
「何者だ!」「ドスケベサキュバスです」「よし通れ!」02【ノーカラテ・ノーサキュバス!】

ゲームが始まるとこの世界の簡単な歴史が流れ、謎の二人組に行き倒れていた所を助けられていました。ドスケベサキュバス相手に親切過ぎやしませんかね……

信愛と敬意を込めてアッシュニキとお呼びしたい

信愛と敬意を込めてフィアネキとお呼びしたい
土地の権利書を行使して自らの領地をゲットできる上に開拓用の鉄の斧と仲間をプレゼントされます。素性もわからぬ相手に大盤振る舞いが過ぎる。

このゲームは頭数=戦力なので非常に重要です

早速行動できるようになった訳ですが、テキストボックス上部の赤ゲージがHP、青ゲージがMP、黄ゲージがスタミナとなっています。
ゲームシステム的には自分が一度行動すれば周囲も行動する不思議のダンジョン方式(速度の概念があるので、それ次第で変化あり)です。

『寄生』というとグロテスクなイメージが浮かびますが、ゲーム的にはどうやらおんぶや抱っこくらいのノリなので気軽に使って問題ありません。
早速フィアネキから譲り受けた少女を取り込んでしまいましょう。

『寄生』を行うと、取り込んだ仲間が自動で攻撃してくれたり、攻撃を受けた際には自分の代わりにダメージを肩代わりしてくれたりします。どちらも初期ステータスなので合体による戦力的な旨味はそこまで大きくないのですが、最序盤ならこれは絶対にやっておくべき事です。

何故なら、Elinの成長システムの一つに『スキル』があるのですが、基本的に自分の行動は全てなんらかのスキルと紐付けられており、このスキルを鍛える事で経験値が貯まり、それが一定値を超えるごとに『フィート』というキャラクターの特徴を成長させるポイントを得られる——というのがElinの成長システムの基本になるからです。
これは逆に言うと、スキルを成長させる行動を取らなければ『フィート』を得られないという事を意味します。そして、行動に対応するスキルを最初から全て持っている訳ではありません。仮に魔法を唱えても『詠唱』スキルを持っていなければ何の経験値も得られないという事になります。
フィートで獲得できる特徴の中には日数の累積がメリットになるものがあり、その手のフィートは少しでも早く獲得しておきたいモノなのです。
こういったシステムなので、フィート獲得のために最序盤で取るべき行動が2つあります。
まずは必要なスキルを片っ端から習得する
スキルの経験値が貯まる条件を満たし続ける
今回のドスケベサキュバスの初期スキルだと『寄生』と『共生』が紐付けられているので、少女を取り込んでいれば行動するたびに勝手に『共生』に経験値が与えられるという訳です。
また、Elinでは所持している物の総重量に応じて『重荷』→『圧迫』→『超過』→『潰れ』のデバフが発生しますが、ピアニストの持つ『重量上げ』はこのデバフの付与が経験値の獲得条件になっています。『超過』以降は命に関わる重大なデバフになりますが、『圧迫』までなら影響は(戦闘は避ける前提で)軽微です。フィートを少しでも早く入手したい序盤は常に『圧迫』状態を維持しておきたい所です。
なので、まずは鉄の斧を持ち拠点にある樹木・石・骨といった重量物を重点的に伐採していきましょう。

樹を伐採していると、そこそこの確率で『ブチ』なるモンスターが出現します。最底辺の雑魚ですが、何も装備していないゲーム開始時点だとこれ相手でも死にかねません。アッシュニキ達の方に移動すればついてくるので駆除してもらいましょう。

ブチに限らず領地にはちょくちょく敵対モンスターが出現しますが、序盤はアッシュニキ達に任せておけば何も問題ありません。見返りなしで守ってくれる二人マジ聖人すわぁ……
調子よく樹を伐採していると黄ゲージ(スタミナ)が消費して『疲労』状態になります。スタミナが0以下になっても行動自体は可能なのですが、スタミナマイナス分だけHPに反動のダメージが入ります。つまり無理をすると普通に死にます。
スキルの中にはダメージを受ける事で経験値が入るモノもあるので反動ダメージも使いようなのですが、今は『休憩』スキルで睡眠を取りスタミナを回復させましょう。
ある程度スタミナを回復させたら拠点の伐採を進め、『圧迫』状態まで荷物を増やします。後はこの状態を維持しているだけで行動のたびに『重量上げ』に経験値が振り込まれるので、依頼ボードからチュートリアルクエストを済ませていきましょう。
クエストもチュートリアル目的なのでゲームの操作方法を学ぶ程度の簡単なものです。それを終えるとアッシュニキが新たな仲間を斡旋してくれます。

