17歳で緊急帝王切開をした私の体験談
こんにちは!美容ブロガーのありすです。
いつもはコスメやファッションについてブログで書いていますが、今回は番外編としてnoteで私の出産について書いていきます。
私は2012年・17歳の時に未婚で子供を産み、シングルマザーになりました。
正確にいうと出産時に子供のパパは一緒でしたが、相手が18歳になる前に別れてしまったので、未婚のまま育てました。
※現在は結婚し、主人の子、新たに生まれた子と5人家族です。
10代の未婚ママは悪いイメージを持たれがちですが、18歳で事業を始めて自宅で仕事をし、経済的に不自由させることも、放ったらかしになることもなく育ててきました。
17歳で産んだ子はすくすく育ち、毎日元気に小学校に行ってます。
書く上で批判はあるだろうなぁ~と思っていますが、今、幸せに暮らしているので特に気にしません笑
ほとんどの方には自分の人生とは関係のないような内容ですが、興味本位でも良いので読んで頂けたら嬉しいです。
そして「10代で妊娠・出産すること」に向き合っているママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんに届けば良いなぁと思います。
1度目の帝王切開をしたのは8年以上前のことなので、当時のアメブロを読み返しながら書いていきますね。
緊急帝王切開になった理由
私が帝王切開になった理由は医学的に言うと『分娩停止』です。
陣痛は短い間隔でけっこう来ていたんですが、子宮口が全く開きませんでした。
誘発分娩やバルーンを試しましたが上手く進まず
「赤ちゃんが少ししんどくなってきます。このまま夜に危険な状態になってしまうと、人員の都合で処置が難しい危険性があるので、万全に体制が整った日中に帝王切開をしましょう。」と言われました。
今思うともう少し頑張れたんじゃないのかな?とも思いますが、病院側も未成年の出産で怖かっただろうし、帝王切開したことに後悔はないので、間違った選択だとは思っていません。
緊急帝王切開が決まってから→手術入室まで
付き添っていたのは当時の彼氏(子供のパパ)と、私の祖母です。
陣痛室?のような部屋で苦しんでいたとき、看護師さん?助産師さん?に「どちらかのご両親を呼んでください」と言われました。
その後、帝王切開になるけど、未成年だから保護者の承諾書がいると説明を受けました。
私の両親は車で1時間以上かかる場所に住んでいて、仕事中だったので、一番すぐに連絡がついた彼氏のお父さんを呼んで承諾書を書いてもらうことに。
今考えると、私の保護者ではなく、未入籍なので親族ですらなかったけどそれで良かったんですね💦それならその場にいた私の祖母のサインで良かったような気がします笑
手術が決まると、準備のために分娩室に移動しました。
この時点で誘発を止めたからか、なにか処置をしたのか忘れましたが、陣痛が弱くなっています。
分娩室では手術のために注射をしたり、下の毛を剃ったりしました。
そして説明として
・早めに帝王切開を決めて、少し余裕があるので、お腹は傷が目立ちにくい横切りです。
・一度帝王切開をすると、今後の出産も帝王切開になります。
・帝王切開は3回まで。産めるのはいまから産む子を入れて3人までになります。
といった説明を受け、私と彼氏のお父さんが承諾書を書きました。
帝王切開の手術
総合病院だったので、いくつも手術室のあるドラマで出てくるような部屋で帝王切開をしました。(ちなみに娘の時は個人病院だったので分娩室で帝王切開をしました)
脊椎に麻酔を入れる『下半身麻酔』なので、意識はしっかりあります。
麻酔を入れるときは背中を丸めて、痛い注射をされるという話が有名ですが、弱まっていたものの陣痛はあったので「早く麻酔を入れてくれ~~~」という感覚。
麻酔や手術に対する怖さが少ないのが、緊急帝王切開のメリットですね笑
麻酔を入れたらすぐに陣痛は全くなくなり「助かった~~😊」って気持ちに。そして手術が始まります。
小さい頃にヘルニアで手術をしたことがあるのですが、物心ついてからは初めての手術。さすがにけっこうビビっていました。
私の頭の横についていた看護師さんが「私も帝王切開で子供を産んだから大丈夫。」と手を握ってくれていたのが心強かったです。
お腹を切り始めてから赤ちゃんが出てまでは一瞬。5~10分ぐらいだったかな?
