【9thレギュGダブル】最終1915&104位 パオカイ+トルネオーガ
はじめに
はじめましての方ははじめまして。ありす・りでると申します。前期に引き続き、カイオーガの構築記事です。今期は最終1915&最終順位104位とこれまでの私の成績の中で一番良いものを取ることができました。色々反省もありますが記録に残しておこうと思います。それではここから先、私の自分語りに最後までお付き合いくだされば幸いです。
構築経緯
前期の反省と今期の方針
前回のシーズンでは眼鏡カイオーガを使って最終レート1862を達成。自分的にはそこまで悪い成績ではなかったので、それなりに満足はしていましたが来期もこのまま使うわけにはいかないなと感じました。具体的な反省点は以下です。
①カイオーガの苦手な相手を構築単位で対策しても、上手い人には当然上手く躱されてしまうし、ワンミスですぐ負けに直結すること。
②カイオーガが明確に有利といえる禁止伝説が環境におらず、構築相性で不利をとっている場合も多いこと。
所謂エースワントップ型とでもいうのでしょうか。オーガに苦手な相手も含めてほとんどを倒してもらって勝つことを狙ったPTだったのでオーガがやられたら一気に不利になってしまうよというPTでした。
この反省を持って、PJCSの配信や前期最上位帯の方の記事や投稿・剣盾時代の構築記事などを見ていてあることに思い至りました。それは「禁止伝説でも苦手なPT相手に無理に出す必要はない」ということです。以前のレギュレーションでは当たり前のことではあったのですが、禁止伝説のパワーに目がくらんで失念していました。この考えに至ってからは、「一般枠を強く使う」ことを優先して今シーズンやっていこうと決めました。
一般枠の決定
軸とする一般枠として、パオジアン+カイリューを使うことにしました。これまでのレギュレーションで自分もよく使っていて手になじんでいることや前期1位のキヌガワさんも使っていたこと・ノーマルテラスが黒バドに刺さること・特殊禁伝が強い環境なので物理方面への意識がこれまでのレギュレーションより薄いのではないかという予想があったからです。
実際、6月初旬から中旬にかけてランクマッチでパオカイには結構当たりました。自分が使っていても手ごたえを感じましたし、同じように考えている人がいるという証拠も得たことで自信にもなりました。
また、パオカイと組み合わせる一般枠としてスカーフ水ウーラオスを選択しました。これまでのレギュレーションでも鉄板の並びであり、パオカイの苦手なザマゼンタのBアップを急所で貫通できることが強みです。あとはサイコフィールドの張り替えができて、パオカイウーラと相性のいいゴリランダーを加え、いつもの先制技ビートのメンツが揃ったところで4枠を決定しました。
禁止伝説枠の決定
最初は前期一位のキヌガワさん同様、黒バドレックスとザシアンを使っていましたが、自分には上手く扱えませんでした。具体的に言うと、
黒バドレックスの場合
リキキリンが苦手という点がパオカイと被る。また、アストラルビットが不意のノーマルテラスに無効にされるので、パオカイが場に出る前の削りが行えない場合が多い。
ザシアンの場合
パオカイと同じく単体攻撃なので、攻撃する方向をしっかり合わせないといけない。守るを上手く合わせられるのがつらい。
このことから組み合わせる禁止伝説には、範囲攻撃ができること・無効タイプがなく確実に削りが入れられることが求められると判断しました。つまり、テラパゴスorカイオーガです。どちらを採用しようかとなったとき、私はカイオーガを選ぶことにしました。通りの良さはステラテラクラスターに軍配が上がりますが、テラスを切らないといけない都合上、カイリューが本気で暴れられず、不一致80技でこだわってしまうのは弱いのではと判断したからです。
オーガを採用するとなれば、先制技を防ぐ手段が欲しいところ。草枠をゴリランダーからアマージョに変更することにしました。
また、ラスト1枠には追い風要因として、いつものようにトルネロスを採用して6枠が決定しました。
個別解説
カイオーガ(水)@しんぴのしずく
技:しおふき こんげんのはどう れいとうビーム まもる
実数値:175-×-111-202-160-156(↑)
配分:CSぶっぱ余りB4
