華アワセ姫空木編いろは√感想 笑顔の代償
姫空木編いろは√のネタバレ感想です。
いろは様の心の「すべて」が詰め込まれた√です。蛟編よりもちょっと態度が軟化して、可愛くて、みことちゃんのために何度も運命に立ち向かってくれるいろは様にここで陥落した乙女も多いのでは?と勝手に思っています。私です。
見返りはみことちゃんの笑顔だけ。イケメンすぎる…。
いろは√では、いろは様が姫空木さんたちを残したまま講堂を爆破し始めます。
講堂で仇花になった生徒を粛清しましたが、そこから姫空木さんや水妹は消えていました。みことちゃんはひずみの中に入ったいろは様を追い、ひずみに飛び込みます。
そこで様子がおかしい姫空木さんに遭遇しますが、いろは様に粛清されてしまいます。いろは様は儀式が姫空木さんを選ばないのにみことちゃんが執着するのが悪いと言い、みことちゃんの意思を無視してパートナーになります。
みことちゃんの覚醒が云々と言ってますけど、それ多分嫉妬です。「君はもう私しか見てはいけない」「そのツキの瞳で、永遠に、私だけを見るといい」ってそれが本音じゃないですか!好きです。
みことちゃんを誰よりも大切に想うがゆえにいびつな関係を形成するところが、蛟編いろは√と全く一緒。
うつろひの事件に五斗が絡んでいる疑惑があり、遊園地での花伐が始まります。
いろは様はみことちゃんと片時も離れることがないように、手錠で繋いでしまいます。監禁プレイは乙女ゲーマーの嗜みです。私はとても喜びました。あと百歳ちゃんが怒ってくれることが嬉しかったです。
いろは様の部屋まで引っ張っていかれたみことちゃんてすが、なんといろは様はその場で倒れるように寝てしまいます。本当に生活感がない男ですねいろは様は。
結局夜になって百歳ちゃんに発見されるまでそのまま過ごすみことちゃんがちょっと不憫。
みことちゃんはいろは様の行動を、これまで自分が泉姫候補としての自覚がなく迷っていたせいだ、と受け入れていました。
自分の意思で誰かが不幸になったり死んだりするのは嫌だといろは様に従う。それは逃げであり、姫空木√の強いみことちゃんとは別人のようです。それだけ強く姫空木さんを想っていたという証でもあるのが辛い。
いろは様が寝ている間だけ姫空木さんを想って泣くみことちゃんが痛々しくて見ているのがしんどかったです…。
泣きながら眠っているみことちゃんを見て、いろは様は「泣かなくていい」と声をかけます。
「泣かせない。姫空木のことは忘れろ」と言ういろは様が、みことちゃんの心を少しもわかっていないのが悲しいです。泣かせたくないから殺す。それでは涙を止めることはできないんだよ…。
泣かせたくないというのが、蛟編いろは√とリンクしているのもポイントですね。いろは様の行動原理は、いつだってみことちゃんにあります。
密着して寝ていたせいで、百歳ちゃんが誤解をしてしまってちょっと面白かった。タネカスが盛り上がってますが、完全に襲ってはいないしまさかの事後でもありませんよ!
