ギャラクシーカップ 5回優勝ティガブレーザー解説
①. 自己紹介
はじめまして、岡山を中心に活動しているアレク(@Alek0306)と申します。
新年になり、ウルトラマンカードゲーム(以降、UCGと略)第2弾発売である1/24(金)まで1ヶ月を切りました。皆さんは気になっているカードはありますでしょうか?
ただ、第2弾が発売されるということは、現在のUCG第1弾環境も残りわずかということになります。始まったばかりのカードゲーム かつ 今までのカードゲームにない独特なルールということもあって、日夜様々な研究が盛んに行われていますね。
本記事では、UCG第1弾環境で僕が握っていた「ティガブレーザー」と呼ばれるデッキタイプについて書かせていただきます。ちなみに、僕の与太話に興味がない方は⑤~⑧だけ読んでいただけたら大丈夫です。ちなみに記事作成時点のティガブレーザーのギャラクシーカップ成績は7回参加し、優勝5回、準優勝2回です。
・・・・バケモンかな?
②. ティガを選んだ経緯
僕がUCGに初めて出会ったのは、スターターデッキ2種の発売2週間前ぐらいに友人から紹介されたことでした。カードゲームは子どものころからデュエルマスターズをやっており、ウルトラマンコンテンツ自体はウルトラマンZがキッカケである程度は触れていましたが、友人に紹介されるまではウルトラマンがカードゲームになることすら知りませんでした。
ちなみに僕が全話視聴したことのあるウルトラマンは以下の通りです。
そんなこんなで友人に誘われて始めることにした僕でしたが、実はスターターデッキを2種購入してからUCG第1弾が発売されるまでの間、僕は第1弾に収録されているカードの情報や他のリーガー達の反応を全く追っていませんでした。
唯一知っていたのが、上記の「ウルトラマンティガ ゼペリオン光線」(通称ゼペリオンティガ)です。あとは手札補充カードが各ウルトラマンに1枚以上配られることくらいしか知識としてありませんでしたね。
本記事を読んでいる方なら恐らくご存じの通り、トリプル達成時のcip能力(登場時能力のこと)で移動先のウルトラヒーローとの入れ替えという形で自由に移動することができるという強力なものです。トリプル達成時のBPも18000であるため、移動先のラウンドはほぼ勝利できるでしょう。控えめにいって頭おかしいわ、コイツ。
また、スターターデッキを購入しているため「ウルトラマンティガ マルチタイプ」(通称SDティガ、超時空ティガ)のことも把握しています。こちらもトリプル達成時に手札を1枚捨てれば対面のキャラのBPを1グレードダウンできるため、そのラウンドはほぼ勝利できるという破格の性能です。ちょっとティガ優遇されすぎじゃない?
以上のことから、「強力なRRRのレベル3が2種類存在するティガが環境の主軸になることは確実」というのが当時の僕の見解でした。というか、ほかのカードを知らなかっただけ。
こんな感じの流れから僕は「どうせやるなら勝ちを追求したい」という考えなので、ティガを選ぶことはUCG第1弾発売前から決めていました。
本編1話たりとも見たことないけど・・・・
③. ブレーザーを選んだ経緯
少し話は遡ってUCG第1弾発売前、紹介してくれた友人とスターターデッキで何度か遊んでいるとこんな感想を抱きました。
「「ウルトラマン3種デッキ、ゴミすぎんか??」」
スターターデッキ環境の大体の対戦は、レベルアップがうまくできずジリ貧になり、そのまま坊主めくり大会開催というのがお決まりでした。最新ラウンドにドローしたカードを叩きつける姿は、傍から見るとメンコをしているのだと勘違いされるかもしれません。
また、ドローカードが現在以上に乏しいこともあり、先述の通り手札枯渇もすぐに起こります。ウルトラマン1種類だとレベルアップは容易かもしれませんが、長期戦になった際に厳しいです。さらに言えばデュエマをやっている身としては初動は最低8枚は欲しい。
以上のことからUCG第1弾が発売したら、デッキ内のウルトラマンを2種類にすることは僕の中で確定事項でした。ティガを採用することは先に決定しているので、ティガのサポートをしてくれるような相方ウルトラマンを決める必要があります。
そう、相方となるウルトラマンを考える必要が───────
───────そして何も考えないまま、UCG第1弾の発売日(2024/11/8)になりました。
さらに差し迫る岡山で開催される最初のギャラクシーカップ(第1弾発売から5日後)
僕の中のヤマト隊長が騒ぎ散らかしながら黙々とパックを剝いていると、UCG第1弾のパックから出てきたカードの中でとあるカードが目に留まります。
