華アワセ唐紅/うつつ編うつつ√~いろは√ シロツメクサの花冠を貴方に。

唐紅/うつつ編うつつ√~いろは√のネタバレ感想です。
まずうつつ√から。







子供の頃のうつつくんはイツメンの中で最も大人で、賢い子でした。そんなうつつくんの人生は祈り子になったことで大きく変わりました。
祈り子はケ=死を司る存在。命がなく、心もない。なのにうつつくんはみことちゃんとのふれあいの中で心を取り戻し、恋をし、生を願ったことで悲劇が起こります。
結果的にそのすべてを泉姫が赦し、愛を与えることでうつつくんとハッピーエンドになります。


くれなゐ様が刺された直後の夢の中で、ツキの半身くんのことを思い出すと分岐します。

みことちゃんはツキの半身くんに導かれ、新しい世界にたどり着きます。
そこでうつつくんと会いますが、どうにも話が合いません。みことちゃんは鬼札の導きで華園に編入し、昨日儀式を行いうつつくんを選んだことになっていました。
ところでうつつくんの照れ顔可愛すぎではないですか??

百歳ちゃんやいろは様、姫空木さん、蛟さんに確認しても、誰もくれなゐ様が刺された事件を知りません。何なら夜遊びから帰ってきたくれなゐ様も、みことちゃんが知るくれなゐ様と違う対応をします。
くれなゐ様がみことちゃんにちょっかいを出すから、うつつくんはケを使ってくれなゐ様を殺そうとします。触れることはおろか考えることもダメとか同担拒否過激すぎる派ですか!?

ケの穢れとアワセの枯渇で倒れたみことちゃんは、ようやくここが自分がいた世界と違うということを認識します。
目覚めるとうつつくんがシロツメクサの花をたくさん飾ってくれていました。うつつくんは枯渇の処置ができないので、光とシロツメクサで治療をしてくれたようです。
みことちゃんは自分の影に入れることでうつつくんを光から守ります。結構ふたりの距離は近そうですが、うつつくんが「穢したくない」と言ってみことちゃんに踏み込まれることを拒否しています。
みことちゃんは運命に流されるままは嫌だと思い、うつつくんを引き留めます。側にいて、手を繋いでとかかなり積極的なみことちゃんです。

みことちゃんは今までのことをすべてうつつくんに打ち明けます。ところで正面からみことちゃんを見れないうつつくんが、その可愛さで殺そうとしてきます。笑顔がまぶしい。

うつつくんが色々と教えてくれたので、丑と寅の関係が少しずつわかってきます。結局寅が良くて丑が悪いとか、そういうことではないということですね。

うつつくんとのふれあいを通して、みことちゃんはこの世界でできることを探していこうと決意します。

夢の中で、みことちゃんは子供のうつつくんと出会います。大人びてかっこいい子ですね。
みことちゃんをここに連れてきたケを払って、みことちゃんは現実で目覚めます。
夢の中でみことちゃんは五光のみんなと知り合いだった。けれど、それを全く覚えていません。何か大事なことを忘れていると認識し、それを取り戻して真実を見つける決意をします。最終的な目標は、もとの世界に帰ることです。

女子寮に行くために手を離そうとしたら、「みこがつないでいてと言った」と言って悲しそうなうつつくんが可愛い…。うつつくんは言霊を重視するから、離れる、放す等の言葉をそのまま受け取っちゃうんですよね…。それでどうしていいかわからなくて自室に引きこもっちゃうのは可愛いけど…!可哀想…!

うつつくんはケだから、彼が望まなくても側にいる命を消してしまいます。だからみことちゃんも離れていってしまう。それを怖いと思ううつつくんに胸が締め付けられます…。
が、もちろんみことちゃんはそんな儚い女の子じゃありません。うつつくんか扉を開けてくれないから、窓から部屋に乗り込んで話をしようとします。行動力がすごい。

「みこにいらないと思われるのは嫌」とか可愛すぎです。
みんなはうつつくんが憎悪でケを呼び相手を壊すと思っているけど、うつつくんに触れたみことちゃんはうつつくんの感情が悲しみであることに気付きます。怯えられ、避けられることは決してうつつくんの望みではないのに。
うつつくんの心に触れたみことちゃんは、うつつくんが悲しんだり怯えたりする原因である祈り子をやめさせる、という結論に至ります。
そこまでうつつくんのことを想い、考えているのに、その流れのまま元の世界の話を持ち出すみことちゃんは、あまりにも他人の感情に無頓着で残酷です。本人に悪気がないのが余計に…。

