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雇われ介護士を辞めて、フリーランス介護士になった思い①(自分の視野と可能性を広げたい)

こんにちはアルゴです。

特養を退職してから3ヶ月が経ちました。この3ヶ月は自分にとってたくさんチャレンジできたし、自由な時間もできたし、とても充実していました。

充実しているとあっという間に時間が流れてしまうものですね。


フリーになってから
●自分で仕事を作る
●自分でストック資産を作って販売する(note、電子書籍出版、マンガ他)
●仕事を受託する
●空き時間をパートで働く

という働き方をするようになって、自分の時間というものがとれるようになりました。

3ヶ月経って冷静に、『正社員』として働いていた頃と比較ができるようになったので、その事をお話しようと思います。

ご興味があればごらんください。



やりたくない介護でも施設の方針に従わなければならない状態に耐えられなくなってしまった

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介護施設で働いている皆さん、食事介助はどのような感じでしょうか?

私は今まで、複数の特養やデイサービスの現場職員として働いてきましたが、施設によっては、『全量摂取』させることを第一目的にしている施設もありました。

施設の食事というのは管理栄養士がバランス良く献立を考えているし、利用料にも含まれているわけですから、なるべく多く食べて頂いたほうが良いという考えになるのもわかります。

ただ、マニアックな私の記事を読んでくれる勉強熱心な皆さんならわかるとは思いますが、ご利用者によって
・体つき、ADL
・生活習慣
・趣味趣向
などが異なるわけですから、一概に同じ量を全量摂取というのもおかしいのです。

従来型ならまだしも、とくにユニットケアを採用している施設がそれをするのはなおさらヘンであります。

個別ケアをするならば、ご飯の量などが、主食・副食ともに違うことを把握しなければなりませんから。


食事介助に関して私の主観になりますが・・・

・食べれずに吐き出してしまうご利用者
・食欲がないから食べたくないというご利用者
・嫌いなものがあって、それを残したいというご利用者

はご本人の意向にあわせてあげるべきだと思います。

職員の工夫によって、

・ご飯をおにぎりのカタチにすると召し上がる
・声掛けを工夫すると召し上がる
・ふりかけをかけると召し上がる

などがあれば良いです。

しかしいずれにしても大前提として、その方にどのようなケアをするのかは、ケアプランや個別の計画書のとおりやるべきなのです。プランがしっかり浸透している施設はどの職員でも同じような介護ができます。いわゆる統一したケアです。

しかし中にはそんなプランを無視して・・・

「私なら全量摂取させられる!新人職員よ、見てなさい!」
( ̄ー ̄)

というように、ご高齢者をモノのような扱いをして、自分の介護技術を見せびらかすような職員も中にはいるものです。

お年寄りからすれば、その日の担当職員で、自分に対するケア内容が変わってしまうのは、恐ろしいことではないでしょうか?

吐きそうなくらい気持ちわるいのに、無理やりご飯を口に入れられるんですよ?

施設介護をする上では、そうした横暴な職員とも同じ介護をしなければなりません。

(管理職になってからは注意できる立場になりましたが)


ケアプラン自体に納得できないこともあった

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ケアプランに沿ったケアというのは、『統一したケアをする』・・・つまり、職員によってバラバラなケアを防ぐことで大切なことです。

しかしながら、私自身がケアプランに納得できないというケースも多々あります。

そりゃそうです。ケアマネさんと私の介護感が一致することなんてないから、差異がでます。

その差異に妥協しながらも、プランに沿ったケアを続けていこうとしていたわけですが、やはり納得いかないこともでてきます。


とくにデイサービスなんかは、お風呂に入ることが目的で来ているお客様もいます。

もちろん、その中には入浴を拒否する方なんて、ザラにいますよね。

私自身は誠心誠意、あの手この手を尽くし、駄目だったらその日はあきらめる・・・それで良いと思っていますが、私の勤めたとあるデイサービスでは、それでも無理やり服を脱がせて浴室に入れてお湯をかけるということをしていたのです。

もうこれは虐待です。

しかしケアマネさんも、

「家族からご利用者●●さんをデイで風呂に入れてほしいと言われているのでお願いします」

という状態でした。

私はどんなことがあっても、こんな事はできないと思いました。結局、いくら私が訴えかけてもケアは変わらずで、耐えきれず辞めてしまいましたが・・・。


幸いそのように入浴介助をしていた施設はそこだけです。最後に勤めた施設は管理職をしましたが、個別のニーズにあわせて、半年間で2,3回しか入浴されない人もいましたが、職員を変えたり、工夫をして、それでも駄目な時はご利用者を尊重するケアをそれなりにしていました。


フリーランス介護士は、望む介護ができるというより、自分の望まない介護をしなくてすむというイメージ

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介護というのはチームワークなので、どのような場面においても、自分ひとりで介護をすることはできません。

先程お話したとおり、ケアプランの内容にそっていろんな職種がそれぞれのケアをしていくことが大切です。

これはフリーになっても変わらないことです。


私はフリーになって、やりたいことというのももちろんあります。

しかしどちらかというと、『今までどうしても周りにあわせて妥協してやっていたことも、フリーになってやらなくてすむ』という要素の方が強いです。


フリー介護職が施設介護職と違うのは、自分でサービスを作ったり、自分が納得するサービスだけを受託して、ケアをできるということです。

いうなれば、私が現在、事業化しようとしている介護保険外サービスもそうです。地域に対して自分がこうしてあげたい・・・というものをカタチにすることができます。

介護保険やケアプランに制約を受けて、「こうしなければならない」「ああしなければならない」と悩むこともないです。

自分がやりたくないと思ったことからは撤退すればいいのです。


反面、その道一本で食べていけるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

なので、しばらくは継続的に、委託事業を受けたりしながら、ゆっくり模索していこうと思います。


誰かの敷いたレールがないから、自分でレールを作るしかない。

これはこれで大変ではありますが、言われたことをそのままやる人生からすると、非常に有意義な時間を過ごしている今日この頃です。





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アルゴ@介護福祉士(フリー)
サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。