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システム開発の見積方法:ファンクションポイント法の解説
システム開発の見積もりを行う方法はいくつかありますが、その中でも「ファンクションポイント法」という手法を使うことで、開発に必要な作業量を定量的に評価することが可能です。
今回は、ノーコードツールのkintoneを例に、ファンクションポイント法を使って見積もりを行う方法をわかりやすく説明します。
ファンクションポイント法とは?
ファンクションポイント法(Function Point Analysis, FPA)は、システムが持つ「機能」に注目し、その規模や複雑さに基づいて開発工数を見積もる手法です。
この方法では、システムの機能を以下の5つの基本要素に分類し、それぞれの要素に「重み付け」をしてポイントを算出します。
5つの基本要素
外部入力(EI):システムにデータを入力する機能(例:フォームなど)。
外部出力(EO):システムが生成するレポートやデータ出力機能。
外部参照(EQ):データの検索や表示に関する操作。
内部論理ファイル(ILF):システム内部で保持されるデータベースやファイル。
外部インターフェースファイル(EIF):他のシステムとやり取りするデータやファイル。
見積もりの手順
ファンクションポイント法での見積もりは、以下のステップで進めます。
①要件の整理:システムの機能を5つの要素に分類します。
②複雑度の評価:各要素を「単純」「平均」「複雑」の3段階で評価します。
③未調整ファンクションポイント(UFP)の計算:要素ごとの数と複雑度に基づいてポイントを算出します。
④調整ファクターの適用:システムの特性を考慮して、調整係数を適用します。
⑤工数への変換:最終的なポイントを工数に変換し、作業量を見積もります。
複雑度の評価と重み付け
システムの機能がどれほど複雑かを判断するため、次の基準で評価します。
単純:データ量が少なく、処理も簡単な機能。
平均:標準的な複雑さの機能。
複雑:データ量が多く、複雑な処理が必要な機能。
重みは業界標準では以下のように設定されています。
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自身で設定した重みを使うことも可能です。
具体的な例
kintoneを使った案件管理アプリを開発するケースを例に、ファンクションポイント法を使って見積もりを行ってみましょう。
1. 要件の整理と分類
まず、システムの機能を分類します。
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2. 複雑度の評価と重み付け
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