斧定先生がパンツ見ただけで「殺す」になっちゃううつつくん可愛いですね。斧定先生はうつつくんにわざとケを出させて、ハレに苦しむ教頭先生を倒させます。
この教頭先生は「交換学生」の話を出すので、みことちゃんと同じ世界の教頭先生だとわかります。

死を与えることしか望まれてこなかったうつつくんに、みことちゃんがはじめてあなたがいいと手を差し伸べます。「鬼札なんて関係ありません」「鬼札が違う人を選んでも、あなたがいいです」って言い切るみことちゃんがかっこいいです。
うつつくんのフードかぶってるみことちゃんが可愛いですね。うつつくんが儀式のやり直しをお願いしてくるのも可愛いです。うつみこがあまりにも微笑ましい。

みことちゃんに金平糖をねだるいろは様も、ほっぺた膨らませるみことちゃんも、それ見てとぼけた反応するうつつくんも、みんな可愛いしうつつ√は可愛さで溢れてますね!

みことちゃんはこの世界の自分にうつつくんを渡し、自分は元の世界へ帰るつもりでいました。元のくれなゐ様のことも確認したい。だけど、みことちゃんはうつつくんに惹かれています。
それが恋だってことに小学生のうつつくんに指摘されないと気付けないみことちゃん。天然記念物かな?ってレベルの鈍感ですね。

朝帰りのくれなゐ様から、4/19の夜にこの世界のみことちゃんが五斗街を男と歩いていたという目撃情報があります。アイちゃんにも4/19に家に行くとメールしたけど、この世界のみことちゃんは家に来なかった。でもうつつくんは部屋で勉強していたと言っていました。
この世界のみことちゃんが何をしていたのか、みことちゃんは疑問に思います。

百歳ちゃんの計らいで、夜中の中庭でお披露目のティーパーティーが開かれます。
うつつくんがイケメンだと知った途端に群がる水妹たちが面白いです。イケメン無罪?鳳凰の使い手たちも水妹といちゃついてて楽しそうです。鳳凰の使い手たちのたどたどしい喋り方が可愛い。

パーティーをふたりで抜け出して、お互いの嫉妬を伝えるうつみこにきゅんきゅんします。
みことちゃんに恋して生を願ってしまったうつつくんは、祈りの代償として咎を生み出し、華園にいる全員の生を犠牲にしてしまいそうになります。
今後も出てきますが咎というのは罰です。この場合はくれなゐ様が言うように、死が生を求める矛盾が生んだ力です。

うつつを倒して咎を消そうとするくれなゐ様を倒し、発生した咎はみことちゃん自身がすぺて受け止めます。この事態を招いたのは事情を知らないままうつつくんに近付いたみことちゃんなので、ある意味自分で責任を取ったと言える形です。だけど、だからって自分が犠牲になることは恋でも愛でもないです。自己犠牲であり、自己満足にしかなりません。
実際、最後まで「この世界の私」という存在にうつつくんを渡さなければならないと思っていたから、自分がいなくなってもうつつくんは生と幸せを手にできるとみことちゃんは信じていました。うつつくんは今ここにいて、ここで一緒に過ごしたみことちゃんのために生を願ったのに。

うつつくんはみことちゃんを失ったことで狂い、自分の心を代償に「みことは誰とも結ばれない、特に唐紅とは結ばれない」ように世界を流転させます。
みことちゃんの自己犠牲で更に状況が悪化しました。

気付いた時、みことちゃんは病室にいました。くれなゐ様と一緒に、うつつくんがいた世界から元の世界に戻ってきていました。
チャリスはやっぱりもうひとつの世界を記憶していて、流転の咎=パラドックスによって、剣で刺されたくれなゐ様が死んだと伝えてきます。
チャリスの持つカラクリ咎で、うつつくんがいた世界の行く末を見に行きます。そこはみことちゃんとうつつくんしかいない世界になる代わりに「みことが生き返る」祈りが叶った世界でした。くれなゐ様は艮に喰われて死んでしまいます。
自分が選択した結果という罪を背負い、それでもみことちゃんはたったひとり、自分の運命に立ち向かいます。
逃げることでも、自己犠牲で無理やり解決することでもなく、自分の罪を背負って相手の罪を赦すことで運命は開けるのがうつつ√です。

