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低体温以下の偏差値(29)から2ヶ月で医師国家試験に合格する


献辞

同期の中で最も才能と個性に恵まれながらも消息を絶った

某君に捧げる



0.このnoteが想定している読者

(成績が悪いの定義:偏差値30前後または学年下位10%ぐらい)

・成績が悪い、かつ周りの生徒と一緒に勉強できない
・医という聖域においてもなお最高効率を求め続けるコスパ厨
・怖いもの見たさに闇の魔術に対する防衛術の先生に魔法をかけようとするタイプの人

このnoteが想定していない読者

・成績が悪くない者(現状維持で受かるよ)
・成績は悪いが周りの生徒と一緒に勉強できる者(人望がある。有望)
・医の倫理ガー(ry

この文章は、主に成績が悪く、かつ様々な事情で周囲の学習に合わせるのが難しい者に向けて書いている。一人で勉強する理由として以下の鑑別が考えられる。

・大学に友達がいない。
・いじめられていて、絶賛ハブられ中である。
・ダブルスクール(二足のわらじとして特殊メイクのレッスンやプログラミング教室に通っているなど)や起業or結婚をしていてタイムスケジュールや時間感覚が周りの学生と合わない。
何らかの事情で無理矢理医学部に入れさせられ、悪気はないものの医学部の人や物事に対してびまん性の拒否反応が出る。
・試験勉強のストレスで鬱気味で人と会いたくない。
・医学部面接時だけ仮面をかぶったシゾイド性パーソナリティ障害。

もし、こういった特殊事情がなく、友達と一緒に勉強する環境があれば、断然友達と勉強することをおすすめする。一人で勉強するよりも合格確率は格段に上がるはずだ。(補足:2021年のコロナ禍の昨今、インターネット環境さえあればZoomやDiscordなどのサービスが遠隔でも誰かと一緒に勉強することを可能にした。米国では遠隔医療の企業も上場するほどICTの波は医療にも押し寄せているので、これを機に使ってみるのも手だろう。)

1.準備編

・偏差値30という数字

医学部に入るぐらい受験戦争を勝ち抜いてきて、常に特定の集団内部で上位の成績をとってきた者にとって、偏差値30という数字はショックかもしれない。私の場合、見たことのない偏差値に脳が思考停止した。しかし、偏差値は相対評価に過ぎず、9割が受かる試験でのボーダーラインの受験生の偏差値を表す数字に過ぎない。私の冬の模試の偏差値は29だったこともあるが、それでも非本質的な勉強に時間を費やさなければ充分受かる。一度しかない人生なので、低偏差値の気分を体験してみようという気概でいこう。

・目立つ役職を引き受ける(クレイジーマインド)

自分をぶっ壊せ

芸術家 岡本太郎

gefährlich leben(人生を危険にさらせ!)

 哲学者 ニーチェ

これはこのnoteの中でも最も奇抜なアイディアだが、本人の素質次第ではかなり効果があるだろう。

学年の卒業アルバム委員なり、学級委員なり、国家試験対策委員なりの仕事を請け合おう

・・・・・・

は?????

