遥かなる九州地方へ…-あり観!福岡に行ってきました編
今回は『あり観!』vol.5の福岡編についてご紹介していきます。
これまで平日開催だった『あり観!』も、この回で初めて祝日に開催することとなり、たくさんの方が来場されました。
特に、地元民…クセの強い方々が多くご参加されたということで、当時まだイベント経験の少なかった私にとって、なかなかやりづらかったような気がします。
そんな福岡にはどんなものがあったのか、旅を通じて見つけたものを、ありすさんの目線からご紹介していきます。
まずは博多駅から大宰府天満宮へ目指す
山陽新幹線で博多駅に到着して、ここから大宰府天満宮を目指すのですが、JRでは大宰府までは行くことができず、どこかしらで西鉄電車に乗り換える必要があります。
博多駅から大宰府までは路線バスも出ていますが、運賃はそこそこ高く、案外大宰府周辺は道が狭いため、時間が読めないことがあります。
(※運賃は700円、乗車時間は50分。ちなみに私が行った当時の運賃は610円でした)
かといって、博多駅から地下鉄七隈線に乗って、薬院駅から西鉄電車に乗り換えるのも、結構手間がかかったりもします。
(※運賃は580円、乗車時間は50分。なお、七隈線が博多駅に延伸する前は天神駅で乗り換える必要があり、運賃も高くなった)
定時制や移動、運賃を考慮した結果、ありすさんが考案したルートが、
JR博多駅から春日駅まで乗車
↓
春日駅から西鉄春日原駅まで徒歩で移動(だいたい500m)
↓
春日原駅から大宰府まで乗車
という、地元民しか思いつかないようなものですが、この場合だと、乗車時間も40~50分程度と大して変わらず、運賃も500円というお得だったりします。
(※またはJR大野城駅から西鉄白木原駅乗り換えでも可)
もし、博多駅から大宰府へ行く際には、こんなルートもあるよと覚えて頂けたら幸いですが、慣れない土地だと迷子になる恐れもあるので、無理強いはしませんけどね。
大宰府駅に到着
西鉄二日市駅から大宰府線に乗り換え、ようやく到着した大宰府駅。
朱色に塗られた柱やホームの内装等、大宰府天満宮に合わせるかのような作りとなっており、これは南海電車の住吉大社駅等でも見られる光景でもあります。
駅を出ると、すぐ大宰府天満宮への参道があり、たくさんの土産物店が軒を連ねています。
着いたばかりでいきなりお土産を物色するのもあれなので、ざっと見回す程度にしました。
この頃はまだコロナ禍で、ようやく少しづつ外国人観光客を受け入れ始めた時とあって、ちょっと観光客が増えてきたかなくらいでした。
恐らく、コロナが五類となった今だと、平日でも混雑しているのではないかと思います。
ちなみに、この参道にあるスターバックスは、建築家の隅研吾氏による設計の元、伝統的な木組み構造を用いたデザインになっています。
街中ではありふれたスターバックスも、観光地ではその土地にあったデザインや内装になっている店舗もあるので、ちょっとした特別感を味わいに訪れてみても良いかもしれませんね。
大宰府天満宮にやってきましたが…
さて、大宰府天満宮では境内の回り方についての作法があるのはご存じでしょうか?
入口を入った先にある、心字池に架かる3つの橋には、『過去』→『現在』→『未来』の意味があります。ここでは『振り向かず』 『立ち止まらず』『つまづかない』ようにして歩きましょう。
そして、帰る時には過去に遡らないよう脇道を使うのが本来のルートです。
訪れる際には是非覚えておきましょう。
無事に3つの橋を渡り終えたありすさん、いよいよ御本殿へ…と、思っていたのですが、何やら仮囲いが。
何と、訪れた時は御本殿の大改修が行われていました。
2023年5月より約3年間という月日をかけて、124年ぶりの大改修ということで、この文章を執筆している2024年現在、仮殿を建設して参拝者にお参りして頂いております。
しかし、訪れたタイミングは運悪く、仮殿すら拝めないという有様で、これはこれで貴重なのかなと、とりあえず自分に言い聞かせました。
ひとまずの参拝を終えて境内を回ってた時、梅ヶ枝餅のお店があり、折角なので食べに行ってみることにしました。
参道にも梅ヶ枝餅のお店がある等、この地では有名な食べ物となっており、店主のご厚意もあり、お店の前にある座席に座って、焼き立てを食べることができました。
生地はパリッとして熱々、中はあんこで甘々という、現地でなければ味わうことのできない体験でした。
お土産にも梅ヶ枝餅を買いましたが、大宰府天満宮に行った際には、ぜひ現地で出来立てを食べることをオススメします。
続いて竈門神社へ…
大宰府天満宮からほど近い場所に竈門神社というものがあり、ここも凄く良い場所だということを事前に聞いていたので、行ってみることにしました。
地図で見る限りでは2kmの距離で歩いても大丈夫かな、と思っていましたが、実際はひたすら坂道が続くため、歩いていくことはあまりオススメしません。
