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「応援される」という事

少し大きなイベントを終え、沢山の感想をお客様や関係者、もちろんステージに立っている本人たち、いろんな人の声を聞いて、やはりココに尽きると思った根本的な事について考えてみました。

人間誰しも「自分の人生を生きている」のは当たり前だと思うんです。
どんだけ彼氏に貢ぎ体質の人でも、仕事が辛い毎日の人でも、それをする事によって何か別に得るものがあるから生きているんじゃないかな?と思うのです。

そんな人間が自分ではない「他の誰かを応援する」ってそんな簡単に出来る事じゃないと思うんです。アイドルにしろ、俳優さんにしろ、スポーツ選手にしろ。

オリンピックくらいの期間限定や、テレビで嗜む程度ならまだしも、足繁く通ったり、応援グッズを買ったりする事って人生において、そう簡単に出来る事ではないと思います。

私は自分の好きなアイドルさんやアーティストさんに対して「嗜む程度」でしか出来ていません。正直、今日どの番組に出るのか、コンサートがいつからいつまであるのか、グッズが何が出るのか、、、全然把握してません、、、
でもCDでたんだ!と思えば買いますし、コンサートもどこか行ければいいなぁで行ったりはしますし、グッズを見たら推しのは一応ひととおり、、!!くらいにはお買い上げさせて頂きます。
それはそれで、自分が満足しているならばその応援の仕方が間違ってるとは思いません。
でも逆にそれ以上の何かを求めようとも思いません。
見ているだけで幸せ〜なのです笑

ただ、出る番組全てをチェックして録画する、YouTubeの更新も欠かさず見る、毎試合を見にスタジアムまで行く、ライブに足繁く通う。

そう言った「かなりの時間を使う応援」と言うものには誰にだって求めてしまう最低限のものってあると思うんです。

例えばスポーツなら、ホームラン打ってくれるかな?今日は勝ってくれるかな?そんな期待を持って見に行くと思います。

YouTubeなら、今日はどんな事してくれるんだろう?笑わせてくれるかな?ドキドキさせてくれるかな?など内容に期待しますよね?

ライブも同じく、今日はどんなパフォーマンスをしてくれるんだろう?終わったらどんな事を話そう。

って楽しみにきてくれると思うんです。

そうなった時にその「最低限の期待」に答えられない日々が続いたら、誰だって応援するのが苦しくなってくると思うんです。

今年も優勝なし。
来年こそ、、、と言って早2年。。。

とか、

最初は楽しいYouTube内容だったのに、だんだん下品な内容や過激な内容に変わってきてしまった

とか、

抱いていた「最低限の期待」にかすらなくなってきたら、誰だって「アレ?」って思うと思います。

スポーツ選手にしろ、アイドルにしろ、どんだけ自分達が練習をしても結果が見えなければそれは見てる人からしたら、期待に応えられていないと捉えられても仕方がないのです。

結果は一概にコレという正解はありませんが、アイドルでいえば「ファンが増えない」と言うのがわかりやすいでしょう。

私も沢山悩みました。ダンスや歌の練習が足りないのか、終わった後のトークなのか、はたまた容姿なのか。どれにしても結果が出なければ出るまで全部の可能性を考えてやるしかないのです。

それはそうなのです。「応援をされる」という事はそんな生半可なものではないから。

この業界は特に、どんだけ本気でやったって有名になれるのはたった一握りの世界です。(もちろんスポーツとかもそうだと思うけど)

そもそもまず、自分達というものを見つけて、見てくれる事すら奇跡のような出会いなのです。

そこから常に応援をしてもらうという事は、かなりのパワーで心を動かさない限り、そんな安易と手に入るものではありません。

やるのは簡単。
でも継続をする事は容易いことではない。

パフォーマンスであれ、容姿であれ、トークであれ、成長過程であれ、何かしらで常に心を動かせるような事をしていないと継続なんて不可能である。

と私は思っています。

実はこれ「お客様相手」だけに言えることではないんです。

「お客様が感じる事はスタッフも同様に感じる」

という事。

特典会でダルそうに待ってる人、ダルそうに話す人なんかと話したいと思わないですよね?
同じく、挨拶をしない、レスポンスが悪い人に仕事をあげようとか、何かしてあげようとは思いません。

パフォーマンスが適当なものを見たくはないですよね?お金返せって思いますよね?
同じく、音響さんも照明さんも沢山のアーティストさんを見てきてます。そのパフォーマンスが趣味じゃなくても、頑張ってやってるかどうかなんていうのは一目瞭然です。

怠癖があったり、どうしても遅刻癖が治らなかったり、言い訳ばっかりしたりどうしようもない欠点があっても、それ以上にスタッフを気遣ってくれる優しさがあるかわかります。

