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ファイナルシグマを使って楽しい斬機ライフを!

皆さんはじめまして。有栖αと申します。
いつもはカジュアルデッキ制作をメインに遊んでいますが、今回はガチ環境寄りの話をしてみようかなと思います。

さて今回のメインですが、タイトルにもあるように斬機デッキの最強の切り札である《炎斬機ファイナルシグマ》を使おう!という内容となります。最強の切り札の筈なのに何故かあまり見かけることの無いファイナルシグマくん。その魅力とあまり見ない理由を解説していきます。斬機についてミリしらでもわかるよう書いておりますので、是非ご一読を。

皆さんも是非ファイナルシグマを使って楽しい斬機ライフを!

ファイナルシグマの概要説明

そもそも皆さん、ファイナルシグマ使ったこと、使われたことがありますか?
「使ってない、使われたことがない」という人も居ると思うのでテキストを載せておきます。

《炎斬機ファイナルシグマ/Geomathmech Final Sigma》 †
シンクロ・効果モンスター
星12/炎属性/サイバース族/攻3000/守 0
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはEXモンスターゾーンに存在する限り、「斬機」カード以外のカードの効果を受けない。
(2):EXモンスターゾーンのこのカードが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
(3):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「斬機」カード1枚を手札に加える。

遊戯王wikiより

要約すると、「他のカードの効果を受けず、戦闘ダメージが2倍になり、倒されても後続をサーチできる」って事です。どうです、強いでしょう?
正確には(1)は斬機カードの効果は受けるため斬機ミラーだとラプラシアンや帰納法によって除去されてしまうし、(2)はモンスターとの戦闘でないといけないため場ががら空きだと逆にリーサルを取れなかったりするし、(1)(2)共にEXモンスターゾーンに置かないと適用されないためリンクとの併用が難しい…といった欠点はありますが。
全部まとめて「EXモンスターゾーンに出さないと雑魚だがEXモンスターゾーンに出したら最強」程度に覚えてくれればOKです。

ファイナルシグマの使い方

ファイナルシグマ単体では攻撃力が3000しかなく、幾ら戦闘ダメージが2倍になるとはいえひとりで8000を削りきるのは不可能です。
でも、それを解決してくれるのがこのカード、《斬機マルチプライヤー》です。

《斬機マルチプライヤー/Mathmech Multiplication》 †効果モンスター星4/地属性/サイバース族/攻 500/守2000このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。(1):自分フィールドのサイバース族・レベル4モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで8にする。(2):このカードが墓地へ送られた場合、EXモンスターゾーンの自分のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。

遊戯王wikiより

ファイナルシグマは前述の通り斬機カードの効果以外受けないので、斬機カードによって攻撃力を上昇させる必要があります。その斬機カードの中で最も攻撃力を上げられるのがこのマルチプライヤーによる攻撃力2倍なんですね。
ファイナルシグマをマルチプライヤー素材でシンクロ召喚すると、マルチプライヤーが墓地に送られるので(2)の効果が発動出来て攻撃力は3000×2=6000に。これなら相手の場に攻撃力2000以下の攻撃表示モンスターが居れば(6000-2000)×2=8000でリーサルを取れます。
しかし、マルチプライヤーは自身を特殊召喚する効果がありません。そのため、他のカードを使って特殊召喚して素材に含める、もしくはファイナルシグマを出してから墓地に送る必要があります。
その際に便利かつ強力なのがこのカード、《斬機刀ナユタ》です。

《斬機刀ナユタ/Mathmech Billionblade Nayuta》 †装備魔法サイバース族モンスターにのみ装備可能。このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。(1):装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、デッキから「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。装備モンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターの攻撃力分アップする。(2):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、「斬機刀ナユタ」以外の自分の墓地の「斬機」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

遊戯王wikiより

このカードをファイナルシグマに装備し、その状態で相手に攻撃するとダメージ計算中にデッキからマルチプライヤーを落とすことが出来ます。
この時、ナユタの効果で攻撃力が500上がってからマルチプライヤーの効果を適用できるので、攻撃力が(3000+500)×2=7000になり、相手の場に攻撃力3000以下の攻撃表示モンスターが居れば(7000-3000)×2=8000でリーサルが取れるようになるんです。
つまり、ナユタを装備すると簡単にマルチプライヤーの効果を使えるだけでなく、普通にマルチプライヤーを使うよりもリーサルを取りやすくなるのです。
しかし、ナユタの効果はターン1がある為2枚使用するのは意味が無く、このカード自体はほとんど展開札にならない為、出来る限り採用枚数を減らしたいカードです。その為、展開の途中についでにサーチが出来たら一番嬉しいんですね。
それを叶えてくれるのがこの最強新規カード、《斬機サーキュラー》です。

