銭形幸一はなぜM1911A1を愛用するのか
銭形幸一、この人です。wikipediaによると1938年12月25日生まれ。終戦時には7歳、ルパン三世第一シリーズ1969年は31歳だったことになります。
ご存知のとおり愛用する銃はM1911A1。色々調べてみたんですが、この銃がモンキーパンチの設定なのかアニメからの設定なのか分かりませんでした。
M1911A1というのは米軍の当時の制式銃です。ただ警察官に支給するにはちょっと威力がありすぎたし、反動も強い。45口径の本場アメリカでも45口径から40口径へという変遷を経て9mmのグロック19が主流になりつつある昨今、69年当時とは言え45口径を愛用する銭形幸一は変人の部類に違いありません。
M1911が自衛隊及び警察に払い下げられたというのは実は史実でして、ただ平均身長165センチくらいの日本人男性には扱いかねる代物でした。自衛隊では今SIG SAUER P220を9mm拳銃と呼んで使ってますが、当時は11.4mm拳銃と呼んでこのM1911を使っていました。
なぜ銭形幸一?そりゃもう彼が、当時の日本人男性の標準を大きく超える大柄な体格と、西洋人に引けを取らない腕力の持ち主だから、アメ公どもに劣らずこの暴れ銃を使いこなせるに違いない、と誰かが考えたからなのでしょう。
僕はこの銃、グアムで撃ったことがあります。反動すごく強いです。ベレッタはフロントヘビーで反動も少なく、弾はまっすぐ飛んでグルーピングも素晴らしい。でもM1911は力付くで抑え込んでようやく的の真ん中でした。銭形幸一の腕力よ・・・って話です。
ちなみにベレッタは紙の的に小さな孔を綺麗に空けますが、M1911はベリっと大きな孔を空けます。これがマンストッピングパワーか・・・としばし嘆息。
銭形幸一と言えばルパン三世のかませ犬にして物語の狂言まわし、かと思いきや日本男児の夢の具現化のようなキャラクターだったのですよね。