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kintoneで助成金額算出システムを作成しよう
東京都では「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」という助成金制度があります。
これは住宅所有者の初期費用無しで太陽光発電を設置するサービスを提供する事業者に対し、設置費用の一部を助成する制度です。
この記事では、助成金算出システムをkintoneで作成するポイントをお話します。
なぜkintoneアプリを作るのか
省エネ設備の設置する事業者では、リース販売しているところもあるでしょう。助成金額によってリース料金を決める場合、助成金額の算出に誤りがあると売り上げにも影響します。
東京都から配布されているエクセル計算シートもありますが、ロジックの誤りが発見されたこともあります。
kintoneにロジックを組み込むことで自社システム内で助成金の管理を行うことができます。
パラメータの設定
まずはパラメータとなる項目を設定します。
初期ゼロの場合は、「太陽光モジュール容量」「パワコン容量」「蓄電池容量」等です。
これらは住宅によって異なる値(変数)ですね。
助成金対象容量の設定
助成金額を算出する際に、発電容量等を基準に単価が決まっています。
その基準となる容量は、「太陽光モジュール容量」「パワコン容量」「蓄電池容量」をそのまま利用するのではなく、これらを比較等して算出した「助成金対象容量」です。
助成金額の算出
例えば太陽光発電システムの場合
「助成金対象容量」>=3.6kWのとき、「助成金対象容量」×100,000円
「助成金対象容量」>=3kWのとき、360,000円
上記以外のとき、「助成金対象容量」×150,000円
といったように単価そのままだったり、容量と掛け合わせたり、複雑な設定になっています。
kintoneの計算フィールドでも行えますが、rex0220の計算式プラグインを導入すると上記のように複雑な計算も直観的に設定できます。
買い切り製品などで長い目で見ればお得な買い物となるでしょう。
注意点
助成金対象容量や助成金額の算出で端数処理を忘れると、助成金額が正しい値になりません。
実際に申請した金額とアプリで管理している金額が合わなくなり、データの整合性確認に時間がとられてしまいます。
まとめ
2025年4月からは太陽光発電システム設置が義務化されるそうです。
これを機にkintoneで助成金算出アプリの作成も考えてみるのもいいでしょう。
以下の方はお気軽にご相談ください。
・初期ゼロ助成金算出アプリのテンプレートが欲しい
・他の助成金算出アプリを作成してほしい
・助成金算出アプリ作りの手伝いをしてほしい
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