《斬機サーキュラー/Mathmech Circular》 †
効果モンスター
星4/光属性/サイバース族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「斬機サーキュラー」以外の「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター1体でしか攻撃できない。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドに他の「斬機」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから「斬機」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

遊戯王wikiより

サーキュラーは(1)の効果によってデッキから《斬機シグマ》を落として自身を特殊召喚し、その後墓地のシグマを自身の効果で特殊召喚し、サーキュラーの(2)の効果によって《斬機超階乗》をサーチして、《塊斬機ダランベルシアン》をエクシーズ召喚してデッキから《斬機ダイア》をサーチする…という現在の斬機の基本的な展開の一枚初動として使用されます。
この基本展開はファイナルシグマを立てることも可能である為、サーキュラーは超階乗のサーチをナユタに変更する事によって「ファイナルシグマを立てる展開をしながら途中でナユタをサーチする」という一番やりたかった事を一枚初動で出来てしまう最強カードなのです。

このカード達を使うことによって、相手の場に攻撃表示で立っているモンスターを上から殴って相手ごとワンパンで倒してしまうというのがファイナルシグマの基本的な使い方となっています。
なので実はファイナルシグマを出したらだいたいそのまま勝っているから、倒された時のサーチ効果はあまり出番がないんですね。とても強いんですけど。

何故ファイナルシグマが使われないのか?

ファイナルシグマは前述の通りとても強力なフィニッシャーなんですが…サイバースにはとっても優秀な別のフィニッシャーが存在するんです。
それが、《アクセスコード・トーカー》+《アップデートジャマー》のコンボ、通称「ジャマーアクセス」です。
ジャマーアクセスはとても有名なコンボですが、一応説明を。効果も載せておきます。

《アクセスコード・トーカー/Accesscode Talker》 †
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/サイバース族/攻2300
【リンクマーカー:上/左/右/下】
効果モンスター2体以上
このカードの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、そのリンク素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。
(2):自分のフィールド・墓地からリンクモンスター1体を除外して発動できる。
相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
このターン、自分の「アクセスコード・トーカー」の効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外する事はできない。

遊戯王wikiより

《アップデートジャマー/Update Jammer》 †
リンク・効果モンスター
リンク2/風属性/サイバース族/攻2000
【リンクマーカー:上/左】
レベル2以上のサイバース族モンスター2体
(1):自分のサイバース族モンスターが戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。
ダメージステップ終了時まで、このカード以外のフィールドのカードの効果は無効化され、
その戦闘のダメージ計算は元々の攻撃力・守備力で行う。
その戦闘で相手モンスターが破壊され墓地へ送られた時、相手に1000ダメージを与える。
(2):このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードをリンク素材としたリンクモンスターはこのターン、
1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

遊戯王wikiより

まず、ジャマーをリンク素材にしてアクセスを出します。そして、ジャマーの(2)の効果によって2回攻撃を付与してアクセスの効果で攻撃力を4300に上昇させることによって4300×2=8600でリーサル打点が用意出来るんです。
ただそれだけだったら他のカードでも良いんですが、アクセスは(2)の効果によって相手の伏せカードや相手のモンスターを全て自分で破壊出来るんですね。そのため、事前に盤面を整えなくても自分で整えられるんです。しかもこの効果にはチェーンが出来ないため、発動した効果を無効にする系の妨害が意味を成しません。アクセスの(2)の効果を複数回使用するには色んな属性のリンクモンスターが場か墓地にないといけないのですが、だいたいアクセスを使うまでに3〜4属性、多ければ5属性ぐらいリンクモンスターを墓地に落とすことが出来るので、だいたい相手の盤面は更地になります。
つまり、ジャマーアクセスは「相手の場のカードをチェーンを許さずに複数枚選んで破壊してから4300×2で殴る」というコンボになっています。
そしてなんとこのコンボ、斬機デッキではファイナルシグマを出すのと同じかそれ以上に簡単に出来てしまうんですね。
その結果、「これファイナルシグマ使わなくてもジャマーアクセスでリーサル取れるんじゃね?」となる盤面や、「この盤面、この手札ならジャマーアクセスじゃないとリーサル取れないな…」となる盤面が多々あって、最終的に「これ、ファイナルシグマ居なくても良くね?」という発想に至りみんなのデッキからファイナルシグマが抜けていくのです…。

ファイナルシグマは要らないのか?