代わりに、太宰府市が運営するコミュニティバス『まほろば号』に乗ると、だいたい5分~10分弱で行くことができ、運賃も100円(※交通系ICカード利用可)なので、こちらの利用をオススメします。
竈門神社前停留所から竈門神社まではすぐで、早速鳥居がお見えします。
参道を進むとしばらく階段等もありますが、境内は自然に溢れ、観光客も案外少なく、静かな佇まいをしていました。
大宰府天満宮では観光客も多く、ちょっと俗っぽい雰囲気がありましたが、竈門神社はそんな様子もなく、静かにお参りすることができました。
そして、拝殿まで来ると、こちらも自然に溢れて参拝者も少ないため、厳かな雰囲気をより肌で感じ取ることができます。
また、拝殿や社務所がある地点は、そこそこ標高も高く、眼下に太宰府市街地も見え、眺望も凄く良かったです。
なお、公式からの聖地としてのアナウンスはありませんが、竈門神社は『鬼滅の刃』に登場する竈門炭次郎や禰豆子の名字が同じであることや、大宰府庁の鬼門除けという鬼退治との関連性があることから、鬼滅ファンがこの地を訪れ、いわゆる痛絵馬を奉納することがあります。
訪れる理由は様々ですが、雰囲気は非常に良い神社ですので、大宰府天満宮へ訪れた際は、ぜひ竈門神社まで足を伸ばしてみましょう。
西鉄電車の観光列車について
西鉄大宰府線では観光列車『旅人』が車両検査日を除いて、概ね日中~夕方頃まで運行しています。
車体には専用のラッピングが施されているほか、車内も縁起物の文様をデザインしたり、縁結びの神様として知られる竈門神社とタイアップした祈願箱を設置したりと、特別感が満載です。
大宰府線では日中2本の列車がピストン輸送しており、うち1本が一般車両なので、もし駅に一般車両が止まっていたとしても、1本見送れば乗ることができます。
詳しい運行ダイヤについては公式HPにも掲載しておりますので、西鉄電車で太宰府天満宮へ行く際には、ぜひ『旅人』にも乗ってみて下さい。
福岡市内に戻って…
西鉄電車で薬院駅に戻り、そこから延伸開業間もない地下鉄七隈線で櫛田神社へ向かいました。
櫛田神社は博多の鎮守で古くから信仰されており、7月には博多祇園山笠等の祭事も行われています。
そのためか、境内には山笠の飾り山が常設されています。間近で見ると非常に迫力がありますので、福岡に訪れた際に一度は訪れて欲しいスポットだと思っています。
時間的な都合で福岡市内はあまり巡ることができませんでしたが、キャナルシティ博多の近くにあるぽんプラザ内には福岡市下水道博物館もあります。
こちらは2021年に開業した施設で、下水道の仕組みや役割について 体験しながら学べ、どなたでも無料で見学することができます。
ちなみに、こちらではマンホールカードも配布しており、収集されている方はもちろん、そうでない方も折角の記念にゲットしてみましょう。
おわりに
この回では観光情報と言いながらも、旅行記のようにご紹介をしましたが、有名どころからそうでもない小ネタ話まで披露できて、割と好評だったように思えます。
福岡もまだまだ訪れていない場所が多くありますので、また機会を見つけて訪れてみたいと思います。
福岡とありすさんの縁
この時に福岡に行った理由としては、JR西日本の株主優待券を使うという趣旨がありました。
それ自体、旅行好きなありすさんにとっては何も珍しいことではありませんが、福岡についてはちょっとだけルーツがあります。
それはというと、ありすさんが初めて一人旅をした場所が福岡だったのです。
当時はまだ高校生で、若干中二病で反抗期だったような気がしますが、なぜか『福岡に行きたい』という気持ちが沸き、親を説得して何とか行ったのを覚えています。
大人になれば一人旅なんてし放題ですが、まだ高校生となると、気軽に一人で遠くへ行く…というのはなかなか難しいかと思います(※家庭にもよりますが)。
当時も貯金はそこそこあったので、金銭的には問題なかったのですが、やはりいざ当日となると、どこかそわそわして、新幹線で広島を過ぎた頃には「こんな所まで来て大丈夫かな…?」と思う始末。
そんな不安を抱えながら福岡に到着し、当時は福岡ドームや福岡城等をまるっと回りましたが、初めて訪れる土地の空気や地元民の方言を聞くと、そうした非日常感が徐々にワクワクへと変わっていきました。
それから10年以上の時を経て、再び訪れた福岡。
風景は結構変わってしまったけれど、なぜか土地勘があるのはそうした由縁。
そして、知らない土地でも道に迷うことが少ないのも、そうした好奇心から目に見える様々な情報を無意識に取り込んでいるからだと思います。
まだまだ日本国内で訪れたことのない場所はたくさんあります。
しかし、私を待っている人がいる。なんて思いながら、またありすさんは次の場所へと向かっていくのでした。
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