私は本を読むのが好きだ。
旅をするのが好きだ。
一人が好きだ。
ずっと一人は嫌だけど。
どの本が好きかは言わない。
どこへ旅したかは言わない。
なぜ一人が好きなのかは言わない。
なぜずっと一人は嫌なのかは言わない。
それらは語られることである。
私の文章を通して語られることである。
しかし、私はそれについて責任を持たない。
果たしてそれが
語りうるものなのかは知らない。
私は嘘をつく。
空想をする。
夢をみる。
だが、これらは私によって語られたものである。
それは一つの真実である。
しかし、私は嘘をつく。
だから、私を信じてはいけない。