フィンランド旅行 ユヴァスキュラ編
はじめに
こんにちは、ゆずです。今回は前回に引き続きフィンランド旅行の記事を書いていきます。今回はユヴァスキュラ編です。前回は、列車でヘルシンキからユヴァスキュラに移動したところまで書いたので、ユヴァスキュラに到着してからのことを書きます。
いざユヴァスキュラへ
私が乗った列車はユヴァスキュラが終点なので乗客全員が下車しました。途中まで列車は激混みだったのですが、途中のタンペレ駅で大量に人が降りたので、タンペレ以降は比較的快適に過ごせました。(前回の記事では一回も立てなかったとか書いてたんですが、タンペレ以降には立てたことを思い出しました。)
18:30過ぎに駅に着いたので周りは暗く、駅舎が綺麗に輝いていました。さすがフィンランドの主要駅なので美しい。Googleマップの位置情報に惑わされながらなんとかホテルに到着。荷物をおいてから夜ご飯に行きました。
ユヴァスキュラでもトナカイを食べました。ヘルシンキでトナカイを食べた時にとても美味しかったし、日本では食べられないから食べておくべきだと思ったからです。ちなみにこれの前後にスープとデザートが付いていてめちゃお腹いっぱいになりました。その後はおとなしくホテルに直帰し、翌日の観光に備えて爆睡。
ユヴァスキュラ観光開始
朝食が付いているホテルだったので、ホテルで朝食を済ませました。基本的にまずい野菜はないので野菜を爆食いしました。ユヴァスキュラのホテルには一泊しかしない予定だったので、スーツケースを駅に預けてから観光することにしました。駅のコインロッカーが2ユーロで使えそうだったので使おうと思ったのですが、現在修理中とのことで何故か無料で使えました。正直なぜ無料だったのかはよく分からなかったのですが、とりあえず使えてよかったです。身軽になったものの朝早すぎてどこも開いていなかったので、とりあえず駅から歩いて30分ほどのところにあるクオッカラ聖教会の外観を見に行くことにしました。
クオッカラ聖教会
景色を見て、ツルツル滑る道路に気を付けながら30分ほど歩き、クオッカラ聖教会に到着。
真っ黒の外観のクオッカラ聖教会ですが、内部は打って変わって、明るい色なのだそう。開いていなかったので中を見ることはできませんでした。まあ、見れないことは分かっていたので別にショックではなかったです。これ以上見るものはなかったので駅に戻ることにしました。
建物がいちいち綺麗です。こんな景色を見ながら30分ほど歩いて駅に到着。しかし、まだ早くてどの施設施設もやっていなかったので、駅近くに飾られていたSLを見ることにしました。
SL
この機関車はかつてフィンランドで使われていたもので、最高時速は50kmだったそう。フィンランドの雪の中を颯爽と駆けて行く機関車は反則級にかっこいい。かつて北海道を走っていた機関車たちを思い出させます。ただ、機関車を見ても時間は全然余ったので、だれでも無料で入れる大学図書館に行って時間を潰すことにしました。
ユヴァスキュラ大学図書館
駅から歩いて20分ほどでユヴァスキュラ大学図書館に着きました。日本の大学図書館は、一般人は入れなかったり、複雑な手続きが必要なところがほとんどですが、ユヴァスキュラ大学図書館はだれでも無料で入ることができました。
中に入ると、1階に受付・食堂・カフェ、-1階に勉強スペース、-2階に蔵書がありました。-1階の勉強スペースが空いていたのでそこで地図を確認したり、いろいろしてました。コンセントも付いててとても便利でした。どんな本が置いてあるのか気になったため-2階へ。ただ、そんなに英語が読めるわけではないため、かろうじて読めるであろう数学書のコーナーに行ってみました。そうすると思ったよりも本が揃っていて驚きました。線型代数や解析の本などをぱらぱら見てみました。英語が何を言っているのかは分かりませんでしたが、数式のフォローくらいならできました。別にちゃんと理解できたわけじゃありません。そうこうしているうちに11時になったので、目的地の一つのVesilinna Observation Towerに行くことにしました。
Vesilinna Observation Tower
このタワーの最上階は展望台になっていて、幼い頃のアルヴァ・アアルトもよく登っていたそうです。(彼はユヴァスキュラ生まれです。)図書館から歩いて10分くらいで着きました。タワーはちょっとした丘の上にあります。
入り口は分かりづらかったですが、他のお客さんの後に付いていったら入れました。エスカレーターに乗って4階まで行き、そこから階段を使って最上階へ行きます。建物自体はそこまで高くないですが、そもそも丘の上にあるので綺麗な景色を見ることができました。
午前中に比べて天気は回復しました。アアルトと同じ景色を見ていると思うとなんだかいい気分になりました。景色を楽しんだ後は同じタワーの3階にある展望レストランで食事をしました。食事はビッフェ方式で20ユーロとまあまあ良心的でした。食べられないものもありましたが、その他は美味しくいただきました。ご飯を食べた後は、目玉のアルヴァ・アアルトミュージアムに行きました。
アルヴァ・アアルトミュージアム
