サードドア 精神的資産のふやし方 アレックス・バナヤン
サードドア 精神的資産のふやし方 アレックス・バナヤン
冒険のようなアドベンチャー本を読んでいる感覚で、著者のアレックスの考え方の変化、成長、そしてこの後どうなる?を繰り返し感じながら読み続けられました。400ページを超える長編ですが、ものすごくワクワクする本。
様々な著名人にインタビューを続けていくストーリなのだけど、最初は軍資金集めにテレビ番組に出演して優勝し賞品をゲット。それを売ることで1.6万ドルを手に入れる。その資金を利用して著名人に会いに行く。目標はビル・ゲイツ。
最初はスティーブン・スピルバーグ。話すことはできたけど、もっと色々な人にインタビューしてから来いと言われてしまう。
ティム・フェリスからはコールドメールの書き方を教えてもらう。
チー・ルーとのインタビューでは早速ビル・ゲイツへの連絡をしてもらえるようになる。でも断られてしまう。
シュガー・レイからはうまく行かないときの気の持ち方を習う。「チャンスを逃すな。目の前にあるチャンスを。産みの苦しみだと思え。ここまでこれるやつはめったにいない。自分はまだ秘めた力を出し尽くしていない。火事場のバカ力も使っていない。頭と気持ちを一つに、全てをつなげて、すべてのを一つにして登りつめろ。不可能な夢だなんて言わせておくな。ビジョンがあるならそれを掲げろ。戦い抜くんだ。もちろんしんどい戦いになるだろう。無理だって言われることもあるだろう。でも貫き通せ。戦い続けろ。秘めた力を使うんだ。簡単じゃないができるはずだ。」
エリオット・ビズノーにはティム・フェリスから学んだコールドメールの書き方でシュガー・レイからもらった勇気をもってアプローチをしたことで出会うことができ、メンターとして多くを学ぶ。
コールドコールをかけまくって粘り強く挑み続け、冒険することをこよなく愛し、ストーリーを面白おかしく語り続け、決してできないとは言わず目の前のチャンスをつかみ取ったことで今があることを知る。
「この先1年で達成したい25個のことを書き出す。そこから3ヶ月以内に達成したいものを5つ選ぶ。優先すべきトップ5を達成するカギは残りの20個を諦めることにある。」これはバフェットの教えだと騙されたり。
友達から「アマゾンのマネではアマゾンに勝てない」と言われハッと気づかされ。
トニー・シェイのシャドーとして2日も時間を共に過ごすことでザッポスCEOの世界を体験したり、ウォーレン・バフェットには何度も断られたので挙句の果てには株主総会で質問をする権利を勝ち取って質問をする。
ディーン・ケーメンからは「たくさんのカエル(問題解決法)の中にお姫様がいる(正解がある)かもしれない。だからキスをしすぎて気持ちが悪くなったとしても、あきらめずにカエルにキスをし続けろ。そうすればお姫様に出会える。」「挑戦して不安になり、無理だと思ったら先駆者の助けを借りればいい。先駆者のリードに従えばまずまずのことができる。でも先駆者の仲間入りをしたければ覚悟を決めて自分でやるしかない、他の人に任せたりしないで。本当にビッグなことをやりたいなら、思ったよりも時間も費用もかかる。失敗だらけで傷ついて恥を描くことになるし、イライラだって募る。それは覚悟するしかない。でもその覚悟があるのなら、ひたすらぬかるみを歩んでいけばいい。」「ぬかるみを歩くこつは、ダラダラ失敗を重ねるより、それが不可能であることを証明したほうがいい。自分のしていることが法則や基本原則に照らすと矛盾している場合は解決できない問題だろう。それが納得できたら撤退すればいい。すべてのカエルにキスをしようとするな。カエルが何十億匹いたってその種類が10種類しかないかもしれない。何種類いるかを突き止め、それぞれの種類から一匹だけとってキスしてみればいい。」「問題を別の角度から捉え直せば、画期的な解決策のヒントが得られることもある。」
ラリー・キングからは「キャリアを始めるなら、扉を片っ端から叩く。」ことを教えてもらう。みんな誰ともわからない人を好きになることはないから。
リチャード・ソール・ワーマンは「世界を変えようと思うな、大きな仕事で世界を変えろ」「自分は何も知らないんだと知るまでは結果なんて残せない」「成功者になるには、そうなりたいと死ぬほど願う」「人生の教訓は2つ。人に教えを乞わなければ何も得られない。そして大半のことはうまくいかない」
ついにビル・ゲイツとのインタビューではハッタリをかますことを学ぶ。「約束の時間より早く仕上げること。(いい意味で期待を裏切ること)」「短期の利益よりも長期的なポジショニングを選ぶ」
「パイプを作り続けること。詰まったらでかく考える、そして味方を変えること」
スティーブ・ウォズニアック、ピットブル「じんせいはいつでも見習いでいろ」、ジェーン・グドール、マヤ・アンジェロウ「不安な時、自分がしているのは簡単なことじゃないと自分に言い聞かせること、挑戦する勇気をもつよう自分を励ますこと。」、ジェシカ・アルバ、クインシー・ジョーンズ、そしてレディ・ガガ。
そうして彼は、皆が普通に並ぶファーストドア、VIPだけが通れるセカンドドア、もっとも茨の道だけどそれを通れば世界が変わるサードドアの存在を著名人たちが通ってきたことを学ぶ。
それぞれのインタビューに、ものすごく学びのあるメッセージが詰まっていて貴重な一冊でした。
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