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#010 | MINOLTA MD ROKKOR 50mm f1.4 カビ取り修理完了

前回「父から譲り受けたカメラとレンズ」という記事を投稿した。

この中で、盛大にカビが生えたレンズ、MINOLTA MD ROKKOR 50mm f1.4をカビ取り修理に出してみた。

before:カビ取り修理前
after:カビ取り修理後
後玉もキレイに

どうだろうか?見事カビが除去され綺麗になった。
長年ガビを付着させたままだったため、若干の付着跡は取り切れなかったそうだが、それでも随分ときれいになったものだと思う。

早速Nikon Z8に装着してみる。
マウントアダプターが中々ゴツいので元のレンズはコンパクトだが、それなりにレンズが前に出っ張る感じにはなる。
Z8に装着するなら全体的なバランスはそこまで悪くはないと思うが、残念ながら格好良いとまでは思わない。
ここらへんは人によって好みがわかれる所だろう。

Nikon Z 8 + マウントアダプター + MINOLTA MD ROKKOR 50mm f1.4
iPhone15で撮影

マウントアダプターは焦点工房のミノルタMD→Zマウント変換を使用。

早速試写してみたので見て欲しい。
なお、全て撮って出しのJPEGで、色編集などしていないので、ある程度レンズの特徴は出ているのではと思う。

MD ROKKOR 50mm f1.4(カビ取り後)作例

全体的に曇りやにじみも見られず、スッキリと綺麗に写るようになった
グラデーションもキレイだ
独特な六角形の玉ボケ

このレンズは絞り羽が6枚のため、玉ボケが六角形になるのが特徴。
絞り値によっては六芒星(ヘキサグラム)形のボケを楽しめる。
現代レンズで絞り羽が6枚というのはなかなか見られないので面白い。

残念だが、ミストフィルターがかかったような効果はもう見られない
開放f1.4で撮った時のピント面とそれ以外の差の立体感をすごく感じる
ボケ足のグラデーションもなかなかキレイ(だと思う)
開放時f1.4の解像感はそこまでシャープではないが、オールドレンズらしい描写

残念ながらカビが除去されたことで、ミストフィルター効果は消えてしまったようだ(笑)
その代わり、現代レンズにも負けないくらいの描写力が出たのではと感じる。

ゴーストは出る
フレアもよくわからない形で出る(笑)
背景ボケは少しざわつくかもしれない
焦点距離50mmなので主題をはっきり決めて撮ると良い感じ
室内でも
露出ミス。マニュアルレンズなので咄嗟の動体撮影は厳しい。
モノクロ撮影

どうだろうか?
50mmの単焦点で開放f1.4と考えれば、今でも十分な使い所があるレンズだと思う。
ただ、50mm単焦点はNikon純正のNikkor Z 50mm f/1.8 Sを所持しているので役割は被る。
MD Rokkorはあくまでオールドレンズで撮る、という体験を得るためのロマン枠になるだろう。

せっかくなので、今度実家に帰省した時には父にも報告してみよう。


今回カビ取り修理は「カメラはスズキ横浜ジョイナス店」にお願いした。

フィルムの現像からオールドカメラの販売まで、店内は見ていて飽きない。

カビ取り修理にかかった費用はなんと8,000円。
だいぶ古いレンズだし、もっと費用はかかるものだと思っていた。
およそ一週間で修理が完了。
店員さんの対応も親切丁寧なので、横浜近郊にお住いの方はぜひ行ってみて欲しい。

それでは、また✋️

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