華アワセ蛟編共通～蛟√感想　可愛いみずみこを見守ります。

蛟編蛟√のネタバレ感想です。








蛟編のみことは自立した、真面目な少女として描かれているように思います。親を失い天涯孤独だからこそ、自分で物事を決められるし家庭的、お節介なほど他人の世話を焼きたがります。泉姫はかぐや姫を強く意識した存在なので、高貴で穢れなきお姫様らしく甘え下手で、恋愛に疎いです。この2点は蛟編でみことちゃんの欠点として描かれます。
特に後者は、前述したお人好しっぷりを攻略対象全員に平等に振り撒くので、全編通して運命男以外にも惚れられ、バッドエンドルートで痛い目をみることになります。かなしい。

真面目で恋愛不得手、甘え下手同士なみことちゃんと蛟さんはとても良く似ています。みずみこ可愛いしお似合い。最初、みことちゃんは蛟さんを見た目で怖くて近寄りがたいと感じますが、すぐに優しく誇り高い内面に気付き、蛟さんを慕うようになります。

挨拶当番のシーンで、姫空木さんがみことちゃんに「ヘドが出る」と言ってぎょっとするシーン。1週目の私は姫空木さんて見た目王子様中身ゲスなの！？って衝撃を受けた記憶があります。発言内容に目がいくけど、2週目私にはわかる。貴方みことちゃんのストーカーでしょ。ゲスではなくてホラーです。

蛟さんのパートナーの座を奪われた葵さんは水妹なりたてのみことちゃんに華闘で負けて取り乱します。プライドと従兄への恋心で取り乱した葵さんは、うつろひに取り憑かれて穢れてしまいます。葵さんのみことちゃんへの態度は誉められたものではないとはいえ、ちょっと可哀想。
蛟√を最後までやればわかりますが、葵さんは決して恋愛的なものを蛟さんに求めてないんですよね。恋が叶わないとわかっているから、蛟さんの側にいられるパートナーという立場により一層固執してしまう。本来は強くて賢い女性なのに、敵側に心の闇を利用されてしまう悲しい運命にあります。

華園の掟で穢れを蔓延させないよう葵さんは粛清されかけますが、みことちゃんがそれを止め、蛟さんと共に葵を浄化することで命だけは助けます。
掟のために不本意ながら葵さんを殺さなければならなかった蛟さんは、みことちゃんの行動に心を救われます。ここから蛟さんの恋に加速度がつくのがかわいらしいです。
蛟さんはやることなすことかっこいいのに初心だから、みことちゃんをスマートにお姫様抱っこしたと思いきや「当たりどころ」が気になってしまったりするの可愛すぎる。

葵さんは退学、みことちゃんは晴れて蛟さんとデートに出かけるのですが、くれなゐ様にセクハラされたりモブに強引にナンパされたりして枯渇を起こして蛟さんに助けられます。健全なデートより、枯渇の治療という名目で接近する方が断然甘酸っぱい展開になるのがお堅いみずみこらしいです。蛟さんが自分に触れられてみことちゃんが枯渇を起こさないかを心配するところとか可愛くて可愛くて。優しい笑顔が素敵。蛟さんの腕の中は安心するって、みことちゃんそれはもう恋だよ。

お互い異性として意識しまくってるけど初心なのでなかなか相手に踏み込めない…そんな思春期してる可愛い可愛いみずみこですが、蛟さんが突然みことちゃんを襲って純潔を奪いかけるという「それSwitch移植して大丈夫？？」なイベントが起きます。突然すぎて2周目でもビビる。蛟さんの手つきとかオッケーなんですかね？
ここでみことちゃんが唱えるあめつちうたは実在する「あめつちの詞」です。いろは唄と同じ五十音を一文字ずつ使った詩らしいです。華アワセは色々なところからモチーフを貰っているので、色々深掘りすると自動的に古文やら日本文化やらが勉強できる。

さすがに泉姫候補の純潔を奪いかける蛟さんはパートナーとして相応しくないのでは？という流れになり、みことちゃんが五光の中からパートナーを選び直す展開になります。ここからルート分岐。


☆蛟√
蛟さんはみことちゃんを穢しかけたことを気にしてパートナーを降りようとしますが、みことちゃんが蛟さんにキスして他の人に触れられたくないし、何なら穢して下さいとかいう大胆発言して、本当はみことちゃんとパートナーでいたかった蛟さんを引き留めます。普段は普通の女の子してるのにこういう場では大胆に行動できるみことちゃんが素敵。
蛟さんは家やら掟やら色々抱えてて心のままに動けないタイプの人。そんな彼を知っていてさりげなくフォローしてくれるみことちゃんがいじらしい。抱き合うくだり最高。みずみこ可愛い。

ただいろは様の件もあり、自分の中にある衝動を知られたくないこともあり、蛟さんはあくまでパートナーという姿勢を更に強化してきます。我々プレイヤーからすれば好きな女の子に欲情することはそんなにおかしいことではないよ？って感じなんですけど、初心かつ厳格な蛟さんはそんな自分を穢らわしいと思い、奥底に押し込めてしまいます。思春期かな。そのくせみことちゃんの足にはガッツリキスマークつけてくるからくれなゐ様に「むっつりお澄まし」と言われても全く否定できない蛟さんです。「それキスマーク！」って往来で大声で突っ込むウォーターが面白くて笑っちゃう。
みことちゃん側も、蛟さんが葵さんと一緒にいる写真を見てしまい、「葵とは会ってない」と言う蛟さんへどう接したらいいかわからなくなります。おかげで両片思いは共通の頃より更に拗れていく。すれ違っていくのを見るのが辛い…。君ら両思いなんだよって華園の真ん中で叫びたい。

蛟さんは数斗のコインに操られていて、みことちゃんを五斗に差し出すため禊をさせる…というシリアスシーンのはずなのに、みことちゃんの平手打ちで蛟さんは正気に返り、全裸を目撃してしまうので急にラブコメにジャンル変更してしまう蛟さん。まさにラッキースケベの申し子です。目を閉じている主張をし続けるところも10分も好き。鈍感なみことちゃん相手は色々大変そうですね、みずみこはそこがいいんですけどね。

ミズチ一族の呪いで狂った葵さんを今度こそ粛清してしまうシーンが切ない。蛟さんも謀反を疑われ、粛清の対象にされてしまいます。笑ってる姫空木さんがホラー。一方みことちゃんは粛清を黙って受け入れるようなタイプではないので、最終的には泉姫候補としての「正しさ」よりも自分の気持ちを優先して蛟さんに会いにいきます。百歳ちゃんじゃないけど、恋してる女の子はきれいですね。

ようやくふたりはお互いの思いを打ち明け合い、みことちゃんが蛟さんの「恋の先」も受け入れて、ようやく両思い達成！長かった！蛟編は純粋に恋愛過程が面白いですね。
追い詰められたところでみことちゃんが泉姫に覚醒し、蛟さんの死亡フラグをへし折る展開好き。世界を変える力がある泉姫なんだから愛する男の命を楽々救い取れます。

泉姫の資格をなくすようなことをしてもいいとか自分から言うのに、同衾シーンでは何もわかってなさそうな小悪魔なみことちゃんが好き😂蛟さんの涙ぐましい角度変え(みことちゃんには通じない)がかわいらしい。初心なみずみこの恋路やその先がじれじれしてるの一生見守れるーーーｯｯ！！