はい、みんな大好き「SKaRDを作った男」です。
こいつは自分のブレーザーが盤面にいれば、毎ターンデッキトップ5枚から一時的なレベルアップを行うことができるというパチカス大喚起のぶっ壊れカードです。なんでこれ刷った?ちゃんとテストプレイした?絶対酒飲みながら作っただろ。居酒屋でテストプレイはまずいですよ。
先述の通りレベル3ティガにはそのラウンドをほぼ確実に勝つことができるパワーがあります。しかし、その条件としてトリプルの成立が要求されます。UCG第1弾で手札補充カードが増えたとはいえ、複数ラウンドでトリプルを成立させるための手札管理は非常に難易度が高い──────そんなティガと「SKaRDを作った男」の相性は抜群です。
また、「ウルトラマンブレーザー スパイラルバレード」も登場したターンのみではありますが、ティガ同様にそのラウンドをほぼ確実に勝利することができるカードパワーがあります。僕はよくデッキの理想の動きができたときの最高火力のことを「爆発力」と呼称しますが、カードゲームには運要素があります。特にUCGはその傾向があり、毎度理想の動きができるわけではないため、理想の動きに近い火力がだせるかの「再現性」が最も重要になってきます。そういった意味では、このカードを採用すれば「SKaRDを作った男」の当たりが増えるため、「再現性」は引き上げられるでしょう。
ちなみにおそらく「SKaRDを作った男」がターン終了時にレベルアップしたカードを捨て札にするのは、カードパワーの調整もありますが、毎ラウンドこのブレーザーのcip能力を使えるようにするためのデザインという一面もあるのでしょう。(それを考慮しても「加減しろよ、バカ」ってぐらい強いけど)
さらに手札補充効果持ちのブレーザーが2ドロー1ボトム形式のカードであることも都合がいいです。ティガやメビウスのように3公開し1回収の形式の方が公開領域は多くなり、欲しいカードを加えられる可能性は高くなるでしょう。しかし、「SKaRDを作った男」の効果で最悪レベル3のカードや重複しすぎているレベルのカード、複数枚のシーンカードなどは手札に抱える必要はありません。2ドロー1ボトム形式の方が複数ラウンドでトリプルを成立させるために不要なカードを手札から逃がせます。
以上のことから、「ティガ」をサポートしてくれる相方として「ブレーザー」を選択しました。
ちなみに僕がコロコロの付録に「SKaRDを作った男」がついていることを知ったのは12月になってからでした。
④. アレクのデッキ構築理論
デッキ構築の上で僕が最初に考えることは、「どうやって勝つのか」です。当たり前のことですが、勝ち方が明確でないとデッキの方向性が定まりませんよね。そして「仮想敵」となる相手に対して、その勝ち方の「再現性」を高めるために何のカードを何枚入れるかということを考えて試す。上記の繰り返しによって構築は洗練されていき、デッキに対する理解度も深まります。また、採用しているカードについての説得力も上がります。
余談ですが、大した理由もなく入れているカードってその人の自我、感情論によって入っているものになります。特に制限等の特別な事情がないピン刺しカードはその傾向が高いです。無論、繰り返し行った枚数調整による結論であることもあります。しかし、「再現性」の向上に貢献するカードならば、他のカードの枠を割いてでも複数枚入れるべきでしょうし、そうでないとすれば「再現性」の減衰を招く不要なカードということになります。
例外として「再現性」の向上に貢献しないカードでも、「仮想敵」に対するメタを張るカードとして「各怪獣」や「ウルトラマンゼロ ウルトラゼロマント」は採用するのはよいと思います。しかし、必要な時に引けなければ意味はありませんし、増やしたら増やしたで「再現性」の向上に貢献しないカードであることから邪魔になることもあります。繊細な枚数調整が必要になりますので、何度も試してみてください。
また、カードゲームを始めたての初心者の方やデッキ構築が面倒な方は、優勝デッキを探して丸ごとコピーするのも1つの手です。しかし、それはその人が自身にあうように洗練したデッキであり、デッキへの理解度もカードの採用理由などの知識も丸ごとコピーできるわけではありません。もし、勝ちを追求したければ繰り返し試す作業は妥協しないことをおすすめします。仮に製作者本人に質問ができるなら積極的に聞いてみましょう。(物凄い早口で答えてくれます)
まあそれでも負けるときは普通に負けます。(これがUCGクオリティ!!)