百歳ちゃんに水をかけられて着るものがないからって半裸で出歩くいろは様。あまりのサービスに水妹たちが大変そう。制服を貸してくれる蛟さんの優しさにほっこりします。
みことちゃんと繋がっている手錠のことを「お考え深い」とか言っちゃう蛟さんもおかしいけどピュアで微笑ましいです。真面目な蛟さんらしいなぁという感じですね。
遊園地でみことちゃんが誘ってくる幻影を見て動揺しまくってる蛟さん可愛い。色仕掛けに弱すぎる蛟さん可愛い。
一方のいろは様は偽みことに一切揺るがず始末します。偽物のお胸が大きい…とかどうでもいいことをアワセ中に考えてしまいます。
百歳ちゃんが偽みことをぼこぼこにけなしてるのが面白かった。百歳ちゃん大好きです。
このアワセでみことちゃんは水妹の水が出せないことが判明します。水は心だから、心を殺すみことちゃんは泉姫どころか水妹としての力すらない。
それに気付かずみことちゃんを枯渇させたいろは様に、百歳ちゃんが叱責します。
百歳ちゃんがお風呂で処置してくれるスチルの百合感がすごい。百歳ちゃんとのスチルもちょこちょこあって嬉しいです。百歳ちゃん√欲しいです。
いろは様がみことちゃんを大事にしないから、百歳ちゃんがいろは様を見張ってくれることになります。蛟編でもあったその流れを思い出してちょっと笑う。みことちゃんを挟む三角関係ですね。
みことちゃんは水を使えないことをいろは様と百歳ちゃんに打ち明けますが、いろは様に「何もしなくていい。君の意志は求めない」と言われます。やはり何もわかっていないいろは様…これは拗れる気配です。
みことちゃんは暗に役立たずだと言われ、泣いてしまいます。みことちゃんはお姫様ではありません。弱さを嫌い、使い手を支えたいと願うのに、いろは様はお姫様であることを強要してきます。そんなの泣きたくなるよ…。
いろは様は泣かせた者を粛清すると言い出します。君だよ!!!自分が原因だと全く気付いていません。
みことちゃんは水妹としてパートナーになりたいといろは様に懇願します。百歳ちゃんの後押しもあり、まずはパートナーとしてスパルタで経験を積むことになります。呼吸くらいさせて!
いろは様とのキスを拒否して、はじめてをとっておこうとする葵さんが乙女で可愛い。ただ本当に申し訳ないんですけど、みずみこ派なので応援はしてあげられない…。
乙女心にうかつなコメントした蛟さんが不潔扱いされててちょっと可哀想でした。みことちゃんとのキスを景品にされて前のめり気味に「みこと君とですか…!?」って言っちゃう蛟さん可愛い。それに対するいろは様の回答がめちゃくちゃ怖い低音ボイスなの好きです。強火嫉妬最高です。蛟さん粛清されないようにね。
百歳ちゃんが用意してくれた夕食の時、何も食べないいろは様にみことちゃんはウサギリンゴを切ってくれます。ウサギにできない果物は選ばずリンゴを食べ続けるいろは様がミラクル可愛い。あざとい。
日本文化ででウサギといえば月が連想されますよね。いろは様とみことちゃんらしいモチーフです。ついでにいろは様は「咎背負いし華詠」。咎=原罪=アダムとイヴ=りんごとりんご好きなことにも意味を感じられて良い演出ですよね。好きです。
今日の特訓で水を使えて喜ぶみことちゃん。笑ったみことちゃんを見て、「その顔でいるといい。ずっと」ってもうそれ私情100%じゃないですか!
