意味への意志 〜社員のモチベーションを上げるためには〜
人間は意味を求める存在であるそうです。
だから、人間にとって一番きついのは、日々の生活に意味が感じられなくなったときだそうです。
そこで社員のモチベーションを上げるためには、日々の仕事をいかに意味づけられるかということが大事になります。
誰でも自分の仕事に、ある程度の意味を感じていますが、一方でそれは、多くの場合に、「いくら儲かるか?」というような金銭報酬による意味づけや、高収入ではないけれど、安定した仕事なので生活の安定が保障されるというような意味づけによって働いています。
このような個人の中に閉ざされた意味づけの仕方でモチベーションを上げるには限界があります。
したがって、モチベーションを一気に高めるには、もっと社会に開かれた意味づけをする必要があるのです。
日々の仕事が、個人の利益だけではなく、社会のどんな人々の生活に役立っているかを考え、仕事と社会的使命感をつなげること。
そのストーリーを打ち立てることができれば、モチベーションは高まるのではないでしょうか。
松下幸之助氏は自社の工場を回ったときに、面白くなさそうに電球を磨く若者を見て、「仕事は面白くないか?」と尋ねたそうです。
すると、若者は「はい、何のためにこんなことをやらされているのか分かりません。」と答えました。
すると松下氏は、「仕事が面白く感じないのは君が電球を磨くという作業ばかりにフォーカスしていることに原因がある。」と言ったそうです。
「そうではなく、その先を考えてみなさい。その電球があるから、家族が楽しく過ごすことができる。その電球があるから、人が不自由なく本を読むことができる。その電球があるから、人々は暗闇に怯えることなく過ごすことができる。そう考えたときに、君が磨くのは電球ではない。君は人々の幸せを磨いているのだ。」
働くことの意味が見つかれば、仕事を楽しむことができ、結果としてモチベーションが向上するのではないでしょう。
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