⑤. ティガブレーザーの構築理論
⑤-1. ティガブレーザーの勝ち方
先述の通り、ティガブレーザーデッキの勝ち方は「複数ラウンドでカードパワーのあるレベル3のトリプルを成立させる」ことです。カードパワーのあるレベル3というのは下記のカードを指します。
前述した通り、いずれもトリプルが成立すれば勝利をもぎ取ってくれるカードパワーを持つ戦士たちです。見てくださいこの効果テキスト、どうみても強いでしょ。さすがにこいつらが3体のトリプル成立すれば基本勝ちます。
そして、彼らをトリプルで出すために、2ターン目以降に先手を取り、「SKaRDを作った男」を張る必要があります。そういった点でゼペリオンティガによるラウンド入れ替え効果は、シーンカードに頼ることなく、最新ラウンドに18000を叩きつけることができるために強いです。(これが1700円の力だ!)「SKaRDを作った男」を張るために先手を取りにいく場面までに握っておけると非常に心強いカードになります。
⑤-2. 再現性を高める
皆さんお気づきだと思いますが、「ティガブレーザー」というデッキタイプは「SKaRDを作った男」というカードに依存しています。仮に張ることができなければ、勝率はぐっと落ちてしまうでしょう。
そのためにもデッキトップ5枚からシーンカードを探しにいけるRRティガは確実に4枚フルで欲しいです。足りない人は買ってください。
仮にアーク対面だとしても、複数枚手札に握っておくゲームプランを組み立てることができます。相手が苦し紛れにダブルで出してきてくれたら、パワーが11000しかないためカモです。全力で狩りにいきましょう。2体目もトリプルで出されたら泣いていいです(4敗)
また、シーンカードを手札に握れたとしても、先手が取れなければ宝の持ち腐れになります。最悪手札がシーンカードのみになり、キャラセットできずに敗北になります(2敗)
そうならないように、まずはゼペリオンティガをトリプル成立させることを目指すことにしましょう。幸いにもカードパワーつよつよ三銃士はティガが過半数以上を占めているので、ティガの枚数を多めに採用することは都合がいいです。
ただし、毎度ゼペリオンティガを出せるわけではないので、RRブレーザーで先手を取るパターンも考慮します。レベル1→2というプロセスを踏みながら実質BP13000を出せるのは普通に優秀です。「SKaRDを作った男」の条件としてブレーザーは最低1体場に出さないといけないため、ブレーザーのトリプル達成も同時に目指す必要があります。
極端にブレーザー減らすのではなく、程よい比率を皆さんで模索してみてください。僕は「ティガ:ブレーザー=27:19(残り4枚はシーンカード)」が馴染みました。
やることも「SKaRDを作った男」を張って、トリプルを複数成立させるだけので、デッキを回す「容易さ」も高いです。
では、御託はここまで。
実際に全5回 各ギャラクシーカップで優勝したときのレシピを見ていきましょう。
⑥. 各ギャラクシーカップ優勝時のデッキレシピ
⑥-1. 11/13(水) TSUTAYA大安寺店 優勝 1回目
はい、ゼペリオンティガが3枚しかありません!!
