どう生きるのか

 
長所、短所。特技に得意技。弱点。
色々な言葉がある中で、その個体の性質を表している。
ゲームなんかでもそうで、機械っぽい敵はたいてい雷魔法が効くのが定石。それらは自己紹介って訳ではないけれど自分を表す一部として各個体が持っている。
そしてそれらを自らの力のみで判断しきることは難しい。
もちろん個人、孤独でいるときにどのような思考をするのかも性質の情報としては必要だが、他人と触れ合って鏡として見る部分や相反してこそ発揮する個性も存在する。
漫画の通称ヒロアカでは個性=能力と捉えられている。これは一長一短の表現だとは思うが、暴力的に自分の性質を捉えられているとすれば分かりやすい描き方だ。

前置きは長くなったが、趣味でボードゲームを初めて以来自分の性質は大きく変化したと思っている。別に喜怒哀楽がふくよかになった、ポジティブシンキングになったということはない。
ひとまず趣味として、人と接する機会が増えて物怖じ……人怖じとでも言えばいいのか、ただでさえ希薄だった初対面の人に対するガードが低くなったと思う。
今日も知らない人だらけ、しかし仕事のしがらみを気にすることもない環境において私は旗を振るのが得意らしい。
人を集める、企画する。警戒されない。
前から長所には上がる性質がより顕著に強化されていることに気が付いた。
以前であれば、企画とかするならやるけど参加してくれる?くらいの及び腰が「集まれー!」と言わんばかりである。
そして長所に対しての裏返し、短所も強化される訳である。

結婚して嫁も巻き込めていて、楽しかったと言ってくれたがこれは今後どうかるか不安がある。もしかしたらうまくいくかもしれない。
ただ、それは短所になりえると思っている「家庭との調和、嫁と趣味の両立の難しい」が違うということなので何が私の前に強化版短所として現れるのか、恐ろしいところである。

まあ、それも楽しみであることは否定しないのだが。