「誰もが信じ崇めてる」

「まさに最強で無敵のアイドル」　　

  どこかで聞いたことのあるフレーズですね。

　そう、言わずもがなこれはYOASOBIの「アイドル」の2番のサビの歌詞です。

　このフレーズを頭の片隅に置いて読んでいただけたら、この記事の面白さは1.5倍です。いや、傷つきたくないので1.2倍ぐらいにしておきます。

　※今回は前回の内容と少々被る所がありますので、よろしければ遡ってみてください↓

　さて、今回のテーマは…

「推し活って宗教？」

　です。

　えらく物騒な物言いかもしれませんが、そんな怖い内容ではないです、安心してください笑

　では、進めていきましょう。

○「恋は盲目、推しはどうなる？」

　いきなりですがみなさん、恋はしてますか？(なんやこいつ)

　恋をすれば相手の方の事で頭がいっぱいになりますよね。

　「今日何食べた？」
  「好きな本は？」
  「遊びに行くならどこに行くの？」
 
　などなど、くだらない事でも他愛のない事でも、考えるのは好きな人のことばかり。

  (※そろそろお気づきかもしれませんがこの記事は「アイドル」のおかげで成り立っています。ありがとう、YOASOBI)

　この状況を慣用句で「恋は盲目」と言います。

　まぁ簡単に言えば

「恋に落ちてしまうと、人は夢中になり理性や常識を失ってしまうこと」

　ということらしいです。

　そのような経験をされてる方は多いかと思われます。「好きな人になら何されても許しちゃう」みたいな。

　いやはや、愛は無償ですね。

　推し活にはこのような要素はたくさん含まれていると思います。

　とはいえ恋愛と同等かと問われたら違うような気も。

　「推しを恋愛対象として見る」

　というのは稀有な状況だと思います。

　しかし推す理由は様々です。

　「かっこいいから」
  「かわいいから」
  「おもしろいから」

　まぁぶっちゃけ内容はなんでもいいです。とにかく誰かを推すのには理由というものがあります。

　では人を好きになるのも理由がありますよね？

　「かっこいいから」
  「かわいいから」
  「おもしろいから」

　まぁぶっちゃけ内容はなんでもいいです。とにかく誰かを好きになるのには理由というものがあります。(コピペ貼り付けて手抜きしました、ごめんなさい)

　では「推し」と「恋愛」の違いはなんでしょう？

　その違いとは…

「好きだけど恋愛に比べて理性や常識が働きやすいもの」

　かなと僕は思います。

 「人によって違うやろ！適当な事言うな！」

　「そりゃLOVEとLIKEは違うやろ！何言うてんねんコイツ！ええ加減せえよ！」

　と思ったそこの旦那、その通りだ、それも間違っちゃいねぇぜ(江戸っ子)

　しかし多くの人はこの思考かなと思います。

　どれだけ

「推ししか勝たん♡」「推しが最強♡」

　って言ってる人でも

「じゃあ家族や恋人と推し、どっちが大事？」
 
　って聞かれたら大多数は

「そりゃ家族や恋人の方が大事」って言うと思います。(知らんけど)

　でもそういうものなんですよ、推しって。

　自分の人生を気持ちよくスムーズに動かすための大事な潤滑油であり、無いと人生は退屈だし、ハリも無くなって、自分がなんのために生まれて何をして喜ぶのかもわからなくなってしまいます(アンパン◯ン)

　だからって人生における優先順位で推しが1位になることはないのです、だってみんな自分がいつでも1位なんだから。当たり前っちゃ当たり前です。

　「じゃあ自分だけ愛しとけよ、推しいらんやんけ」

　と思ったそこの旦那、まぁまぁ、慌てんじゃねえよ(江戸っ子Part.2)

　そこで僕が一つ、提言したいのが

「物事を0か100かで考えるな」

　です。

　今までの文章だと僕が推しなんかより自分のことが1番大事だと思ってるやつみたいな感じですけど、それもまたちょっと違います。

　両方めちゃくちゃとても大事です。苦しみながら優先順位をつけるとしたら自分が推しより上ってだけです。

　要は二元論で考えるから良くないと思うんですよね。

　最近の社会では「多様性」を大事にしていくはずなのに、それに逆行するかのようにSNSでは「良いか悪いか」のどっちかで判断しようとしがちです。

　善か悪か、陰か陽か、世の中の答えは全部極端に分けれるほど簡単でつまらないものではありません。

　0か100だけじゃなくて5698と5728とか、自分の中で割り切れない数字でも別に良いわけです。

　なので「推し」というのは

「恋ほど盲目にはならないし、他に大事なものもたくさんあるけど、それでも人生において余裕でめちゃめちゃ大事な存在」

　というような感じです。

　※(個人差アリアリです)