その週の日曜日にメルカリで1枚購入してたのですが、残念ながら届きませんでした。代わりにSDティガを3枚採用しているのですが、うち1枚はゼペリオンティガになります。
「あれ・・・デラシウムティガの枠じゃないの?」
という声が聞こえてきそうですが、僕のレベル3ティガの比率はずっとゼペリオンティガ 4枚、SDティガ 2枚、デラシウムティガ 3枚になっています。
大体デラシウムティガの採用枚数が少ない人の理由は、「トリプル達成でもBP16000しかなく、剛力であるためメタが刺さりやすい」というものになるイメージがあります。
僕のSDティガよりもデラシウムティガの枚数が多い理由は、大きく分けて3つになります。
「SKaRDを作った男」と相性がよい
シンプルに起動コストの手札1枚がきつい
トリプル必須な対面BP1グレードダウンよりも、ダブルからでも自由にBP-1000を選べる方が強い場面が多い
「SKaRDを作った男」との相性の良さ として僕が提示できるのは、奇襲性とデメリット効果との嚙み合わせです。トリプルを複数成立したとしても、大体相手もトリプルを1体ぐらいは成立させてきます。
特に厄介なのは、こちらと同じゼペリオンティガのようなBP18000です。こちらも同一ターンにゼペリオンティガを出していたとしても、相打ちが確定しています。そんな時にデラシウムティガが出れば、一方的に打ち勝つことができます。(そんなの運じゃないかって?SKaRD使っている時点で何言っているんだ)
また、「SKaRDを作った男」のデメリット効果として、ターン終了時にレベルアップしたカードは捨て札にいくというものがあります。デラシウムティガの弱さはトリプル時のBPの低さにありますが、登場ターンなら実質17000となります。そのため1ターンしか滞在できない「SKaRDを作った男」との相性はよいです。残ったダブルのレベル2ティガには、手札にあるゼペリオンティガやSDティガを次のターンに出すなり、また「SKaRDを作った男」からのレベルアップ元にするなりすればよいです。
「ランバルドティガの方が常にBP17000になるので継戦能力がある」という意見もありますが、前提条件としてティガブレーザーは短期決着を狙うデッキです。これがシンプルに起動コストの手札1枚がきついという話にも繋がります。
ティガブレーザーは相手の体制が整う前にトリプルを複数成立させるために、あるいは先手を取るために、レベル1の手札補充カードの効果を使うことなくレベル2にレベルアップさせることや全ラウンドレベルアップを行うことが多いです。故に手札の枚数を十分確保できないため、起動効果が使えないってことも少なくありません。
手札が足りず起動効果が使えない可能性があり、なおかつトリプル必須な対面BP1グレードダウンとして考えると、手札の消費が激しく短期決戦を狙うティガブレーザーにおいてSDティガは評価が少し落ちます。(といっても-0.5点ですが)
そして、ダブルからでもBP-1000を自由に選べる効果がほぼ確実に使えるデラシウムティガの方が、ティガブレーザーでは価値が高いと判断しました。
⑥-2. 11/30(土) オレタン岡山本店 優勝 2回目
はい、ゼペリオンティガが到着しましたので当然の4枚です。
ちなみに決勝戦の相手は、先ほど話にあった友人でした。(勿論、ボコボコにしてやりました。)
他の前回優勝から変わった点は以下の通りです。
レベル1ティガ1枚→レベル1ブレーザーに変更
レベル2パワーティガとレベル2マルチティガの枚数配分を逆に変更
レベル3Uブレーザー1枚→RRRブレーザーに変更
レベル1ティガ1枚→レベル1ブレーザー1枚に変更
こちらの理由はRRブレーザーのダブル成立時効果を使うため、そしてブレーザーのトリプル成立率を高めるためになります。
さらに、実はこのギャラクシーカップの1つ前に別で準優勝したギャラクシーカップがあったのですが、そこではティガレベル1を抜いてレベル2ブレーザーを増やしていました。しかし、決勝でレベル1を初手に引けず準優勝という悲しい結果で終わりました。
そういったこともあり、現在レベル1の枚数はティガ8枚、ブレーザー6枚で固定しています。トリプルを目指すデッキなので初手レベル1が引けなければお陀仏です。時間の有効活用のために即座に投了をお勧めします。
レベル2パワーティガとレベル2マルチティガの枚数配分を逆に変更
第1弾環境始まって2週間が経ちました。そして剛力メタを持つゼロが入ったゼロアークが流行っていたこともあり、レベル2のパワータイプティガはあまり好ましくなかったため、こちらのティガの採用枚数を2枚に減らしました。
代わりにスターターデッキに封入されているレベル2のマルチタイプティガを4枚に増量しました。嚙み合えば相手が苦し紛れで出したダブルのデラシウムティガに打ち勝つことができます。(まあ、ほとんどないですが)
レベル3Uブレーザー1枚→RRRレベル3ブレーザーに変更