構築経緯で書いたように、禁止伝説でありながら最後に加入しました。前期と違い、苦手な相手を無理にワンパンしなくてもいいというPTコンセプトなので眼鏡ではなく、打ち分けできたり柔軟に立ち回れるよう、まもったりできる持ち物にしようと考えました。その結果として火力を盛れるしんぴのしずくを持たせることになりました。テラスタルとしては弱点を克服できる草にしようかとも思いましたが、テラスタルはカイリューに切りたいので守りのテラスタルを切る動きがそこまで強くないと感じ、瞬間火力を高められる水にしました。技はまもるとしおふき・こんげんのはどうは確定として最後は命中安定のれいとうビームにしました。最近のオーガの持ち物がこだわり系だったりチョッキだったりでまもるを持っていないことも多かったことから集中される場面が多く、まもるを持たせたのは正解だったと思います。
トルネロス()@おんみつマント
技:こがらしあらし ぼうふう おいかぜ あまごい
実数値:185-×-92-145-100-179(↑)
配分:H244-B12-S252
カイオーガ・連撃ウーラオスと組ませるS操作要因として相性がいいのは言わずもがな。タスキをパオジアンに渡す都合上、それなりに耐久には振りたいこと・オーガポンやミラー意識で素早さを落としたくないことから、今回はHSで育成しました。技は前シーズンに引き続き、範囲技のこがらしあらし・ワイガ対策のぼうふう・素早さ操作のおいかぜは確定として、オーガがいない場面でも連撃ウーラの火力をサポートできるあまごいを持たせました。物理アタッカーが多いのでにらみつけるを入れても面白いと思います。テラスタルはアストラルビットやふいうち・いたずらごごろに耐性が持てる悪テラスタルで採用しました。
カイリュー(無)@こだわりハチマキ
技:しんそく げきりん じだんだ ギガインパクト
実数値:191-204(↑)-115-×-120-108
配分:H196-A252-S60
マルスケ込みで眼鏡ミライドンのEF下電気テライナズマドライブ最高乱数以外耐え
構築の軸その1。カイオーガや水ウーラオスがいることもあってガオガエンへのマークは少し緩めていいと考えて精神力ではなくマルチスケイルで採用しました。耐久に振られていなければ禁止伝説達もワンパンしうる火力を一般枠で出せるのが本当にありがたかったです。例でいうと等倍なら以下のような火力が出ます。(災い+鉢巻+ノーマルテラスしんそく→耐久無振り想定)
ミライドン に87.4%~102.8%(18.7%の低乱数1発)
黒バドレックスに103%~122.2%
コライドン に77.0%~92.5%
カイオーガ に94.8%~112.0%(68.7%の中乱数1発)
技構成は確定枠のしんそくとタイプ一致高火力技のげきりん・対はがね用にじだんだ、そしてノマテラカイリュー最高火力のギガインパクトにしました。鉢巻ノマテラギガインパクトは災い補正を合わせると、H252振りの白バドレックスを87.5%の高乱数1発で倒すことができます。打った後何もできなくなるリスクはありますが、相手のエースを不意にワンパンできると思えば採用する価値のある技だと思っています。
パオジアン(悪)@きあいのタスキ
技:つららおとし じごくづき ふいうち まもる
実数値:155-189(↑)-101-×-85-187
配分:準速AS余りB4
構築の軸その2。物理アタッカーを採用するなら入れたくなる子です。伝説環境になってS135族がさらに意識されるようになったので最速にしても同速勝負や素早さ調整でどうせ抜かれるだろうということで意地っ張りASで育成しました。技は様子見用のまもると、ゴツメに触らなくて威力の高いつららおとし・先制技のふいうち・リキキリン意識でじごくづきを採用しました。とはいえHBに厚いリキキリンは一発では倒せないことや、ハバタクカミも意地ふいうちは基本的に耐えてくるので悪技を永続的に強化できる悪テラスを選択しました。せいなるつるぎも欲しかったですが他に切れる技がなかったので断念しました。
連撃ウーラオス(水)@こだわりスカーフ
技:すいりゅうれんだ インファイト アクアジェット アイススピナー
実数値:175-200(↑)-121-×-80-149
配分:準速AS余りB4
