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今日は節分、丸かぶり
こんばんは、アレクサンドリアです。
今日が節分だということを、スーパーの日曜朝市に行って初めて知りました。
節分とは2月3日だと思いこんでいたのですが、そもそも節分とは、季節を分けるという意味であり、立春の前日という決まりがあるそうです。そして、今年の立春が2月3日ということなので、その前日の2月2日が節分となるそうです。
さて、毎年節分には恵方巻を食べます。
これは関西の方なら、若い方でなくてもきっと馴染みがある習慣でしょう。
シンプルに「丸かぶり」といっていました。
私は物心ついたときから、この日の夕食には、母の手作りの巻きずしが一人一本ずつ配られ、その年の恵方を向いて、食べ終わるまでは言葉を発せずという、何やら儀式のような食卓だったことを思い出します。
「今年は西南西(これは2025年)やで。ちょうど田中さんとこの方角や。
願い事を思いながら、黙って食べ終わると願いが叶うんやで。」と、こうした食にまつわる知識は母から聞かされながら、小さいときは内心どんよりとした気持ちで、これ一本食べきれるやろうか・・・と思いながら挑んだのを思い出します。
そもそも中身が、卵焼きはいいんだけど、かんぴょうやら、穴子やら、高野豆腐やら、子供にはあまり嬉しいと思えない具材が多かったので、これを作るのがいかに手の込んだことなのか、そしてこれがいかに愛情のこもったご馳走だったのかということを知らずに、罰当たりな気持ちで食べていました。
そのうち身体も大きくなり、食も太くなると、これを食べ切るのに苦労もなく、年中行事のように思って食べていました。
そして今、私は母のような手の込んだ太巻きを作りもせず、スーパーで買ってきた巻きずしを食べるのみですが、それでも毎年毎年、こたつに入って、家族で同じ方角を向いて、黙って食べたあの風景が、心温まる風景として思い浮ぶのです。
今年は、ベーシックな太巻き、ヒレカツ巻、エビサラダ巻という三種類の太巻きを買って、それぞれ3分の1にして、味を変えた太巻きを楽しみました。
娘からは「それじゃ、恵方巻の意味あるの?」と言われましたが、まあ、雰囲気だけでも楽しみましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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