元々は、「ダブル成立時でも効果が使えること」と「SKaRDとのコンボ」を考えて、3枚採用していましたが、せっかくブレーザーのトリプルを成立させてもBPが16000しかないため、勝ちきれない場面が多くありました。そのことから、デラシウムティガのように勝負に干渉するわけではないため、今回採用枚数を減らすに至りました。ちなみにネタバレになりますが、この後更に1枚減ります。(かわいそう)
一方こちらのRRRブレーザーが3枚採用である理由は、「cip効果がトリプル成立時にしか使えないこと」と「ダブル成立時のBPが12000しかないため、Uブレーザーの方がよいのでは?」という考えからでした。しかし、デッキの性質上短期で決着をつけたいこともあり、ほぼ確実にラウンド勝利をもぎ取れるコイツの採用優先順位は高いです。現在の最新リストでは当然4枚採用です。(この時は若かった。)
⑥-3. 12/14(土) カードボックス福山店 優勝 3回目
はい、12月に入りました。当時は1ヶ月ごとにWINNERプロモが変わるとは思いもしませんでした。デッカーの金色の加工がライトに照らされて眩しい。
⑥-4. 12/15(日) メディオ!十日市店 優勝 4回目
12月は2日連続で優勝したので間を空けずに連続して載せます。
すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、2回目の優勝から全くデッキ構築が変わっていません。逆に言えば、環境に左右されずに自分のやりたいことを貫けるデッキであるともいえます。(ソリティアデッキともいう)
⑥-5. 1/4(土) カードボックス福山店 優勝 5回目
こちらが現在の最新リストになります。
先述の通り、レベル3UブレーザーがRRRブレーザーがさらに1枚変更になりました。
レベル3Uブレーザー1枚→RRRブレーザーに変更
これが5回目のギャラクシーカップ優勝のため、殿堂入りということで現在
はティガブレーザーを握っていません。
仮にまだティガブレーザーを握る場合は、チルソナイトソードのブレーザーをレベル3Uブレーザーの枠に採用し、ブレーザーでのラウンド勝利を狙いやすくします。ただし、現状のチルソナイトソード ブレーザーは、RRRブレーザーの5枚目以降という採用価値しかないと考えています。
その理由や細かなプレイングについて、次の章でご紹介します。
⑦. ティガブレーザーのプレイング・小技等
⑦-1. ゼペリオンティガのお供としてRRブレーザーを出す
まず、僕が考えるティガブレーザーの最も理想的な動きを簡単に箇条書きにします。
1ターン目 1ラウンドに手札補充レベル1ティガを出す。
2ターン目 2ラウンドにレベル1ティガを出す。1ラウンドにもRRのレベル2ティガでレベルアップして、「SKaRDを作った男」を回収。
3ターン目 3ラウンドにレベル1ブレーザーを出し、RRレベル2ブレーザーで即座にレベルアップ、1ラウンドにはゼペリオンティガを出して先行を奪いにいき、2ラウンドはレベル2ティガにレベルアップする。
4ターン目 「SKaRDを作った男」をセット。4ラウンドに適当に出し、レベル3ティガかレベル3ブレーザーをレベルアップで出す。手札になかった方は「SKaRDを作った男」でデッキトップから捲れることを祈る。
大体こんな感じで、僕は4ターン決着を軸に考えてプレイをしていきますが、こう上手くいくことは少ないです。ただ、ティガブレーザーで勝つための動きとして、3ターン目の動きは、ほぼ必須で再現しないといけない動きになります。逆に言えば、この動きが再現できれば大体勝てます。
ティガブレーザーの負け方として、先行を取れずに「SKaRDを作った男」を張ることができないというものがあります。基本的にゼペリオンティガを出せば先手を取ることができますが、それは相手がティガを採用している場合も同様です。
特に現在環境シェア率トップのティガメビウスは、ゼペリオンティガの他にもRRRメビウスとUメビウスの組み合わせでBP19000を出すという荒業も存在します。
そんな時にRRブレーザーを最新ラウンドに、ゼペリオンティガと同時に出すようにすれば、2つのパターンをケアすることができます。こちらは後手のはずなので、ゼペリオンティガやUメビウスの登場時効果は処理後です。相手の最新ラウンドに対してRRブレーザーの効果を適用してから、ゼペリオンティガの効果で入れ替えを行えば、前にあげた2パターン両方で最新ラウンドを勝つことができます。
え?
「ゼペリオンティガとUメビウスの組み合わせ(BP20000)はどうするんだよ。」って?
何事にも例外はあります。むしろ珍しいものを見れたということで、対戦相手に感謝するようにしましょう。(きしょすぎるだろ)
ちなみに、現在ギャラクシーカップでティガブレーザーを握って、ティガメビウス対面に負けたことは1度もありません。(運とかもあると思うけど)
⑦-2. 手札補充効果を使わないという選択
皆さん、手札補充ができるレベル1カードやシーンサーチのレベル2カードは好きですか?僕は大好きです。
当たり前ですが、序盤に連続して手札補充ができれば、レベルアップは安定します。だから、全てのリーガーは、血眼になりながら初手を確認しています。僕もそうです。
そんな皆さんは手札補充効果を使わないという選択肢があることをご存じでしょうか?
