マダガスカル59日目
午前中は小学校の体育の様子を見学にいきました。
小学校には体育の先生はいません。その為担任の先生が体育の授業になると教えていました。1クラスの生徒の人数は50人ほど、校庭が大きくないのでできることは限られています。
それに小学校にはボールがひとつもないため、基本的には簡単なレクリエーショや、走ることが多いと先生も言っていました。
今日の授業内容はクラウチングスタートの練習と短距離走です。
先生の指導方法でとても良いなと思う箇所が幾つかありました。
例えば先生の指示したことができた時、子どもが走り終わった時にみんなで手を叩いて、褒めている姿が印象的でした。褒められた生徒はもちろんのこと、褒めている生徒も嬉しそうにしていました。
これは僕も実践したいと思います。
説明するとき先生は、生徒の顔をよく見て体を使って大きな声で説明しています。当たり前のことですが実践すると結構難しく、見る方向をコロコロ変えながら、なおかつ生徒が理解しているのか表情をよく観察しなくてはいけません。
先生歴も、指導歴もこの村で僕が一番下っ端です。長年先生をしている人から学ぶことはたくさんあります。
午後は小学校の体育の時間で使えそうなものを市場で探しました。
昨日の中学生の体育の授業で何度も目にした光景の一つが、スタート位置に並ぶ子どもたちが数十秒の間にどんどん前に来て、いつの間にかスタート位置がどこか分からなくなる現象が何十回も起こりました。
僕の説明が悪かったのだと思いますが、何度言っても治らないので、目印になる、青色と緑色のロープを買ってきて次からは、色と目印を使って説明しようと思います。
体育に必要なものはたくさんありますが、限られたもので工夫しながら、新しいものを生み出そうと思います。無いことに嘆いていても何も始まりませんよね。