カラクリ咎で移動していたみことちゃんは元の世界に戻りますが、うつつくんはみことちゃんを生き返らせるのにもっと命が必要だと思い込み、更に命を狩りはじめます。

あの世界は唐う編のみことちゃんが変えたツキです。運命は変えてもいい。ならば、カラクリ咎を使って運命に再び介入し、滅亡の運命をねじ曲げてしまえばいい。泉姫なら咎(パラドックス)を破壊して自分の望む運命に書き換えられるかもしれない。華アワセは力業で運命をねじ伏せるゲームなんですよ!

まず、みことちゃんはカラクリ咎でうつつくんが想う心を忘れないようにします。子供のうつつくんは祈り子になったうつつが"巫女"のことを忘れていないと知って、希望を抱きます。
次の咎は4/19。この世界のみことちゃんに代わり、みことちゃんが儀式をします。が、この日に残った歪みにより流転の咎、つまりパラドックスが発生。それをアワセでねじ伏せて運命を正当化させます。
最後に、人々を殺して回った祈り子のうつつくんを倒すと、彼は約束通り祈り子をやめるために無になろうとします。が、彼の生を願ったみことちゃんの祈りでうつつくんが目覚め、彼から分離した祈り子(咎)を倒します。
うつつくんが大量虐殺したうつつくん√のツキは無になり、みことちゃんたちは新しい世界へと向かいます。ツキの半身くんが、「このツキの君の半身はうつつだった」って教えてくれるのが良いですね。多分ギリシャ神話に出てくるアンドロギュノスを意識した言葉で、このツキのみことちゃんはうつつくんが運命の相手だった、ということを言いたいんだと思います。
アンドロギュノスは、人間の男女を結合した完璧な生き物でした。だけど神様によって二つに別れ、男と女になりました。それ以来人間は引き裂かれた半身を求めて恋をするようになりました。というものです。スイクラで履修した概念です。

新しいツキに生まれ変わり、うつつくんともう一度出会い、ハッピーエンドです。ところでショウくんにお説教を「まとめて聞いておいてくれる?」って言うみことちゃんがあまりにも酷くて笑いました。







ここからいろは√の感想です。




解決編です。
みことちゃん視点ではなく、いろは様視点でお話はスタートします。

五斗街で偶然いろは様とみことちゃんが出会い、みことちゃんがいろは様を自宅に連れ込みます。いろは様はそこでみことちゃんから事情を聞こうとしますが、車に轢かれてしまいます。
いろは様は過去にみことちゃんとの出会っていたことを夢にみます。夢の中の讃岐は「過去に未来が触れてはならぬ」「もしもお前さんの近くに同じように知っている者がいたら止めさせて欲しい」といろは様に語りかけます。素直にその教えを守って未来を語りかけたみことちゃんを制するいろは様が可愛いです。が、口調がキツいのでみことちゃんを悲しませています。いつもいつもいろみこはこうやって拗れるんだよなあ…。

いろは様が考え事しててスルーするから、勝手に服を脱がせるみことちゃんが面白いです。強い。
みことちゃんが笑ったことにちゃんと言及するいろは様…!!(言葉にならない)

みことちゃんを巡って険悪になるうつつくんといろは様。うつつハピエン後だからいろは様に1ミリも脈がないのが悲しいです。
いろは様をパートナーにしてうつろひを退けたことで、みことちゃんとうつつくんは喧嘩してしまいます。相変わらず同担拒否超過激派のうつつくんです。

いろは様が見る夢の中で、子供いろは様がみことちゃんについて「泣いているより、笑っている方が可愛い。可愛くて、僕はうれしい」と言うのがもう…今までのいろみこのイベントたちが甦ってきてしんどいです。

結局みことちゃんは華園に在籍することになります。みことちゃんに言おうとした「断る」を蛟さんが被弾するの何度見ても面白いです。蛟さんが不憫だ。
いろは様の話で表情を曇らせるみことちゃんを見て、金平糖を食べさせれば笑うと思っているいろは様がどうしようもなく切ないです。
ここのいろは様は思っていることと違う行動をしてしまうことが何度かあるみたいですけど、ツキの半身くんの介入なのかなと思います。姫空木編いろは√でいろは様をある程度導けるみたいなことを言っていたので。

