アングルとASC・DSC・MC・IC
こんばんは、アレクサンドリアです。
西洋占星術で扱う天体は、基本的には10個の天体ですが、その他にも色々な天体や感受点があります。
その中で重要なのが、ASCとDSC、またMCとICと呼ばれる感受点です。
ASC・DSC・MC・IC
目の前に地球があるとイメージしてみると、東西(横)に「地平線」が、南北(縦)に「子午線」が、
地球の周りをぐるっと一周、太陽や惑星の通り道である「黄道」があります。
◆ASC・DSC・MC・ICの方角・時刻
ASCは、黄道と、東の地平線との交点で、方角は東、日の出の時刻を表し、
DSCは、黄道と、西の地平線との交点で、方角は西、日の入りの時刻を表します。
MCは、黄道と、子午線との南の交点で、正午を表し、
ICは、黄道と、子午線との北の交点で、真夜中を表します。
これら感受点は、出生時間が4分違えば、サインも1度変わるので、非常に個人性を表す場所でもあります。
◆日周運動と年周運動
日周運動(地球の自転による)では、ASCで日の出となり、MCで正午となり、DSCで日が沈み、ICで真夜中になります。
年周運動(地球の公転による)では、ASC→IC→DSC→MC→ASC・・・と、天体は反時計回りに移動します。
これは、前回と同じ位置に戻るのではなく、イメージとしては螺旋階段を昇るように、前回より高い位置に戻り、またそこからスタートします。
一周回ることで経験を積み、ステージが上がっているからです。
◆アングル
このASC-DSCを結んだ軸と、MC-ICを結んだ軸は十字で交わっていて、
これら2つの軸を「アングル」といいます。
アングルは、私達の外側と内側に対する「窓」のようなもので、ASCとMCは公の面に表れ、DSCとICは私的な、1対1の関係性の面に表れます。
MC-IC軸は、自分がどこから来て、独立した存在としてどのように社会と関わっていくのかという要素を表しています。
ASC-DSC軸は、私達がどのようにして、社会や人々と関わっていくのかという要素を表しています。
◆ASC・DSC・MC・ICが示すもの
✤ ASC:物事の始まり。第一印象。他者から見た自分。肉体。身体的特徴。癖。体質。行動パターン。物事へのアプローチの仕方。
✤ IC:心のより所。土台。成長させてくれる土壌。プライベートの自分。物事の終わり。
✤ DSC:自分と対等の一対一の人間関係。パートナー。他者に投影するもの。他者から受け取るもの。依存しやすい人や考え。
✤ MC:社会における肩書や役割。キャリアや人生の方向性。社会的に認められるための最善の道。才能。
この4つの感受点に、天体が乗っていたり、あるいは近くにあると、その天体はホロスコープにおいて目立ちますし、重要な働きをします。
ちなみに私の場合は、オーブ(角度の許容範囲)はありますが、MCに水星が、ICに天王星がコンジャンクションです。
MCに水星は、双子座的に情報、広報、言語、文章の仕事。
あるいは、乙女座的に調査分析、実務、医療関係の仕事。講師にも適性があるとのことです。
ICに天王星は、独立心が強く、自由な発想をする。反抗心や独創性があり、一人自宅で研究を好む。親は放任主義などとあります。
MCに関しては、水星的な仕事もやっているので、そのようにも言えますが、10ハウスには他にも天体があるので、また検証してみたいと思います。
ICに関しては、まあその通りかなと思います。
天底で人からは見えないけれど、自分の根っこなのでよく分かります。
自分のチャートの中で見落としがちでしたが、実はかなり恩恵を受けている天体かも知れないと感じました。
何といっても、いつも「自由な精神」でいられるのは、この天王星のおかげなのですから。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。