とりあえず落ち着いて説明を聞いてほしい。まず、あえてこうすることによって、周りから注目され、「アイツ、余裕なのかな・・・?」と思われるだろう。成績事情を知ってる知り合いからすると、狂気の沙汰とも捉えられるだろう。そして落ちたらかなり恥ずかしい。このような奇行に走るべきなのにはそれなりの科学的にちゃんとした理由がある。実は人は他人に期待されたり注目されたりするとパフォーマンスが上がる。靴紐を結ぶタスクを課された実験グループのうち、誰かに見られていると告げられたグループはそうでないグループより有意に速く靴紐を結んだという実験がある。私はいろいろあって1年生の頃から学級委員をやっていたが、学級委員をダシに勉強のモチベーションを保つという目的意識はあった。もしやっていなかったら、かなりの確率で留年していたと思う。
また、この考えの裏には試験に落ちる人はだいたい目立たないという法則がある。目立たないが故に、友達も少なく、勉強に関する新鮮な情報やモチベーションが保てなくなる、ということももちろんあると思っているが、誰にも期待されないと人は努力を怠るようになり、成績が落ちるのではないかと思う。実際、当校でもそういった相関がみられる。
みんなが勉強している時期に、成績最底辺の自分がなんで仕事のなんかやらなきゃいけないんだ、と思うかもしれないが、ここで萎縮しては先が危ぶまれる。むしろあえて自ら、国家試験を控えた最高学年の学生がやりたがらない、時間のかかる仕事を引き受けるぐらいの反骨精神を持って試験に合格していこう。仕事のせいでタダでさえ少ない学習時間が更に削られるのではないか?その通りだ。もちろん本当にダメな時は成績がいい人を探して手伝ってもらえばいい。その際に勉強のスケジュール管理やコツをこっそり教えてもらおう。日本社会ではやたら他人に迷惑を掛けるなという圧力があるが、全力で努力している人を応援しない人はいないはずだ。誰だって短所の1つや2つはある。暗記が苦手だったり、実現不可能な目標を設定してしまう、などだ。本気で挑戦してダメだったら人に頼ろう。だいたい、みんな自分が大好きなんだ。自分が一番可愛い。それではダメだ。一度自分を徹底的に壊す必要がある。少なくとも、今までコツコツ勉強せず、小手先のテクニック欲しさにこのようなnoteを読み漁り、姑息な勉強法で医師国家試験を短期戦突破しようとしている不届き者はそれ相応の代償を払う必要があるだろう。

「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人だ」

アルミン・アルレルト from 『進撃の巨人』

・試験勉強に最適な生活導線を設計する

人(それも相当努力してきた同級生たち)より短い時間で、高いハードルを超えなければならないので大学受験の時のように再度、勉強マシーンになる必要がある。当然だが今まで勉強してこなかったツケは払わなければならない。人間が一日に行える意思決定の数(演算回数)には限りがあるので、着る服や食べ物、家族との会話を最適、最小化し、毎日ロボットのように殆ど同じ動きをするように工夫しよう。そうしてできた脳の余剰メモリがスポンジのように知識を吸収してくれるはずである。朝9時ぐらいから夜11時半ぐらいまでロボットのように暗記事項を次々と処理していこう
これにはもう一つの利点があるが、最適化を突き詰めれば、一日が終わるのが速く感じるようになる。つまり勉強の苦悩の日々は圧縮され、ただでさえ周囲に比べ圧倒的に少ない苦難の時間が更に短く感じられるだろう。

「勉強マシーンのようになれと言っているのではない。勉強マシーンになれと言っているのだ」

東大数学の鬼 柳鉄之介先生 from 『ドラゴン桜』

2.実践編

・私の勉強スケジュール

私の勉強スケジュールは様々な諸事情によりかなり破綻しており、これを最低限の反面教師とするとうまくように思う。
medic mediaの動画講義はCBT前に一通り見たきり、未視聴。QBの問題は、新6年生になる2月頃から、診療科別に開始した。最初は時間がかかって一日100問ぐらいをじっくり解いていたと思う。春から秋にかけては卒業試験対策をしていた。この際、まとめノート(後述)を”成長”させていった。10月末頃に卒業試験が一通り終わり、11月の初めに第三回のTECOM模試を受けた。その後は、卒業試験が終わった直後ということもあり、勉強する意欲が沸かず、軽くQBの問題を解きながらネトゲ(Dead by Daylight)をして過ごしていた(11月はほぼNo勉バー)。12月頃から模試の結果が壊滅的だったことが判明し、ギアを少しずつ上げていった。年明けの1月、友人に誘われ学校で勉強することにした。久々の登校だったかもしれない。自習室のような環境でそこからはほぼ毎日朝から晩まで暗記事項を詰めた。行って初めて分かったが、独学と周囲にチラホラ人がいる状態での学習では大きな情報格差が生まれる。隣にタダ勉強している人がいるだけでもかなり違う。我々は常識レベル、という共通タームを使い、今目の前にある暗記事項が受験者集団にとってどれだけ馴染みのあるものかを推定することによって暗記の優先度を決定した。