いろは様の部屋にソードが乱入し、みことちゃんを襲います。ソードに受けた傷をみことちゃんが癒してくれたことで、いろは様は生きているという実感を得ます。生きたいと思ってくれるいろは様にこっちが泣きたい気持ちです。

理事長室に主要キャラが勢揃いし、運命の籠の話が始まります。
台詞短いのにうつつくんの嫉妬と独占欲をひしひしと感じられるの良いですね。

運命の籠は4/19のみことちゃんの死亡フラグをなかったことにするためのものです。泉姫になったみことちゃんがカラクリ咎で4/19に自分が死なないように書き換えれば、みことちゃんは籠の外に出られる…らしい。さっき過去に触れるなって讃岐さんいってたのに…難しい…。

カラクリ咎で、4/19の夜にみことちゃんが何者かに呼び出されていたことが判明します。いろは様は五斗街に向かいますが、みことちゃんの惨殺死体を発見してしまいます。「女を晒し者にすんじゃねえ」ってみことちゃんを隠してくれるくれなゐ様。イケメン力がカンストしてます。
パートナーだったうつつくんがみことちゃんの死を見て、憎しみでケを撒き散らします。ここでうつつくんが言う「さよなら人類」の意味がわかります。うつつくんが憎しみを振り切れば別の台詞に代わるのも良い演出です。

ここのくれなゐ様が咲耶に乗っ取られて狂うのが悲しい。みことちゃん関連では絶対に狂わない男がどうして…。やっぱり彼はみことちゃんの男である以前に寅の男なんだよなあ…と改めて突き付けられた気持ちです。唐紅√すごく尊い。

うつつくんはくれなゐ様のハレの剣と、この世界のいろは様の力で夢の世界に追放されることになります。それが唐紅√に出てきた、奈落(夢)で出会えるうつつくんです。

ところでさらっとくれなゐ様の両親について触れられてるんですが、理事長の口振りからすると瓊瓊杵と妹のことで岩長は嫉妬していた。彼女の狂った祈り子化を阻止するために姉妹両方と関係を持つことで咲耶を裏切り、岩長の嫉妬心をなだめたってことなのかな?そんな責任の取り方があるか!!!と大声で叫びたい。

みことちゃんが死んだ運命でうつつくんが背負った罪を破壊し、戻ってきたいろは様はみことちゃんが生きていることがうれしいと感じてくれます。素晴らしい口説き文句です。

またいろは様は過去を夢に見ます。くれなゐ様がみことちゃんにあーんすることを阻止するために渋い顔で身を張るひめくん可愛い。
泉さんが子供のいろは様とうつつくんにシロツメクサの花冠を教えてくれます。うつつ√でシロツメクサをみことちゃんに飾ってくれたのは、この出来事を忘れていなかったからなんでしょうね。

ツキの半身くんから4/19のみことちゃん死亡フラグは折ったけど、そもそもみことちゃんを狙う者を止めなければまた狙われて生き残ることができないという話を聞けます。

現世では、4/19の咎を破壊したパーティーが開かれることになりました。ズボンのチャックは上げてねいろは様…女の子にやらせたり噛んだとか言うのが可笑しすぎる。みことちゃんが頑張った甲斐あって、イケメンいろは様ができあがって幸せです。もう結婚していいよって言いたいけどここうつつ√の続きだから駄目なんだよなあ…いろは編で結婚して。

教会跡でみことちゃんは子供の頃の思い出の話をしますが、いろは様のことは覚えていません。みことちゃんに忘れられているのに、ツキの半身くんはみことちゃんに今も固執している。その理由が、みことちゃんに恋しているという事実が、いろは様には理解できません。

そんないろは様に自分からキスして想いを伝える「いろは様のツキ」のみことちゃんが可愛いし、いろは様の表情が照れててもう感無量です。いろは様の照れ顔は凶器です。
だけど名前はさっきのあの子に呼んであげて欲しかったな…。