人間というのはすごくわかりやすい生き物です。

悪口を言う人は誰の悪口でも言います。
例えばメンバーや運営の悪口を言ってる人が、ファンの方や他のユニットの悪口、又は他のファンの方の悪口は言わないか?
そんなわけありません。
誰にでも悪口を共有したがる人は、別のところでは別の悪口を共有するのです。

ちょっとした事で文句を言う人が「○○には文句は言わない」なんてこともあり得ません。

頑固で融通の効かない人が、これだけには頑固にならないなんてことにはならないのです。

そして生きていれば正直誰だって、悪口や文句など出てくるものです。
そして、この業界にいる人は誰だって自分という信念があり、多少頑固なものです。

ただ、その度合いや限度、本当なのか?盛ってるのか、妬みによる嘘なのか?ちょっとした話のこじれから生まれてしまった一過性のものなのか、頑固だけどちゃんと合わせてくれるのか?全く合わせようともしないのか、、、なんて言うのを見極めれるか否かなだけなのです。

ちょっと話がそれたな?って思うかもしれませんが、全然それてはいなくて

結局「応援をされ続ける人」というのはそう言った人間の【マイナス面】よりも【プラス面】が勝る人だと私は思っています。

上にも少し書いたので同じになってしまいますが、どんだけ文句が多くても、言い訳が多くても、それ以上に期待に応えてくれるか?
やっぱこの人じゃなきゃ!というものがあるか。
また、私の立場で言うと、スタッフの事を気遣ってくれる優しさがあるかでだいぶ変わってきます。

振付師さん、エンジニアさん、音響さん、照明さん、衣装さんなどその時にしか携わらない方もいる。正直、間違えないように音を出して帰るだけのお仕事に「+α」の気持ちを入れてやって頂けるかどうかというのは、ズラズラ述べてきた事にかかっています。

私は基本、照明さんに曲調の雰囲気だけ書いて、お任せでとお願いをしてしまいます。それはもちろん私には照明の知識がないのもありますし、プロに任せた方が良いものが出来るに決まってるからです。しかし、今回ワンマンではすっごく細かくかっこよく照明を作ってくださいました。音を何回も確認しながらこの方がいいかな?こっちがいいかな?って。すごく嬉しかった。

全然ただ変えてくれるだけでもかっこいいのに、世界観に合わせて一生懸命頼んでないところまで作り込んでくださいました。

こういう「+α」ってちょっとやそっとじゃ、やろうとは思いません。(もちろん最低限の仕事はしますよ!!お金をいただいているので!!100%でとどめるか、150%に跳ね上がるかみたいな事です)

例えば私で言うと外注を受けているのはお衣装や動画の制作なわけですが、やはりすごく喜んでもらえたり、ありがたい事に、ここがすごく好きでとかをDMで頂いたり、SNSで書いてくださっているのを見ると嬉しくなります。

次に作るときはもっとこうしよう!とか、予算ちょっとたりてないんだけど自分の制作費で頂いてる分から少し当てるか!など自然と「+α」をしたくなってしまいます。

お客様も同じで、今日お仕事大変で真っ直ぐ帰りたい気持ちもあるけど、ライブも寄って帰ろうかな?など思ってもらえるのは「+α」だと思っています。

今回、ワンマン、そして遠征をさせて頂き、いろんな方から色んなお言葉を頂きました。
と言っても、殆どがとても嬉しいお言葉です。
もちろん、お世辞も沢山あると思いますが、初めての男性の方が2回も時間をチェックしてパフォーマンスを見て下さったのには驚きました。
すごく嬉しかった。。

これが噂のメン地下か?って初めはつまらなかった(だそう)男性の方が、うちのライブを見て、このユニットはよかった。推しになりそうって書いてくださったのもすごく嬉しかった。

男性ばかりに焦点を当てすぎてる気もしますが、、、それくらい、普段とは違う層の方にお褒めの言葉を頂けるのは活動をしていく上で貴重な事で、これからどうやって行こうかという流れに1番必要な事なのです。

(個人的には仮面舞踏会を聞いて、少年隊さんの話を楽しそうに話してくれたおばあちゃまも嬉しかった笑)

でもちゃんとそれが今後の「+α」につながっているのか?はこれから先の動向をみないとわかりません。

今回の良かったとこ、ここはダメだったところ、まだ足りてなかったところを一人一人が考えてみんなで持っていかないと、その場の感動だけで終わってしまう。

お客様ばかりに良い顔して、裏では散々でもダメだし、裏でいくら頑張っててもそれがお客様に見えなければ意味がない。

どっちにしても「応援してもらう」と言う事は表も裏も「+α」をしたくなるような人間でいれるかどうか?が大事なんじゃないかな?と思った数ヶ月でした。

マイナス面 < プラス面

ワンマン終わってコツコツ書いてたのですが
忙しすぎて(言い訳するな)久しぶりのノートでした。

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