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転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました
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ここんとここれをずっと読んでいてなぜかしんみりしてしまいました。アマゾンの読み放題無料で読んで、続きが気になって購入し、最新刊7巻まで一気読み。良くある異世界もののバリエーションと言えばその通りで、日本人からの転生、異世界でハイエルフになるまでは平凡なお話です。ちなみに原作小説は完結しています。
ハイエルフの彼がハイエルフとしての圧倒的な能力で飄々と活躍するのも異世界もののお約束、そして妬まれ、悪意を向けられ、その悪意を軽やかにかわして行くのもお約束。
ちょっと違うのは彼が底抜けというほどに人を好きだということ。そしてその好きという気持ちのまま人と関わるところ。彼が関わる人たちは1000年生きるハイエルフの彼より皆先に寿命が尽きてしまうというところに物語の力点があり、どれほど能力があっても彼は愛した全ての人たちを見送ることしか出来ない。さよならだけが彼の人生ということ。
旅をして人をいとおしみ、別れ、惜しみ、悲しみを受け止める。そして旅をしては悲しみ、また別れる。それでも愛するために彼は旅を続けるんですね。
なんだろこれ、なんで自分はこの物語でこんなにしんみりするんだろうかと。
ああ、AVライターだからだと得心しました。
キャリアの短い女優さんたちと出会い、書き、愛し、そして見送る。僕は若い女優さんたちより確実に早く死ぬけど、彼女たちの現役はライターである僕より短い。必然僕は見送る側に立つ。だからしんみりしちゃったんだなと。
それだけです。wikipediaも作られていないマイナーな作品ですが、アニメになったら食い入るように見ちゃうだろうな、そんな作品でした。