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放課後カルテから読み解く発達障害

今回はドラマ「放課後カルテ」7話より読み解きます。
原作は日生マユ先生が原作のマンガ(めちゃコミ)です。

松下洸平さん、牧野先生にピッタリです!

さて、今回はひきこもり男児と空気読めない女児がピックアップされた回。

女児・三本れいか(畠中一花)は思ったことがすぐストレートに出てしまうKY女子。

三本れいか

いつも通りみんなで話していると、れいかのあまりに失礼な物言いに肩を落とす女児。他の女児たちが「悪気はないんだよ」「言い方がちょっとね…」と中立を保つ中、アローラ(コール・レクシー)も真っ先にストレートに「感じ悪いよ」と言うところは欧米人だなぁと。れいかが発達障害かどうかは全く触れられていません。ですが、れいかは自分には悪気はないけど、思ったことをポンポン出てしまうことによって他人を傷つけるということを認識しています。相手が嫌がれぱ止めることはできるが、何がどのタイミングで嫌なのかを察する方法が分からないため、相手を傷つけないために自分から距離を置くべく保健室登校をします。海外ドラマ「glee 」にシュガーというキャラクターがいました。

シュガー

彼女も同じようなタイプで、思ったことをバンバン口走ってしまうのですが、「私、アスペルガーなの」と必ず付け加えます。

多分日本人なら免罪符のつもり?って思う方が多いと思うのですが、多分アメリカなら「あ、失礼なんじゃなくてアスペルガー無のね」って、その物言いが無礼ではなく特性だと受け止めるための一言なのだと思います。

相手とは揉めたくない(戦いたくない)と塞ぎ込んで周りを味方に付ける、女子特有のやり方ですが、私は子供の頃から自分のことなのに何故他人を巻き込むのか?と、このやり方は理解も納得もできませんでした。

傷ついたなら、ハッキリ言えばいいじゃない?
必要以上に相手を悪者にする必要が無いやり方はとても卑怯に思えました。

最終的にれいかは「嫌なことがあったらすぐ教えてね」と自分から言います。

これ、一般的な健常者だとなかなか言えないと思いますが、アスペルガーだと全く気にしません。
だって解決策の提案でしかないから。

この提案に対し、肩を落とした女児は「悩みがない」「我慢する必要が無い」的な結構失礼な自分の考えを述べ、それが羨ましかったと言います。

ぇ━(*´・д・)━!!!ですよ。
確かに我慢はあまりしません。
それは我を通すのではなく、違う方法を考えるだけです。
悩まないわけが無いです。
ちびまる子ちゃんの山田くんばりのノー天気でも彼なりに悩みます。
突拍子もない印象を抱いていることに驚きです。
でもこれが一般的な考えなんでしょうね。

劇中、クラスに戻ってこないれいかの聞き取りをする担任(森川葵)が「空気を読むってどういうこと?」と発し、児童たちは黙りこみます。

先生、なかなか良い切り口です。

消えた児童たちの発見連絡がなく、連絡するようにちゃんと伝えたか?と言う篠谷(森川葵)に対し、「報連相はあたりまえ」と言う藤岡先生(平岡祐太)。
それは私たちのルールでしかないと返します。

また、引きこもり男児・聡(渡邉斗翔)が家を飛び出してれいかと共に行動した後、探したどり着いた牧野先生と帰りのバスの中でれいかは
「おもしろそうだったから!あ…聡はおもしろくなかったよね…」
と自分の発言はこの場にミスチョイスだった!とセルフフォローを入れます。
それを牧野先生は見逃いませんでした。

相手の立場をちゃんと理解したじゃないか、とれいかを褒めます。

この回はよく相手の特性を理解しようとする担任姿勢は通級の先生のようでたし、全体的によく描かれていました。
 
れいかの行動は大人ならば経験に基づいてできる人もいます。

でもれいかはまだ6年生なので、1人でこの域に達するのは相当頭がキレないと辿りつきません。
親からよく言われているのだと思います。

もし、今これを読んでいるあなたが「他の子と違う」という不安を抱いているならば、「我が子はどんなことで困っているのか」と目線を変えてみてください。

それはまだ書いていない男児・聡の話でも言える事なのですが、聡の話は次回に。

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