「当たり前のことが、当たり前にできるようになれ」

桜木建二先生 from 『ドラゴン桜』

不思議なことに、「〇〇がそういえばその知識言ってたから、たぶんみんな知ってるし、出ると思う」などのさりげない会話が本当に試験に出たりする。例えば、これは卒業試験の話だが、漏斗胸の手術名なんて出ないだろうと笑い合ってたら本当に出たことがあった(Nuss法)。彼以外にも自習室にたまに顔を出す学習先行者達の語呂合わせや議論も大変参考になった。高度な知識が多く直接参考にならないものもあったが、どんな時も天井の高さを知る(又は天井がないことを知る)ことでジャンプする時の力み方も変わってくるはずだ。また、整理された知識のアウトプットの速さや、常識レベルのすり合わせ、安定して継続的な学習による知識の定着の大切さなどを痛感させられた。彼らの稀な自習室への来訪は、幕末のオランダからの遠征隊の如く異次元の知識を成績底辺層に齎(もたら)した。そう、蘭学事始である(違う、そうじゃない)。この場を借りて、勉強先遣隊の皆さんに感謝を述べたい。彼らの存在がなければ、このnoteも、私も、日の目を見ることはなかっただろう。ちなみに、私が成績上位層をこのような表記(勉強先遣隊、学習先行者)で表すのは、私が勉強しない言い訳として「遅延評価学習法」なる考えを詭弁として多用していたという過去に起因する。

このnoteは一人で勉強する者に向けて書いている。今の生活スタイルを変えるかは本人次第だが、これらの強烈な情報格差が存在することを念頭に学習したほうが良い。

「情報は力だということだ。知るか知らないか、たったこれだけの違いで有利か不利かの違いが出来る。...(中略)...つまり知らないということは実に恐ろしい。これと同じようなことが世の中では毎日のように起こっている。人は生まれてくる時、己の環境を選べない。周りを取り巻く環境によって有利か不利かの差は歴然だ。テレビもなく、ろくに学校にも行けず、正しい情報も入らず、世界の貧しい生活を強いられている国の人間たちに比べ、お前らがどれほど有利な所に立っているか、それを無駄にするな!!...いいか?、情報を集めて有利に戦う。出たとこ勝負を繰り返していては必ず負ける。 受験っていうのはな、言わば世の中の縮図だ!
だから、勝て!
受験に勝つことで、社会に勝つ道も切り開かれる。」

桜木建二先生 from 『ドラゴン桜』

・年明けからは体のありとあらゆる感覚器から情報を流し込む

話を戻すと1月は、視覚は教材の暗記に専有されていたが耳は暇だと思ったので(年明け前は海外ドラマや映画を流しながら勉強していた)、コロナ禍で無料になった研修医向け動画講義(ケアネット)を流したりしながら回数別QBとマイナーを解いていた。この期間について、ツイッターでは強気の発言をしていたが、内心ブルブル震えていたし、いつも以上にまともな精神状態ではなくなっていた。一日に100回ぐらいは「ヤバい」と連呼していたり、「俺ってどれぐらいヤバいかな?」と周囲に何度も確認したり、メンヘラ化していた。正直かなりかっこ悪いし、いい迷惑である。究極Mapは国家試験1週間ぐらい前(2月1日頃)から一度真面目に聴いた後、BGMとしてひたすらイヤホンで聴いていた。Ankiは3000円を払いたくないのでアプリ版を買うのをためらっていたが、かなり後にパソコン版は無料だと知った。しかし、Ankiの使い方を考えるより1秒でも暗記することを優先した。試験前の一週間はいつも通りにひたすら一問一問QBを解いたりわからないところを暗記していた。仕上げが間に合わない教材を集めたらきりがないので考えることを辞めること。ラストV、マイナーの耳鼻科、皮膚科の知識、同級生から回ってくる資料etc...