いろは様とみことちゃんが遊園地で花伐をしていたところ、パレードの電飾が紅色の蝶になり襲ってきます。撃退するとなぜかアナウンサーから姫空木さんがプレゼントされます。姫空木さんと会えたから、突っ込みすら忘れて喜ぶみことちゃんが可愛い。
みことちゃんと姫空木さんの感動の再会…!をやってたら、いろは様に姫空木さんが突き飛ばされ、いろは様は「仇花じゃなくても粛清する」と言い出します。それ嫉妬っていう感情ですよ。
いろは様が姫空木さんを粛清しようとし、みことちゃんがやめてと叫んだ瞬間、蝶の羽ばたきの音とカラクリの音がして場面が変わり電車の中に移動します。カラクリ命による運命書き換えバトルが本格的に始まります。
カラクリ命は運命を変えるが代償が必要です。運命が書き変わった結果、みことちゃん以外からいろは様の記憶が消失してしまいます。
いろは様がいない運命で、みことちゃんは戻ってきた姫空木さんとパートナーに戻ります。が、誰もいろは様を覚えていないことを気にして悲しげなみことちゃんが可哀想です。
いろは様が消え、守りが手薄になった華園に仇花たちが襲撃してきます。アワセる時、姫空木さんといろは様を呼び間違うみことちゃんが悲しい。この姫空木さんがショックを受けないであろうことも悲しい。
その後もみことちゃんは姫空木さんとうまく接することができません。姫空木さんはみことちゃんに優しいけれど、プロポーズ以前の彼とはどこかが違うと感じています。
闇の気配がなくて完璧な王子様っぽいから「前と違う」と思われている姫空木さんが少し不憫でもあります。みことちゃんへの執着心がないと寂しい。
みことちゃんは阿波花理事長と話して、いろは様に2度姫空木さんが粛清されていることを思い返します。1度目の粛清の後、姫空木さんと遊園地で再会し「本当は生きていた」ことを素直に受け入れていたみことちゃんですが、それこそが運命をねじ曲げている者が生んだ歪みだと気付きます。
その代償に、今の姫空木さんは「みこと自宅の庭で座り込みをしていた記憶」と「テニスコートでみことちゃんとの関係を踏み出そうとしていた記憶」がありませんでした。一瞬で姫空木さんにどの記憶がないかを理解できるみことちゃんがすごい。
姫空木さんとみことちゃんを繋ぐ大事な記憶、それが恋が進んだその時の記憶というのが、いかに姫空木さんがみことちゃんを好きだったかを物語っています。
大事なものを失って生きている姫空木さんが「こんなの死んでいるのと同じじゃないか」とこぼすのがあまりにも切ない。
虚無感に苦しむ姫空木さんを見て、こんな運命の変え方に疑問を抱くみことちゃん。カラクリ命で運命を取り戻す決意をします。
そんな強いみことちゃんを見て「きっと僕は君に恋をしていたんだろうな」と言う姫空木さんがまた悲しい。今恋してくれてもいいよ。
カラクリ命であの日の遊園地に戻ったみことちゃんはいろは様に再会。あの時と同じようにうつろひ蝶を退け、前回姫空木さんをプレゼントしてきたアナウンサーを問い詰めます。
いろは様はアナウンサーがカラクリくんだと見抜き、何度も運命を変えてはみことちゃんを泣かせるカラクリくんと敵対します。
ところでいろは様にとってみことちゃんに忘れられるのが一番苦しい運命ってカラクリくんに教えられるのが悲しい。いろは様自身から伝えてほしかったなぁ…。そしていろは様の口振りから「いつも」忘れられているらしいとわかるのがまた辛い。
いろは様とカラクリくんを倒し、所持していたカラクリ命を破壊します。
ここでみことちゃんは遊園地で姫空木さんを取り戻すためにカラクリを使ったのは自分なのに、代償を背負っているのがいろは様だと疑問を抱きます。あの時、実際はいろは様は姫空木さんを粛清していなかった。あの運命の先でみことちゃんが泣いていたから、いろは様がすべての運命を書き換えたことが明かされます。
でも結局、ここでも華園は襲われみことちゃんが泣いてしまう運命になっている。ここでいろは様が何を考えていたかが明らかにされます。
いろは様が語る「うれしい」と「かなしい」がどうしようもなくみことちゃんが大切なのだと雄弁に物語っています。だから自分が全てを失ってもねじ曲がった運命を書き換える。それはもう愛だよ…。
こんなところでも姫空木さんに嫉妬して張り合ういろは様がかわいいです。
いろは様がカラクリ命を使い、再びみんなの記憶からいろは様が消えます。姫空木さんと阿波花理事長は記憶を持ったまま亡くなったと聞いて、みことちゃんは願いが叶ったことを受け入れます。
ここまで見ると、ランキングいろは戦勝利でみられるイベントが本当に切ないし「うれしい」です。笑顔の代償にここまでできる男はそうそういないです。いろみこ最高。