練をしてるメンバーと遊び歩いてるメンバー。
このダンスが気に食わないだの文句を言うメンバーと、気に食わなくてもカッコよく見せようと練習するメンバー。

どっちを選ぶかは明白ではないだろうか?

もちろん私はメンバーに今しかできない事は全部しなさいと言うタイプなので、沢山遊んでたくさん練習して、ステージでは会いにきてくれる人たちに100%以上のものは最低でも届けようと言いきかせてきた。
ステージで100%以上のものを届けてくれれば、自主練しようか、遊ぼうがそれは人それぞれのテンポやペースがある。自主練をしなくても上手ならばそれで良い。

意見も沢山言ってほしい。結局パフォーマンスをするのはメンバーだ。その意見を全部受け入れてあげれるかは別としても、別のことでその意見が役に立つ時だってあるかもしれない。

だが、スケジュールで出たいものには出せ出せ言うのにちょっと面倒くさくなったものに対して文句を言うのと言わない子だったら、言わない子を出すのは当然である。

お疲れ様です!手伝いますって言ってくれたり、主催で手が離さなくてケータリングすらなんも飲み食いできない中、ジュースを買ってきてくれるような子がいたら(実際にそんなステキな子に恵まれました)その子を選ぶ。

人間として、私は当たり前の感情だと思っていた。そしてそれが贔屓と言われるのであれば、それでいいのかもしれない。
何故なら、それが人間だから!!
※運営としてちゃんと色々考えて決めるとこはきめてます。本当にあと一枠誰でもいいとか、この歌詞のとこは誰でも行けるなぁといい意味で考えた時にの話である。

だから、あの子贔屓じゃん?って思ったそこのあなた!!!

ちょっと胸に手を置いて考えて見てほしい。
意外とその子は運営さんと沢山コミュニケーションを取ってないだろうか?
お手伝いをしていないだろうか?
自主練やダメ出しを聞いたりしてないだろうか?
そして自分はもうそう言う事をしているだろうか?

はたまたユニットを代表するユニットが大きくなる為に重要なポジションにいる子じゃないだろうか?

考えて見てほしい。

逆にアイドルで売上だけですべてが決まるのであればアイドルである必要があるのか?
いや、しかしながら地下アイドルというところはそう言うところなのかもしれない。

それでも私は「音楽」をアイドルとして届けるユニットであってほしいからこれからも売り上げで決める事はないだろう。でもきっとそれはこの業界に置いては間違っているんだと思う。

おしまい

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