・各診療科をA4一枚にまとめ、持ち歩く(まとめノート)

春から秋にかけて、自分なりのまとめノートを作った。このnoteの中で一番実利的なアドバイス。一つの診療科の知識はA4一枚で充分じゃね?と思ったので、一疾患一行ぐらいで、機序、症状、診断、治療の4つを基本として書き込んでいった。こうすることで、各疾患同士の関連や鑑別が巨視的に見える。A4にまとめることで非本質な雑学ではなく、重要な試験事項が見えるようになるはずだ。医師国家試験は、医師という仕事の性質上、診断→治療という流れを踏襲した作りになっている。近年、安易な診断の問題が減り、その先の治療や対応などを問う問題が増えてきた。そういった試験を取り巻くマクロ的な流れを意識しながら自分なりのノートに餌を与え進化させていこう。試験が近づくにつれ、強い味方になってくれるはずだ。後々これが実質みんなが言っている究極Mapっぽいものということを知った。しかし、人によって覚えていない箇所の濃淡が違うので、自分なりの究極Mapを作るのは有効である。私はこのまとめノートを常に持ち歩いて、残りの教材はほぼ全てpdfでパソコンに入れていた。持ち物はほぼそれだけなのでどこでも勉強できた。

・模試との向き合い方

#模試は変な問題が出る、というのは本当
#模試の必修で8割超えてなくても本番は余裕で超えたりするので、あまり気にする必要はない。
#全体の正答率が高い(70%以上)ものを優先的に覚えよう。低い問題は一瞬視野に入れておく、といった具合。

3.本番編

・諸注意(靴を脱いではいけない、時計必須、待機疲れ)

靴を脱いではいけない。私の前と後ろで靴を脱いでいた者は注意されていた。事前アナウンスでも突然靴を脱いではいけません、と言われる。裏を返せば、勉強期間中、孤独で誰にも話しかけられなかったさみしがり屋はむしろ積極的に靴を脱ぐことで試験官に話しかけてもらえる(注意してもらえる)。一方的だが。

当日時計を忘れた。受験生として大失態である。まぁ、なんとかなるやろ、と思った。実際は試験中に3回ほど経過時間が分かるチャンスがあるので、結構平気だったが持っていくに越したことはない。

以上のような失態を絶対しないようなキッチリしたタイプが一番気をつけなくてはいけないのが、待機疲れだと思う。医師国家試験では時間が余る。成績上位層は1日で2日分の問題を解けるぐらい時間が余る。そうでなくても、成績底辺層でも時間は余る。あまりの長さに待ちくたびれるが、試験後半はひたすら心を無にし、目を瞑って休もう。そして残り15分の合図で1問目から最終チェックを開始するといい。試験開始前の待ち時間も相当長い。初日の最初の試験前の待ち時間は緊張がピークに達し、静寂の中、ただ座っているだけなのに最も体力を削る。試験時間の配分は公開されているので、事前に模試を利用してイメージトレーニングしよう。

・強い否定の選択肢は切る(消極的事実の証明について)

センターや入試でお馴染みの受験テクニックを受験戦争のプロ達()に今更説くのは釈迦に説法なので、知っている人はこのセクションを読み飛ばしたほうが、相対的に寿命が伸びる。選択肢の中には、

〇〇は△△でない。(もしくは~は存在しないなどの類似表現)

というものが現れることがある。これは大抵正答になりづらい。理由は、悪魔の証明消極的事実の証明を読むといいかもしれない。私はめんどくさくて読んでいない。このテクニックは、或る事象が存在しないという、「ない」という消極的事実の証明を求めることは非常に難しい、という論理的な事実から導き出される。難しいが故に、そのような「否定の事実」は医学知識の中でも殆ど発見されることはない。但し、明確な定義に関する問題はこの限りではない。例えば、左腕頭動脈は存在しない、など。これらは、初歩的で自明な医学知識に属し、多くの先行研究によって示された事実だからである。ちなみに、インターネットの不毛なレスバトルの99%はこれと(論文ではなく)メタアナリシスを理解していないものによるので本当に電力と人生の無駄である。

