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【画像生成AI】AIで叶える夢の実現――仮面ライダーへの変身をプロトタイプ化
はじめに
本記事はアドベントカレンダー「画像生成 Advent Calendar 2024」の12月25日の記事として書かれたものです。
子どもの頃、「変身!」と叫んで仮面ライダーのようなヒーローになりたいと思ったことはありませんか?今回は、画像生成AIや動画生成AIを駆使して、仮面ライダーのデザイン生成、変身シーンの制作、さらには3D化までを試みました。
なお、今回のデザインは(現在私がハマっている)仮面ライダーガ⚪︎のフォームを参考にしたものです。これはあくまでも生成AI技術を学ぶための試みであり、オリジナルをリスペクトした上で行ったもので、営利目的ではありませんのでどうぞご容赦ください。
フォームデザインの生成
フォームデザインは、仮面ライダーの世界観を表現する重要な要素です。今回は MidJourney v6.1 /describeコマンドを使用し、以下の5つのフォームを生成しました。※/describeコマンドの解説は以下の動画が分かりやすいです。
①gummiフォーム
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特徴:鮮やかなカラフルなデザインで、軽快さとエネルギッシュな印象が際立つ。
評価:MidJourneyの色彩表現能力が存分に発揮され、エヴァ的な要素も入っていて今回一番お気に入りのデザイン。
②potechiフォーム
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特徴:黄色と黒の強烈なコントラストと堅牢な装甲が目を引く、力強いフォーム。
評価:色味は再現できてるが、特徴的なポテトチップスの目などが再現されてなくてイマイチな出来。
③marshフォーム
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特徴:白と黒の柔らかな配色が特徴で、見た目とは裏腹に意外と硬派。
評価:シ同じく色味は再現できてるがイマイチふわふわ感が再現できていない。
④chocobarフォーム
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特徴: 深みのある赤と黒が高級感を演出し、洗練された印象のフォーム。
評価:質感表現が非常にリアルで、MidJourneyの生成能力の高さが伺える。デザインの特徴も残しつつオリジナル要素としても成立する今回2番目に好きなデザイン。
⓹cakeフォーム
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特徴:ゴールドと白の荘厳な配色で、華やかさと優雅さを併せ持つデザイン。
評価:原型のデザインがあまり再現できてないが、肩部や胸部の装飾が映え、フォームの主役級の存在感を際立たせているのは高評価。
変身動画の制作
フォームが完成したら、次は仮面ライダーの象徴「変身シーン」です。以下のツールや技術を駆使して、映像としてのダイナミックさを追求しました。
変身動画の成果物
gummiフォーム(LUMA/Runway-Gen3 Turbo)
cakeフォーム(LUMA x 2/Runway-Gen3 Turbo x 2)
技術的解説
LumaAI(Dream Machine):静止画から動画を生成する際に使用。キーフレームを指定可能で、変身前後のダイナミックな切り替えを実現。途中顔がグチャるのはご愛敬。
Runway Gen3-Turbo:同じく静止画から動画を生成する際に使用。こちらもキーフレーム指定可能。変身時の粒子アニメーションにより変身のインパクトを高めています。
Stable Diffusion(ComfyUI)/IP-Adapter+FaceSwap:こちらの記事でも紹介したComfyUIベースのIP-Adapter+FaceSwap機能を活用して、自分の顔を変身前のフォームに合成し没入感を向上。リアルな変身体験を提供。
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おまけ:3Dモデル化の挑戦
(SiggraphAsia2024で可能性を感じた)Chat3Dと昨年末にリリースされたHyper3d-Rodinを使用してフォームデザインを3Dモデルに変換しました。甲乙つけがたいですが後発のRodinの方がクオリティ少し高い気がします。このプロセスは、2Dデザインを3D化する上での2025年以降重要なステップになる可能性が高いと思われます。
3Dメッシュの成果物(動画)
※Chat3D/Rodinの順で掲載しています
gummiフォーム
cakeフォーム
Mashフォーム (これだけRodinのみの生成)
技術的解説
メッシュ生成:Chat3Dが自動生成したメッシュは、フォームの複雑な装飾や形状をある程度の精度で再現(ソフビぐらいのクオリティは出ている)。特に肩部や胸部のディテールが秀逸。
質感表現:モデルに反映された光沢感や影の変化が非常に自然で、リアルな立体感を感じられる仕上がり。
汎用性の高さ:Chat3Dの出力データは、UnityやBlender等へのインポート可能な様々なフォーマットに対応しており、今後のアニメーション制作やゲームモデルへの応用が期待できます。
成果と課題
成果
MidJourney V6.1、IP-Adapter+FaceSwap、Chat3DといったAIツールの連携により、フォームデザインから変身シーンから3Dモデル化まで一貫してある程度高い完成度を実現。
エフェクトや質感の表現もある程度にリアルで、視覚的にも今後の可能性を感じさせる作品に仕上がりました。
課題
動的ポーズのさらなる表現:現在は静止画ベースのため、より動きのある変身ポーズを取り入れていきたいところです。ControlNetあるいは新たな技術を活用して変身ポーズをきめたいです。
エフェクトのさらなる強化:変身プロセスの緻密化や、より派手な光の演出が課題として残ります。演出はプロンプト次第でまだまだ改善の余地がありそうです。
3Dモデルのさらなる活用:おまけで検証した2D画像→3Dモデル化のクオリティもかなり高くMixamoに持っていって動きを付けてUnity/Blender等でアニメーション作るのも手軽にできる時代になってきました。来年はそろそろこの手のキラーソフトが出てきて更にプレビズやPV動画制作の民主化が進みそうです。
おわりに
生成AI技術の進歩により、「仮面ライダーになりたい」という幼少時からの夢がもうすぐリアルに実現できそうな時代が来ています。本週末プロジェクトは、技術と創造性の融合が生む可能性を体感する素晴らしい機会となりました。最後に、今回参考にした仮面ライダーガ⚪︎には敬意を表しつつ、私自身の画像生成AIスキル向上のための学びの一環であることを改めてお伝えします。次は、あなたの番です。どんなフォームを作り、どんな「変身!」を実現しますか?