その選択肢は、RRRブレーザーと組み合わせることで生まれてきます。先述のチルソナイトソード ブレーザーが、現状RRRブレーザーの5枚目以降にしかなりえないという話がここに繋がってきます。
自身の「SKaRDを作った男」が張られている状態で、レベルアップフェイズ。RRRブレーザーをトリプルでレベルアップ、それと同時に手札補充系のウルトラマンをレベルアップや最新ラウンドに同時出しする。(今回はレベル1ティガとする。)
RRRブレーザーの効果から解決し、盤面にレベルアップ可能なものがあるか確認する。
2で確認した内容で、レベルアップできる場合は、レベル1ティガ効果を使わない。できない場合は、レベル1ティガの効果を使ってデッキトップをリセットする。
「SKaRDを作った男」でドカーン!
上記の例ならば、実質デッキトップ8枚を「SKaRDを作った男」の対象にすることができます。
もちろん状況に応じて変える必要はありますが、こういったプレイングもあることを覚えておくと、いざ最後に詰めるときに便利です。
⑦-3. マリガン(引き直し)基準
カードゲームにおいて、常に付きまとってくる手札事故。ウルトラマンカードゲームでは、ゲーム開始前に一度だけマリガンする権利を与えられますが、割とこの基準が曖昧な人もいるのではないでしょうか?
参考までに、僕のこのデッキのマリガン基準は、「レベル1のウルトラマンが2枚以上 かつ そのうちティガが1枚以上ある なら変更なし」です。
⑦-1 に書いている通り、このデッキの最も理想とするゴールは、ティガ2体 ブレーザー1体のトリプルの成立になります。デッキコンセプト的にもスタートとなるレベル1は最低限必要になりますし、デッキ内のレベル1は枚数を絞っている関係上、道中で拾う枚数は少ない方がよいという考えです。
また、ティガはゼペリオンで先手を取ってシーンを張るために、ティガ1枚以上の条件が存在している感じです。
もし、マリガンしてもこの条件が満たせない場合は、諦めてください(無情)。
⑦-4. 苦手意識のある対面
アーク
デッカー
ティガブレーザーを握っている際、苦手意識のある対面は、上記のウルトラマンが入っているデッキになります。
アークは、RRRアークでシーン剝がしをされるのが嫌、というのが容易に想像できると思います。
デッカーは少し想像し難い人もいらっしゃると思いますが、本当に簡単な話です。ティガブレーザーは短期決戦タイプのデッキなので、粘られるときついってだけの話、それだけです。RRRデッカーのトリプルがBP18000あること、「光と闇、ふたたび」で蓋をされると、ゆっくりと手足をもがれるのを待つだけになってしまいます。さらにシーン効果でBP19000になってしまうと、ゼペリオンなどに問答無用で勝たれてしまうため、抗う余地がなくなります。
まあ、それも綺麗に動かれたときだけですし、大体ティガメビウスしかいないので、気にしなくてもいいと思います。
⑧. 最後に
以上、僕が握ったティガブレーザーについての記事でした。
正直、世間ではティガメビウスがシェア率No.1になっていますが、単純な「爆発力」、「安定性」、「容易さ」が最もバランスよいのは、「ティガブレーザー」だと僕個人は、考えています。やることも明確ですし、理想的な盤面の理不尽度も高く、安定性もさほどほかのデッキと差があるわけではないです。
ただ、ゼペリオンにどれだけ愛されているか。
それが、このデッキの8割を担っていると思っています。
「結局運じゃねえか!」と感じる人がいると思いますが、最低限の実力がなければ、その「運だけ」の土俵 にも上がれません。
これまでのギャラクシーカップやリモート対戦の中で、何度も僕はプレミをする人を見てきました。僕自身、それで勝ちを拾った人間側なので、あまり強くは言えませんが、勝てる試合をミスで負けてしまったときほど悔しいものはありません。その負けを運負けとするか、構築ミスとするか、プレミとするかは人それぞれですが、次に繋げられるようにできたらいいと思います。
その上で、「ティガブレーザー」というデッキタイプは、細かなテクニックや些細な気を付けることはありますが、環境デッキの中で握るためのハードルはさほど高くないと思います。UCG初心者の方にもおススメできるデッキだと思いますので、気になった方は是非お試しください。
何か気になることや質問があれば、コメント等で聞いていただければ、追記や返信をしますので、お気軽にどうぞ。
ちなみに「ティガブレーザー」が殿堂入りしたので、今握っているデッキは「ティガアーク」になります。すでに現時点でギャラクシーカップで2回優勝しているデッキですので、こちらも要望あれば記事にさせていただきたいと思います。(気が向けば)