・迷ったらeを選ぶ(このnote内で一番好きなセクション)

統計的には、abcdeの順番に選択肢の数が昇べきに分布している。aが一番少なく、eが一番多い。これをカイ二乗検定で統計解析すると確かに有意差がある。よって、迷った時はeから上に沿って選ぶのが数学的に正しい。また更に言えば、eから選択肢を上に読み始めるのが最速で解ける。ここからは推測だが、統計的に差が出るということは人為的なバイアスが生じていると考えるのが妥当である。この場合、問題作成者によるひっかけ選択肢を上の方に置きたい、という心理が働いているのでは、と思う。うん、そうに違いない。であれば、なおさらe→d→c...の順に読むのが妥当だろう。そうすれば、正答より上位に存在するひっかけ選択肢のトラップにハマる確率はずっと減るはずだ。これはいわば、人気の美術館に入るときに、正面は人が多く、セキュリティも厳しいが、なぜか裏口から入れてしまうような感覚である。ダ・ヴィンチ・コードとかでやるやつ。なお、私は分からない問題では意識してeを多めに選んだが、それでも実際より少なく選んでいたのでかなりの偏りが存在する(私の得点率が低く、偏りの顕在化に一役買っているという事実も加味すると一概には言い難い)。試験問題は天から降ってくるものではない。人が作るもの(=システム)だ。そしてどんなシステムにもハックする余地はある。

MRX has three rules:
    First: no system is safe.
    Second: Aim for the impossible.
    Third: Have fun in cyberspace and meat space.

Who Am I (2014)


4.終わりに

・タネ明かし

タネ明かしをすると、ぶっちゃけ何も特別なことをやる必要はない。低体温以下の偏差値から国家試験に受かるのではなく、低体温以下の偏差値でも国家試験に受かる、という表現がより近い。合格率9割とは、つまりはそういうことなのである。

・無理はしない

必要以上に体を酷使してはいけない。私は睡眠は8,9時間以上取りたかったので、毎日12時ぐらいに帰宅後、深夜1時ぐらいに寝ていた。朝は9時ぐらいに起きてたと思う。カフェインなどもできるだけ摂取は避けた。無理をするなら一度だけ、本番だけにしよう。

・ドラゴン桜

すでにお気づきのことと思うが、ドラゴン桜の引用が多いnoteである。今年(2021年)の4月から16年ぶりにシーズン2が放送される。受験哲学が学べる。

・人生には正解はいくつもある

「入学試験の問題にはなぁ、正解は常にひとつしかない。そのひとつにたどり着けなかったら不合格。これは、厳しいもんだ。だがなぁ、人生は違う。人生には、正解はいくつもある。大学に進学するのも正解。行かないのも正解だ。スポーツに夢中になるのも、音楽に夢中になるのも、友達ととことん遊びつくすのも。そして、誰かのためにあえて遠回りするのも、全部正解だ。だから生きることに臆病になるな。」

桜木建二先生 from 『ドラゴン桜』

そう、たかが試験なので落ちてもまた来年やればいい。周りが受かって自分は落ちたからって自◯とかする必要は全くない。人生に正解はないのだから。生活費の安い東南アジアやアフリカを旅行しながら一年過ごしたり(日本で生活するより安上がり)、医学部受験家庭教師や塾講師で研修医より圧倒的にホワイトな環境で荒稼ぎしたり、世界一周旅行クルーズの船員になって色んな国の通貨のチップを集めながら果てしなく広がる海を眺めたり、古今東西のあらゆる書物や映像、美術、芸術作品、海外の一流大学のオンライン授業を吸収して教養を養ったりしてれば気づいたらまた受験シーズンになってるだろう。あるいは私の人生(いずれ書くかも)を参照すれば、確かに正解なんてないのかも、と思うかもしれない。それぐらい、試験問題の解答ってのは所詮、手際よく解けるように作られた入試問題という箱庭の中でしかぁー、いっ、生きていけない解答に過ぎない

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