では、実際ファイナルシグマは居てもほぼ仕事しないのか?居なくてもいい子なのか?
結論から言うとそんな事はありません。ファイナルシグマにはファイナルシグマの、ジャマーアクセスにはジャマーアクセスの強みがあるのです。ということで、互いに比べた際のメリットを見比べていきましょう。

まず、ジャマーアクセスのメリット。
・相手の場に攻撃表示モンスターが居なくてもリーサルが取れる
・相手の伏せ札によるリーサル逃しが少ない
・効果を受けないモンスター等を戦闘で突破した際に他にモンスターが居なくても殴れる

の3つです。
特に相手の場に攻撃表示モンスターが居なくても良いというのがとても大きく、相手の場にモンスターが居ないもしくは全員守備表示であるという場合にファイナルシグマはリーサルを取れないので、《ライトニング・ストーム》等をケアするために全員守備表示にされるとジャマーアクセスにしかリーサルが取れません。
また、あくまでファイナルシグマは「効果を受けない」だけなので、相手が伏せを使って自身の攻撃表示モンスターを消したり、《ディメンション・ウォール》のようなカードを使われたりしてもリーサルが取れません。ですが、ジャマーアクセスであればその点も全て破壊してケア出来ます。
他にも、効果を受けない・効果で破壊されないモンスターが相手の場にいる場合は基本的にはファイナルシグマの方がリーサルを取りやすいのですが、そのモンスターの攻撃力が高く、他に攻撃表示モンスターが居ない場合はファイナルシグマによるワンショットが出来ないため、相手のモンスターを戦闘突破してもその後直接攻撃の出来るジャマーアクセスに軍配が上がります。

それに対してファイナルシグマのメリット。
・盤面処理をしなくても上から殴ってリーサルを取れる
・相手の妨害系の伏せをほぼ無視することが出来る
・意表を突くことが出来る
の3つです。
ファイナルシグマは、相手の場に攻撃表示のモンスターさえいれば相手の盤面にほとんど干渉する事無くリーサルを取る準備を終えられます。なので、相手が妨害を吐くのを躊躇っている間に唐突にファイナルシグマを立ててどうしようも無い状態するということが出来るんですね。
もし相手の場に伏せや妨害が残っていたとしても、ファイナルシグマはほぼほぼ効果を受けないので「あの伏せが無限泡影だったら…」等の心配をする必要も無いため、唐突に立つファイナルシグマというのはかなり強力だと思っています。
今の環境にファイナルシグマを立ててくる斬機使いがあまり居なかったり、ジャマーアクセスの方が警戒されている節があるので、ファイナルシグマが出せる盤面になるまで妨害を喰らわない事が結構多いです。

つまり、「ファイナルシグマが警戒されにくい今、最もファイナルシグマを採用する価値がある」というのが私の結論です。

ファイナルシグマの運用方法

ファイナルシグマを上手く運用するには、デッキから変えていく必要があります。
主には2つの方法があり、それが
・除去や展開補助と共に相手の場に攻撃表示モンスターを用意出来るギミックを採用する
・ファイナルシグマとジャマーアクセス、互いに互いをブラフとして用いる事でどちらか片方を通す

の2つです。
前者であれば、【壊獣】、【勇者】辺りと組み合わせるのが良いでしょう。
【壊獣】は遊戯王内で最上級の除去ギミックである為、効果を受けないモンスターを突破したり、強力な制圧効果持ちを簡単に除去することが出来ます。
【勇者】は、《騎竜ドラコバック》によってモンスターだけでなく魔法罠も除去することが出来たり、《外法の騎士》であれば2枚も除去しながら相手の場に攻撃表示で攻撃力2000のモンスターとして送り付けることが出来るという、ファイナルシグマを運用する際にとても優秀なサポートとなります。
後者であれば、《斬機サブトラ》《斬機アディオン》といった特殊召喚しやすいモンスターを多めに採用する事によって、妨害を受けた際の貫通力を高めるのが良いでしょう。
また、ファイナルシグマをすぐ出せるようにリンクモンスターをなるべく使わないで展開したり、使ってもすぐに退かせるようにしておく必要があったりします。

全くデッキ調整をせずにただファイナルシグマを入れて「使いにくいので要りません!」と言うのではなく、しっかりとファイナルシグマの強みを活かしたデッキを組んで、その上でファイナルシグマの採用の有無を考えてみましょう。

おわりに

ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。
本当であればこの後に実際に私が使用しているデッキの紹介をしたかったのですが…想定以上の文章量となってしまった為、今回はこの辺で終わりにしようかと思います。
私にとって斬機は遊戯王を始めてからずっと使っている相棒のような存在で、その中でもファイナルシグマはずっと自分を支えてきてくれたカードだったので、環境にせっかく斬機が居るのにファイナルシグマの姿があまり見えないと知って、「ファイナルシグマはしっかり考えて使えば強いんだぞ!」という事を伝えたくて、このnoteを書かせていただきました。

それでは皆さん、ファイナルシグマを使って楽しい斬機ライフを!


質問等あればTwitterまで。DMは解放していませんが、メンションして頂ければ反応いたします。
(@Alice_Ahoge9900)

おまけ

おすすめのレシピです。
それはザンギ、ってね


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