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UL(ウルトラライト)とキャンプツーリング
UL(ウルトラライト)ギアに興味を持ったとき、Kindle Unlimitedに「ウルトラライトハイキング(ヤマケイ文庫)」という本があったので読んでみた。
この本はウルトラライト(ハイキング)について、概要だけでなくその哲学も含めて解説したもので、とても参考になりました。
結論を先に言うと、ULは私の(キャンプツーリング)スタイルには合わないということが分かりました。
なぜそのように思ったのか、ULと私のスタイルを交えて説明します。
UL(ウルトラライト)
ULは手段
まず、本著を読んだ最大の気づきは、ウルトラライトハイキングの文脈において、ULは「歩くこと」を楽しむための手段であるということです。
ULはアメリカで縦走(尾根を伝って山々を歩くこと)をする「スルーハイカー」と呼ばれる人たちが、荷物を軽量化するために生み出したものです。
荷物の重量が軽ければ縦走をより快適にできるだけでなく、自然をより身近に感じることができると言います。
歩くことが目的
スルーハイカーは「歩くこと」を楽しむためにULを導入するのであって、UL自体が目的にはなりません。
逆に、歩くことが楽しめるのであれば、ULにこだわらないスルーハイカーもいます。
ハイカーによる装備の違いは、同じくKindle Unlimitedにある「ウルトラライトハイカー(ヤマケイ文庫)」に書いてありました。
私のスタイル
非日常を作ることが目的
ここで、私は自分のキャンプツーリングの目的を考えました。
キャンプツーリングが好きな人にはそれぞれの目的があると思いますが、私の目的は非日常を作ることでした。
具体的には、家でもできる読書や自己投資を、アウトドアでも同じように行うこと、それが私のやりたいことだったのです。
R1250GSAを買った理由
思い返せば、私がR1250GSAに惹かれた理由は、普段使いのビジネスバッグをそのまま積載したり、ヘルメットや雨具も収納できる積載性にあります。
GSを買ってからボクサーツインの走る楽しさにも気づいたのですが、今でも購入時に惹かれた積載性の高さにはとても満足しています。
つまり、私は週末に家で読者や自己投資をするより、GSに乗ってキャンプ場に行き、自然の中で同じことをすることに充実していたのです。
UL × キャンツー = ?
走ることが目的ならUL
キャンツーの目的が「走ること」にあり、キャンプは「手段」と考えるなら、ULは最適な選択肢だと思います。
軽量な荷物はバイクの走りを邪魔せず、コンパクトであることはどのようなバイクにも積載できる可能性を秘めています。
例えば、軽量なオフロードやスーパースーポーツで走りを楽しみつつキャンプもするなら、私はULスタイルを選択します。
非日常を作る→環境を変える
私の目的は非日常を作ることですが、エクストリームな環境を求めているわけではありません。
非日常とは言っても、家と同じようにリラックスできる環境をアウトドアで作りたいだけです。
なので、キャンプを快適に過ごせれば十分で、ULはそのような環境作りの障壁にさえなると考えています。
GSの強みは重装備にできること
しかも、GSには10〜20kgの荷物を積載しても、その重さを感じさせないパワーがあります。
荷物を軽くすることには「走り」だけでない多くのメリットがありますが、デメリットを相殺してくれるだけの懐の深さがGSにはあるのです。
このことを改めて整理できて、「ULではない装備でもいいんだ」と落ち着くことができました。
ULギアは高いです。
高い買い物をする前に、自分のスタイルと合っているのか、自分で考える良いきっかけになりました。
紹介した2冊の本はKindle Unlimitedで読めますので、良かったら読んでみてください。