超正統派とバスに乗る時の注意点
この前、エルサレムに行く際に乗ったバスが、たまたまBnei Brak(ブネイブラク)という、ユダヤ教の敬虔な信者、超正統派ユダヤ教が集まる地域から出ていました。
なのでバス内で私1人が外国人、しかもアジア人。
私は最初、バスの真ん中辺りに座っていたのですが、混み始めてきたところで、黒スーツに大きな帽子を被った超正統派の男性に、ヘブライ語で声をかけられました。
目がわたしと合っていなかったので一瞬、違う人に声をかけているのかな?と思ったら英語に変えて再度話しかけてきました。
そして控えめに言われたのが、
「女性は前方には座れない。バスの後方に座ってくれないか。」とのこと。
一瞬えっ!となりましたが宗教上の決まりなのかなと思い素直に従いました。
テルアビブではこういった事はまったく無いのでびっくりしました。
調べたところ、超正統派の人たちが固まって乗っているバスでは女性はバス後方に座るとのこと。
超正統派の男性のとなりに女性は座らない。(私はそれを知らずにいつも席が空いてると思ってとなりに座っていました...。)
しかも超正統派の男性は奥さん以外の女性に触れもしないし、目を合わせもしません。いけないことのようです。
そういえば違うエルサレムのバスですが、車内が超満員で体がピッタリくっつく状態だった時に、すごく嫌な顔をされたのを覚えています。
超正統派ではなく、宗教家ではないイスラエルの人の友人にこの話をしたところ、困った顔をして、「彼らとの関係は僕たちも難しいね」と言っていました。
国は1つであれども宗教を重んじる人、社会を重んじる人、それぞれいて混じり合うのは難しそうです。
しかし郷に入っては郷に従え。一外国人がどうすることもできない話だし人が嫌がる事はできないのでその時は気をつけて乗るしかありません。
※この記事は2019年8月9日に書かれました。