現実性と精神性を統合した、本当に望む人生を生きる
こんばんは、アレクサンドリアです。
今日も占星術のお話になります。
ホロスコープを読んでいて、12ハウスについて考える機会がありました。
ハウスとは、地上における具体的な分野や領域のことです。
私達は、1ハウスから11ハウスまでで、この世的な現実世界での自分自身を確立してきましたが、それはある意味、社会的な他者からの視点でもあり、それを12ハウスの自分自身の精神世界において、11ハウスまでの社会的な自分と溶解し、統合していきます。
理解するのに難しい部屋でもありますが、12ハウスには、物理的には自分自身の内なる世界にこもることや、具体的には見えないもの、隠れているものという象意があります。
その一方で、精神的には外的自分と内的自分を統合する、意識的な自分と無意識の自分を統合する、自他の境界を溶かすという意味があります。
ここで言う〝他〟とは、自分自身を外界に投影したときの他者と言えるでしょう。
そこから12ハウスの意味としても、前者に関しては、「引きこもり、ニート、入院、投獄、秘密、隠したいこと」などがあります。
一方で、後者に関しては、「スピリチュアル、潜在意識、無意識、想像力、芸術性、宗教、癒し、奉仕、福祉」などがあります。
また、物理的には出会わないけれどもつながっているという点で、インターネットも12ハウスの象意として挙げられるでしょう。
インターネットに関しては、11ハウスの「コミュニティ」として解釈する場合もあるかと思いますが、物理面という観点でいえば12ハウスかなと思います。
ただ、今はオンラインで顔を出して集ったりするので、その辺の境目が曖昧になってきているかも知れません。
他にも、12ハウスで気になる象意といえば、「見えない敵」というものでしょうか。これは自分の内なる敵とも言えるし、それが外界に投影されて、自分を攻撃してくる見えない他者と言うことにもなります。
その解釈の根拠ですが、大昔から12ハウスは「自己を取り消すハウス」という意味もあるそうです。
これを「自分を否定する」と言い換えるとすると、反対の「自分を肯定する」ものは自分の味方となってくれる存在かと思います。その逆説的意味として、自分の敵といえるのかなという風に思います。
自分の内なる敵とは何か。
〝こんなあなた(自分)じゃダメだよ〟といってくる存在・・・。
劣等感や罪悪感、トラウマなどでしょうか。なるほど、「罪、カルマ」という象意も12ハウスにはあります。
また、6ハウスとの対比で言えば、6ハウスが現実的な問題解決とすると、12ハウスは感情的な問題解決と言えます。
いずれにせよ、この世での最終的な自己完成の部屋なので、12ハウスが表していることに取りくむことで、11ハウスまでの外的な自分だけでなく、12ハウスの内的な自分も統合した、本当の望みの自分に向かうことができると言えるでしょう。
12ハウスは分かりにくいと放っておくのではなく、他のハウスと同様に取り組んでいくことが、本当に満足できる人生のためには大切かなと思いました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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