事情も知らずに呼び出された残念なイケメンである。
ロイテルは拠点経営をサポートしてくれるキャラです。仲間として連れ歩くことも出来ますが、戦力としては微妙なのでお留守番させておいた方が良さげかなと。少なくとも戦闘面ではアッシュニキ達の足元にも及びません。むしろ拠点に常駐させて『クソ』や『ゲロ』を依頼として要求する残念っぷりを楽しむ方が色々と美味しいはず
ロイテルのチュートリアルをこなし、『作業台』や『出荷箱』を作成していると2度目、あるいは3度目のスタミナ限界が訪れる頃でしょう。睡眠を取るとまたも数時間が経過し、空腹のデバフが発生している筈です。これも命に関わる重大なデバフなので、アッシュニキにもらった『野菜のスープ』や採取した食べ物で腹を満たしましょう。
基本的にElinは時間経過により生じる『空腹』と、スタミナ消費により生じる『疲労』と戦うゲームです。これらの制御をしくじると簡単に命を落とします。特に食料の枯渇は死に直結するので、良質な食糧の維持は常に意識すべきでしょう。
さて、クラフトのための『作業台』も作ったことですしクラフトゲーの始まりや!と行きたい所ですが、まずはクラフト可能なモノの中から未作成のモノを作成しておきましょう。特に『簡易ベッド』で眠ればスタミナを全回復できるので優先して作っておきたい所。クラフトは初作成時に『古びた券』が手に入るのですが、これがそこそこの値で出荷できるのです。券を近くの町に持って行けば福引が回せますが最序盤だとランダム報酬よりも確実に手に入る現金の方がありがたいので纏めて売っ払ってしまいましょう。

とりあえずフィートが1回貯まるまでクラフトや採取を続けましょう。共生・重量上げに加えて採取やクラフトでも経験値が加算されるのでそこまで時間はかからない筈。拠点の材料を取り尽くしてしまいクラフトできない!という状況もあり得ます(特に石系素材)ので、そうなったら近くのフィールドに出て採取するのもアリ。
さて、そうこうしている内にロイテルの様子が……?

このドスケベサキュバスを前にして眠りこけている!?
サキュバスとは男に淫夢(※ホモビではない)を見せて精を奪う夢魔であり、その特性はElinにおいて忠実に再現されています。
眠っている相手にのみ行使できる行動、『悪さをする』を選択すると――――!

(…お客様!)
(ああっ!)
(いやだぜ)
(…ミニラーメン!ミニラーメン!)
(はぁはぁ)
(ううう)
あなたの意志の潜在能力が上昇した。
あなたの意志は鍛えられた。
ロイテルの喘ぎ声(?)と共に上昇するドスケベサキュバスのステータス!
サキュバスがスケベすると、相手の(自分より優れた)ステータスを自らの経験値に出来るのです。※相手のステータスは下がりません。
このエナジードレイン効果はまさしくサキュバスの完全再現と言って良いでしょう。素晴らしいですね。
そして、このエナジードレインは相手が目を覚ますまで何度でも仕掛ける事ができるのです。

暴れんなよ……暴れんなよ……(あなたは服を脱ぎ始めた)
(…見ないで!)
(はぁはぁ)
(ううう)
あなたの意志の潜在能力が上昇した。
あなたの意志は鍛えられた。
ちなみにElin世界で罪を犯すとカルマ値が減少するのですが、サキュバスのスケベではカルマが減少しません。つまり世界の神たるシステムに認められた完全合法スケベなのでプレイヤー側も粛々とスケベに励むべきでしょう。

(…防具!防具!)
(…見ないで!)
(ううう)

しかしここで何故か突然の死に襲われました。
HPを見ると-6になっています。しかし周囲に敵の姿はありません。
まさかロイテルが抵抗した!? いや、サキュバスのスケベは完全合法スケベなのでNPCが敵対状態に移行する事も無く、抵抗という概念自体がそもそもありえません。
ステータスをよく見ると、スタミナが-16になっています。どうやらスタミナ消費の反動が致命傷になったようです。
そう、調子に乗ってスケベに励んでいましたが、実はスケベを行うとかなりのスタミナを消費してしまうのです。
この場合は開拓途中で寝ているロイテルを見付けたのでスケベ開始時点でスタミナが13、1度目のスケベでスタミナが2に、2度目のスケベでスタミナが-7に、そして3度目のスケベでスタミナが-16になると共に重い反動ダメージが発生して死亡してしまったわけですね。
サキュバスのスケベは合法ですが、それは決して遊びではない命がけのガチンコ勝負だったのです。ガチンコに耐えられるタフな肉体を持たないサキュバスにはスケベする資格なし! ノーカラテ・ノーサキュバス!! つまりはそういう事なのです。

これでプレイの方針が決まりましたね?スケベをせずにドスケベサキュバスは名乗れません。まずはスケベに耐えられる肉体作り。これを目標にプレイを進めるべきでしょう。

クラフトや採取をこなし、初めてのフィートポイントを獲得しました。
そろそろ拠点を離れて旅に出る頃合いでしょう。
次回から舞台はワールドマップに移ります。