那智瀧図
那智瀧を御神体と見做し、周辺の自然景や飛瀑をありのままに描き、巨木や奇石、滝など自然そのものを神聖視しています。《那智瀧図》は「日本的霊性」をあらわす"霊性アート"ではないかと考えます。
那智瀧図に感動したアンドレ・マルロー
アンドレ・マルローは、根津美術館で見て衝撃を受け、その後、那智で実際の瀧を目の前に絶句したという。
杉本博司はマルローが《那智瀧図》を述懐する言葉を紹介しています。
杉本博司《那智滝図》
1977年に華厳滝を撮影した前後、那智の滝も撮影したが満足出来なかったといいます。
2010年を過ぎて、気持ちが満ち再挑戦、ようやく2020年に軸装された作品は『本歌取り』で巡回展示されました。
杉本博司《華厳滝図》
アメリカに住み「日本的霊性」を自問していた頃、1977年の一時帰国の際に日本各地の滝をまわり、日光では霧雨の中で一瞬垣間見た華厳滝を撮影したという。
恐れながらリスペクト撮影してみました
"霊性アート"とそうではないものとの比較です。
"霊性アート"とは?
どのような作品か?
先行研究者は?
宗教美術との違いは?
そもそも霊性ってなんだろう?
怪しさとの境界!?
今後これらをまとめていきます。