胸のところにカーテンがあるので出てくる所は見えなかったけど、生まれた瞬間の声はいまでも覚えています。
生まれたらすぐに頭の横に連れてきて対面。その後処置があるので数分で連れて行かれました。
そしてこのあとが地獄です・・・。
赤ちゃんを取り出したあとの子宮を洗ったり切ったりするのですが、吐き気や寒気がけっこうあって辛かった。
個人的に帝王切開でつらいのは麻酔の注射の痛みでもなく、お腹を切った傷の痛みでもなく、手術中の気持ち悪さだと思います💦
手術後の様子
手術が終わると、産科病棟の個室に運ばれました。
息子を産んだ総合病院は、患者の状態に合わせて部屋を決めるので、個室代は一切かかりませんでした。
術後3日間ぐらいは個室でゆっくり身体を休められたし、出産費用も一時金の範囲内に収まったので、当時10代だった私にはすごく有り難かったです。
部屋に戻ると私の母も来ていて、手術後の説明をいろいろと受けました。
「今日は水分を取れません」って説明を受けたあとに、真横でコーラを飲みだした当時の彼氏には殺意・・・😊
点滴もいろいろ繋がれてるし、足には血栓防止のぷしゅ~ってなるやつがつけられていて、しんどい状態。。。
でも、陣痛の方が辛かったので、正直「帝王切開になって助かった~」という気持ちの方が大きかったです。
10代(未成年)での帝王切開って何が違うの?
まず10代で妊娠した場合、身体が完全に出来上がってないので、帝王切開になるリスクは高いと思います。
統計的なデータは見つかりませんでしたが、10代で帝王切開をしたという話はけっこう良く聞きます。
私が感じた10代で帝王切開をするときの違いとしては
・未成年の場合、手術時に親の承諾書のサインがいる(2回目の出産時は私と主人のサインでした。)
・若いから身体の回復が早くて楽
・次の出産を慌てなくて良いから子宮の回復を待ちやすい
というところですね。特に大きなデメリットは感じませんでした。
私は17歳で1回目、25歳で2回目の帝王切開をしていますが、1回目の方が身体の回復が早くて楽でした。
17歳で出産・帝王切開ってぶっちゃけどうなの?
私は若く産むことも、高齢出産で産むことも、別にいいじゃんって思う派です。
ニュースでは10代で子供を産んだ母親の悲しい事件を耳にすることもありますが「若い母親だから事件が起きる」と決まったわけではなく、平均年齢以上で産んだ人が事件を起こすこともあります。
ママとして知り合った人も含め、10代で子供を産んだ人は何人も知っていますが、みんな幸せに子供と暮らしています。
10代で子供を産むと経済的に苦しい思いをするイメージもありますが、現役世代の親から助けて貰える人も多いでしょう。
パートナーも若いとしても、若さがあればできる仕事はたくさんあります。
シングルマザーとして就職するにも、若いと有利だし、どんどんキャリアを積んでいく年齢のときに子供がある程度手を離れているので、仕事もやりやすいです。
私は18歳で自分で仕事を作り上げ、自営業として生活し続けています。
10代という若さがあったからこそ、同業者の方たちに可愛がってもらえて、助けて貰えたのかもしれません。
何をするにも若さは武器になります。
「10代で子供を産んだらダメ」「若いとまともに育てられない」と非難するのは違うと思います。
もちろん、普通に大学を出て、就職して、結婚して、安定して働いている旦那さんがいる状態で出産するより生活面で苦労する可能性が高いのは事実です。
でも、若さと子供への愛を武器に頑張れば、幸せになることは難しくないと思います。
あと、帝王切開についても批判をよく耳にしますが、私は帝王切開についても後悔はありません。
『私と息子にとって、医学的に安全に出産を終えることができる方法が帝王切開だった』というのは事実です。
帝王切開は手術だから大変だとか、陣痛がないから楽だとか、そんなの人によります。
私の好きな漫画・コウノドリでは「帝王切開を受ける妊婦さんは、自分の病気や怪我を治す為でもなく、赤ちゃんの命を守るためだけに命をかけて自分から手術台の上に上るんです。僕らはそれをお産でないと言えません。 帝王切開は、立派なお産です。」というセリフがあり、まさにその通りだと思います。
まぁ正直、私は陣痛が強くてお産が進まないし、帝王切開の傷の痛みは強くないタイプだったので、帝王切開の方が楽な出産方法だったとは思います笑
普通分娩でも何日も陣痛に苦しんで産む人もいれば、ほとんど陣痛もなく2~3時間でポンッと産んじゃう人もいますが、どちらかが否定されることはありませんよね。
一度帝王切開をしたので娘は予定帝王切開で産みましたが、あらかじめ決まった手術の日に、小学生の息子も一緒に家族揃って娘の誕生を迎えることが出来ました。
個人病院で分娩室での帝王切開だったので、立ち会いはできませんが、扉のすぐそばで主人と息子たちが待つことができ、産声も家族全員が聞けました。
悪いイメージを持たれやすい帝王切開ですが、私はむしろ帝王切開で良かったなと思っています。