雨+パオジアンと相性がいいアタッカーといえばこの子。おいかぜ無しでもザシアン・ザマゼンタ・黒バドレックスの上を取れるように準速にしてスカーフを持たせました。雨+災い+すいりゅうれんだが依然強力です。オーガと弱点は被っているもののオーガにまもるを採用したことやアマージョの採用で動かしづらさは感じませんでした。水オーガポンが減って岩オーガポンが増えたことも追い風に思います。技はすいりゅうれんだ・インファイトは確定としてあったら便利な先制技のアクアジェットとフィールド破壊用のアイススピナーにしました。打ち分けできない状態で打つ動きは強くはないですが、いざというときにサイコフィールドを破壊する手段がないと困るので持たせることにしました。とんぼがえりも入れたいところではありますが、基本的にはサイクルを回せないPTなので打ったところで…と思い、今回は採用を見送っています。テラスタルは水にしていますが、水打点を強化する手段は結構あるので他の耐性テラスでもよかったかもしれません。
アマージョ(氷)@こうかくレンズ
技:パワーウィップ トリプルアクセル ちょうはつ てだすけ
実数値:159-176(↑)-119-×-119-124
配分:H92-A156-B4-D4-S252
S:準速(できるだけライコの上を取りたい)
A:11n
HBD:残り振り分け
先制技をカットできてパオカイウーラオーガと相性のいい草タイプとしてゴリランダーを押しのけて入ってきました。準速ライコより遅くなってしまいますが火力面も妥協はできないので補正は攻撃にかけています。持ち物はウィップ・トリプルアクセルの命中不安を多少なりとも解消できるこうかくレンズを持たせ、補助技としてトリルやキノコのほうし・その他のギミックを阻止できるちょうはつ、縛られていて行動できないときにも打てるてだすけを採用しました。テラスタルは多くの弱点をカバーできる炎と迷いましたがトリプルアクセルの火力を伸ばせる氷にしました。あまりテラスタルが回ってこなかったのでどちらがいいか判断できるような場面は結局ありませんでした。
選出
①トルネオーガ+カイリューorパオジアンorアマージョ
基本選出。トルネオーガで削ってパオカイで締めるプランや、追い風の素早さ有利をじょおうのいげんによって確保しつつ早期決着を狙うプランがあります。オーガミラーであったり、スタンパのようなねこだましや先制技使いが多いPTへはアマージョを選出していました。オーガが守れるので一旦トルネだけ動かして2ターン目からおいかぜをうつルートもあります。
②カイリューパオジアン+トルネオーガorオーガウーラ
追い風ミラーであり先制技への耐性がなさそうなPTへの選出です。三ラコラなどのオーガが苦手な禁止伝説入りの追い風軸にはこの選出で行くことが多いです。
③トルネウーラ+@2
追い風+黒バド・岩オーガポンの初手で来そうな並びに対する選出です。初手にオーガもパオカイも投げられないと判断したときの選出であり、相手によって裏の2体も柔軟に選んでいく必要があるのできつい戦いになります。ゴーストテラス以外の黒バドならノーマルテラスカイリューがいるのでまだ戦えるのですが…。
④オーガアマージョ+カイリューorパオジアンorウーラオス
対トリックルームPTへの選出です。範囲攻撃でまとめて薙ぎ払ったり、ちょうはつでトリル・ほうしを防いだりしながら1ターン目からアドバンテージを狙います。
最後に
最高レートを更新し、もうすぐ2桁という所までこれたのは素直にうれしいし、成長を実感します。ただし課題もたくさんあります。それは主にメンタル面の課題です。ランクマ最終日まで1週間の時点で実は1850くらいには到達していましたが、そこから対戦した回数はとても少ないです。「明日も仕事があるから…」「もう夜遅いから…」「疲れてるから…」などと自分に言い訳していましたが、結局は溶かすのが怖いのです。「まあこれくらいの順位とレートならいつも通りだし満足できるかなー」などど置きに行った日が何日あったでしょうか…。最終日の夜も朝には抜かれるのが分かっていながらボスラッシュに耐えかねてそこで辞めてしまっていますし…。今後は構築の組み方やプレイングの勉強だけでなく、プレッシャーやきんちょうかんに負けないメンタルを鍛えていかないといけないと思います。
それでは、ここまで読んでくださった方、最後まで付き合って下さりありがとうございました。何か参考になるものがあれば幸いです。
ありす・りでる