Vesilinna Observation Towerから歩いて20分ほどでアルヴァ・アアルトミュージアムに到着。
アアルトミュージアムはアアルトの作品だけでなく、フィンランドの歴史に関する展示もあります。まずは、歴史の展示から見ました。古代から現代までのフィンランドの歴史を物語る展示はとても勉強になりました。最も記憶に残ったのは、フィンランドがロシア帝国の統治下にあったときに関する展示です。フィンランドがどれだけ苦しい時期を過ごしてきたかが分かり、非常に興味深かったです。4階にも展示がありましたが、改装中で見ることはできませんでした。その後、アアルトに関する展示を見に行きました。
やはりアアルトの作品はおしゃれすぎる。私は建築を勉強しているわけではないので、詳しいことは全く分かりませんが、北欧家具は大好きです。作品だけでなく、彼が作成した図面なども展示されており、建築を勉強された方が来ると非常に面白いのではないかと思います。また、当たり前かもしれませんが、彼の作品の展示だけでなく、ミュージアムの作りも美しいです。
天気もよく、外から差し込む光が美しいです。この記事に書いただけではアアルトミュージアムの魅力は伝わりきらないので、フィンランドに行った際にはぜひ訪れていただきたい場所の一つです。
ユヴァスキュラ大学
アアルトミュージアムのすぐ近くにはユヴァスキュラ大学があります。アアルトはユヴァスキュラ大学増築招待コンペで勝利し、現在のユヴァスキュラ大学はアアルトのアイデアを元に建てられました。つまり、ユヴァスキュラ大学もアアルト建築の一つな訳です。
自然とうまく調和するキャンパスは非常に美しく、このような大学で学んでみたいと思うものです。
セイナッツァロの町役場
本来行く予定はなかったのですが、時間が余ったので、これもアアルトの建築であるセイナッツァロの町役場に行くことにしました。Googleマップで調べたところ、営業時間外となっていたのですが、外観だけでも見ようと思ったのと、もしかしたら開いているかもという微かな期待を込めて向かいました。町役場まではユヴァスキュラ大学最寄りのバス停から約30分で行くことができます。タッチ式のクレジットカードを使って、簡単に乗車することができました。バスを降りるときには運転手さんに、"Kiitos!"(フィンランド語で「ありがとう」の意味)というのがマナーのようで、みなさん言ってました。なので私も降りるときには、"kiitos!"と言っておきました。バス停を降りると、すぐそこに町役場がありました。
開いているかなと期待しましたが、開いていなかったので、外観と中庭だけ見て帰りました。晴れていれば中庭に光が差し込んできれいなんだそうで、それがアアルトのこだわりだそう・・・。残念ながら曇っていて、光の差し込むところが見れなかったので、いつかリベンジしたいと思っています。中に入れなかったので特段やることもなく2,30分ほど見て町役場を見て帰ることにしました。バスに乗り込むと、終点から折り返してきたバスらしく、行きの時と同じうんちゃんでした。しかし、なぜかうまく支払えない!全然払えないでいると、うんちゃんが、「もう乗れよ」と言ってくれたので、乗ることができました。一体あれはなんだったのだろうか?まあ、乗れたのでOKです。帰りはユヴァスキュラ駅までバスに乗って行きました。この日は18:10の列車に乗る予定だったのでそれまで駅を探検したりして時間を潰しました。
タンペレへ移動
18:10の列車に乗って向かった先はタンペレです。ユヴァスキュラからは1時間半ほどで行くことができました。3時間半の乗車をすでに経験しているので別に苦ではありませんでした。タンペレに移動したのは、タンペレを敢行するわけではなく、ユヴァスキュラへの夜行列車に乗るためです。夜行列車は23:04発だったのでそれまで3時間ほど時間を潰さなければなりませんでした。とりあえず夜ご飯を食べようと思ったので店を探すとすぐ近くにbento-yaというお店があり、そこでお寿司を食べることにしました。異国の地で寿司を食べるというのは意外に面白いもので、アイルランド・フランス・イタリアでもお寿司を食べました。今回のお寿司はまあまあと言ったところでしょうか。ネタは美味しかったのですが、シャリがうーんという感じでした。でも美味しくないわけではなかったのでよかったです。その後は、気合いで時間を潰しました。正直何をやったのかはあまり覚えていません。気づいたときには列車に乗車していました。
終わりに
今回はユヴァスキュラでの思い出を書いてきました。ユヴァスキュラでの旅の主人公はやはりアアルトであったように感じました。この記事は列車に乗り込んだという半端なタイミングで終わっているのですが、これは、夜行列車は別で記事を書きたいと思ったからです。ということで、次回の記事は、「フィンランド旅行 番外編 フィンランドの夜行列車に乗ってみた!」の予定です。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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