○「推し活って、宗教？」

　さて、前段の話を踏まえた上で、最近気になるものを見つけました。

「推し活を宗教になぞらえて、怖がってる人達」

　です。

　麻雀界隈でいうと、これまたガチ勢や推しとかいない派の方たちによく見られました。

　そう思う理由としては打牌批判や個人の所感に突っかかれたり、自分がミスだと思ったプレーにファンの方たちが無理な擁護をしてるのが原因なんでしょう。

　さて、ここでお得意のgoogleさんを用いて「宗教」という言葉の意味を軽くおさらいしてみましょう。

「宗教とは神や仏など、人間を越えた聖なるものの存在と意志を信じ、それによって人間生活の悩みを解決し、安心、幸福を得ようとする教えの総称。」

　とのことです。

　以上のことを踏まえると麻雀プロに対しての推し活は…

「宗教ではない」

　ということです。

　まぁこれはマンガやアニメが好きな人からしたら当てはまるかもしれませんね。実体はありませんし、崇拝する対象になるのかもしれません。

　しかし僕がここで綴っているのは麻雀プロに対しての「推し活」の事なので、麻雀プロの方が人間である限りは、この「推し活」は「宗教」では「ありません」

　(⇧カギ括弧多過ぎやろ。読みづらいねん)

　まぁ、ガチ勢さん達の仰ってる事は至極真っ当だと思います

　明らかにクロな事を

　「いや〇〇さんがこうだったからシロだ！」

　と言われても

「いや、クロだろ」

　ってな話です。

　ここ、よく勘違いしてる人が多い気がしますね。

　推し活してるみなさんに言いたいのは

「「物事の正しさ」を推しへの愛からくる自分の正義で歪めちゃいけない」

　です。

　好きだったら好きな人のために盗みを働いてもいいんですか？

　好きだったらストーカーしてもいいんですか？

　よくないですよね？

　例えが極端になってしまいましたが、簡単に言うとこういうことだと思います。

　ガチ勢さん達が仰ってることが100%間違いなんてことはありません。

「推しの悪口をよく言ってるあの人が言ってるから」

　とか、そんなバイアスが働いてどう考えても正しいことを「違う！」っていうようなことは、僕はあってはいけないと思います。

　ガチ勢さん達からしたらそりゃ恐怖そのものです。

　明らかに正しいものを違うと言われ、揚げ足取りをされ、言論の自由を奪われる。

　SNSを使用するにあたって全てを縛られてるようなものです。

　しかもそれが1人じゃなく多勢で押しかけてくる。

　絶対怖いし関わりたくない人達なのは間違い無いですよね。

　なので推しがいる方は絶対にこのようなことはしないでください。

　それは推し活ではなくただの

「狂気」

　です。

　一部のこういった方達のせいで、ガチ勢さんたちが「宗教じみてる」と称して推し活をバカにしてしまうのも無理はないなと感じる部分はありました。

　「じゃあ推したらあかんの？熱狂したらあかんの？」

と思ったそこの(以下略)

　もちろんですが誰かを応援することは素晴らしいことです。

　誰かを推す事で自分の気持ちが満たされ、生活が豊かになる。

　しかももちろん推されてる方のモチベーションにも繋がると思うので、いい事づくめです。

　ただ度を過ぎた崇拝は、誰かを傷つけてまで行う応援は、「推し活」とは言えません。

　前述した通り、理性や常識でコントロールできて初めて「推し活」と言えるものになるんだと思います。

　これらを踏まえて推し活をする上で大事な事は…

「客観的に見て、冷静になろうね」

って事です。

　悪口とかは情状酌量の余地なしで怒っても良いと思うのですが、ちゃんと内容を見極めないと何事も関係無しに自分の推しを認めない奴を攻撃する

「カルト的応援」

  になってしまいます。

　これで何より1番悲しんでるのは推されてる方です。

「自分のファンは他のプロの方のファンを傷つけてしまってるんじゃないかな？」

「自分でも間違いだと思ってるのにここまで擁護されたら間違ってましたって言いづらいな…」

　などなど、要らぬ心配を大好きな大好きな推しにさせてしまってるかもしれません。

　大好きだからこそ、愛してるからこそ、それぞれ推しがいる皆さんにはある一定のモラルを持ち合わせてほしいなと思います。

○さいごに

　僕は麻雀に出会って、麻雀プロに出会って、生活が明るいものになりました。

　Mリーグではセガサミーフェニックスを応援する仲間がいて、一緒に喜んだり悲しんだり励ましあったり。

　それはそれは楽しいです。

　ただ一部の方の推しへの行き過ぎた愛が誰かを、そしてその方自身を狂わせている事に、これからも麻雀ファンとして微力ながらも警鐘は鳴らしていきたいと思っています。

　なんだか説教くさくなってしまいましたね笑

　ちょっと重たい空気になっちゃったな！

　別にこんなお堅い話にするつもりはなかったのですが笑

　ではこの記事を明るく締めたいので最後に一つ、皆さんが聞かれたら語りたくて仕方なくなっちゃうような質問をさせていただきます。

　あなたの「推しの子」は誰ですか？

　ナカナカ