自称ガイドと巡る水上集落”カンポン・アイール”≡ブルネイ
マレーシアのボルネオ島に行く際、その島の端にブルネイという小さな国があることを知った。ボルネオ島の"ここ"らへん。
”永遠に平和な国”では、街を歩いていると「where come from?」「ようこそブルネイに、楽しんでね!」「困ってない?」「どこに行くの?行くなら案内するよ」と本当にただ親切で案内してくれるだけの人々に出会う。
このレストランも道端で困ってるのか?と声をかけられて、美味しいレストラン探してるといって案内してもらった。この案内してくれた彼はツアーコンダクターらしくブルネイ観光について説明して、困ったら連絡するんだよと名刺を渡して去っていった。これ、インドだったらツアー組まされてるやつだからね。
原油や天然ガスで潤ったお金持ち国家のお国柄か。人々の生活にゆとりを感じられる。
メニューには様々な国の料理があった。インド料理コーナーからバターチキンとロティを選び、禁酒国なのでドリンクはラッシーに。初めてのロティはフワフワとサクサクの食感でバターもたっぷりで、カレーにもぴったり。インドでたべたことないな?
水上集落”カンポン・アイール”
市街地の川向こうに”カンポン・アイール” という世界最大級の水上集落があって、ここはブルネイの観光の一つにもなっていて文化も歴史もある地域。政府は彼らの住む場所を市街地に準備しているが、ここを出たがらない人も多いとのこと。市街地に比べたら、衛生面も治安もいいようには見えないけど...きっとここにいる方が自由で気持ちよく生きていられるのかなって勝手に思った。
猫もたくさん暮らしていて上手に橋を渡りながら移動している。よく落ちないもんだ。
自称ガイドとはカンポン・アイールへ渡るためのボートを探していたとき知り合った。観光客何組かを乗せてスピードボートで水上集落を回るツアーに混じるか?と声をかけられて参加することにしたのがきっかけ。
アトラクションのようで楽しかったスピードボートツアーだけど、やはり歩いてみたい。集落を散歩しにいくというと、自称ガイドが案内してやると付いてきた。勝手に副業としてガイドをしているらしいから、自称ガイド。
副業ゆえなのか口約束のみだからか、ドタキャンをよくされるらしい。この時もドタキャンでできた空き時間だった。
集落では違法であるビールもゲットできた。高いけどいいか?と言われたハイネケンは1缶130円。手ぬぐいで包んで見えないようにして乾杯した。
ブルネイの酒事情:17歳以上の非イスラム教徒が、個人消費目的で酒類を持ち込む場合、入国時に申請をすれば、1人につきウイスキーやワイン等ボトル2本(合計2リットルまで)及びビール12 缶(1缶330ml)までの持込が、認められています。
△左:ボートメン 右:自称ガイド
△こういう橋が街中をつなげている。
手すりもないこの橋が交通網。下に降りボートに乗ればどこへでも。橋に立ってみると案外高さを感じるので怖くて腰が引ける。自転車で走る男児が向かってきた時のすれ違いはドキドキものだった。
夜のリバークルーズのあとにもカンポン・アイールに立ち寄った。灯りも少ないし一人なら怖くて来ることはなかったと思うけど。
トイレを借りるために入った民家や、外で涼みながらお喋りしている人たちと親しげに挨拶しながら歩く自称ガイド。子どもも猫も彼になついていた。いいやつなんだな。彼がいなかったら、こんな風に夜のカンポン・アイールを散歩をしてみたり生活を垣間見ることはできなかったなと思う。つづく。
2015.2.Brunei
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