児相での思い出(※随筆)
はい。物騒タイトル第2弾目です。
全然センシティブな話題は出てきませんので期待してた方はすみません。
どうもやっぱり児相というと「虐待されている子が世話になる場所」という印象が強すぎるのですが、案外そうでもないというか、「こんなこともしてるっぽいよ」という、知らん間に児相の世話になっていたらしい私の思い出話です。
まずなんで私が児相の世話になったのかといえば母が私の育て方が分からなくてノイローゼ気味になっちゃったせいです。(HDMI的なアレだったので)だから本当のメイン児相世話され人間は母で、私はそのついでで児童預かり部屋に居ただけです。方言まみれの地域でテレビの標準語だけ覚えている私の言動について、幼稚園の先生に「自閉症のケがある気がするから児相で育て方相談してみたほうがいいよ」と言われ、母は私を連れて平日市内の児相へ向かったそうです。
ここについて私の記憶につよく残っているのは幼稚園のおもちゃより綺麗なおもちゃが幼稚園よりもたくさん山のように置かれ、そこのおもちゃで遊び放題!しかも優しい(マジで優しい、手慣れてる)先生とマンツーマン!!先生独り占め!!!というボーナスタイムみたいなひと時でした。本当に突然こんな楽園に連れてきてもらってなんのご褒美だ???と思ってました。この間母は私の育て方について本気で悩んでたことを相談員の先生に打ち明けてカウンセリングしてもらってたみたいなんですが、私はそんなことも知らずにこの至福のひと時を楽しんでいました。
さすがにカウンセリングなんて午前に行けば午前中には終わるので私の至福は本当に一瞬。さあ幼稚園に行くよ!と言われた瞬間「あーあ、おもちゃのボロい幼稚園に戻るのか…」と内心ガッカリしていた記憶があります。
母も私の取り扱い方をわかってきたのか、1年くらいでここへ来ることは無くなりました。でも突然連れて行かれたボーナスタイムのことは今でもハッキリ楽しかった思い出として残っています。
そんで大きくなって母と雑談してるときに「アンタの育て方が本当に分からなくて当時お母さん凹んじゃって〜、児相にいっぱい相談に行ったんよ〜。一緒によく行ってたじゃん?ほらあの、あそこの建物覚えてる?」「エッッッあの楽園、児相だったの!!???」と私の楽園の正体は大人になってから発覚しました。そうか…アレが…児相、か…
まあ子供との付き合い方が分からない方、虐待とかそういうイメージを横に置いて児相を頼るのはアリなんじゃないですかね、と児相のこと幼稚園の楽園版みたいに思ってた私からのタメにならない一言で〆させて頂きます。
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