百歳ちゃんと合流し、一緒に蛟さんの実家へ向かいます。そこでソードに襲われ、蛟母の写真と同一の顔をしているカラクリであることを確認します。

斧定は再びカラクリ咎を起動します。
そこはみことちゃんの両親が死んだ日でした。みことちゃんは母親からの電話に出ていれば両親を救えるかもしれないと考えますが、それはカラクリ咎で破壊できる罪ではないので、変えられない運命でした。
ここがみことちゃんが周囲に優しさを振り撒くようになったきっかけです。自分のせいで不幸にした。相手を思いやらなかったから悪い。そんな後悔が、みことちゃんの優しさの原点でした。

泣いているみことちゃんを見て、自分にとってみことちゃんだけが特別な相手だと気付きます。いろは様が恋を自覚しつつあるのはうれしいけど、横恋慕なのがあまりにも切ない。

再びカラクリ咎を使い、みことちゃんを殺した犯人が草薙の知り合いで、蛟さんの父親で、みことちゃんの死の真相をうつつくんが隠していることを知ります。

戻ってきたいろは様はソードの拠点にたどり着き、泉流先生と対峙します。忘れていた咎を暴かれた彼はすでに狂っており、泉が死んでいることを認めず彼女そっくりのカラクリを作り続けていました。
ここのいろは様、声に感情が乗っててどきっとします。いろは様がみことちゃんに「生きる」ことを教えてもらったからですね。
助けに来てくれたみことちゃんと五光が泉流の咎と戦い、泉流は自分の罪を思い出します。

彼の記憶を込めたカラクリ咎を使って、8/15の真実を見ます。

教会にいたひめくんが「お姫様は僕のせいで死んじゃうの」と泣いていました。末利花は泉流の儀式に巻き込まれて死んでしまっていたので、まずはそれを破壊して末利花を救います。姫空木さんがずっと気に病んでいた罪(実際は彼が悪いんじゃないですが)を消したことで、姫空木さんは救われます。
姫空木編の彼が求めていた赦しです。

この日、みことちゃんは泉流に「常世の扉を開く儀式」と称して殺され、蛟さんはそれを目撃します。
泉さんは泉流の凶行を見て、白羽の矢で永遠に別れる呪いを泉流にかけようとします。
愛のために愛を失う泉流は口は悪いですが滑稽です。うつつ√の祈り子うつつくんにも言えることですが、愛は免罪符じゃないんですよ。

この夫婦喧嘩は、咎に染まった蛟さんが泉さんを殺してしまうという結末になります。好きな女の子が殺される原因を作ってしまった上、父親と未来永劫縁を切ると自分の存在を否定され、その母親まで殺してしまうとか、この世界は蛟さんに厳しすぎる…。
蛟さんに取り憑いた咎を破壊します。蛟さんは泉さんから弦月を貰い、母親殺しの記憶を封印されます。これ以降の蛟さんが掟に拘り、感情的に動くことをよしとしない理由に察しがつくのが辛いところ。
蛟さんは泉さんを殺した記憶=罪の意識=咎がないので、泉さんの死をカラクリ咎で破壊することができません。同様にここの狂った泉流にもみことちゃんを殺した罪の意識がなく、みことちゃんの死も破壊できません。

みことちゃんを生かしてくれたのは、うつつくんといろは様が祈りで「みことちゃんが生きているツキにする」という流転の咎を行ったからでした。
いろは様はみことちゃんへの恋を、うつつくんは人間を辞めて祈り子になることを。お互い一番大事なものを代償にして、運命を変えてくれた。
「彼女が生きて笑ってくれれば、僕はそれでいい」が過去全√でいろは様がした行動すべての理由です。恋は忘れても、みことちゃんの笑顔を見たいという気持ちだけは残っていたんです。泣いた。

ここのいろは様の独白の演技がまた涙腺をぶっ壊してくるんですよね…。泣きながら恋を認めて、恋してしまったからこの世を去らなければいけないいろは様が辛すぎます。

ここでうつつくんが言う8/15の咎は、運命を流転させる前の記憶を持つふたりがいるせいで、「みことちゃんが死んだ運命」が中途半端に残った状態になることを言いたいのかな。うつつくんといろは様がいなくなれば、運命を流転させた事実自体を消してみことちゃん生存が正規ルートにできる。だから籠はもう必要ない。ということかなと思いました。

いろは様、常世まですぐ追いかけるから待ってて!

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