![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47679390/rectangle_large_type_2_2431e70ed1e21f580e089d4120bce1e0.png?width=1200)
引っ越しの憂欝と、憧れの新宿区民デビュー!!
この春、大好きな新宿に引っ越した!
退職&引っ越しと、出不精で変化を好まない性分の私としては、かなりアクティブな2021年となっている。
新宿と言っても、新宿の東のはずれくらいにあるアパートで、オートロックもなくてゴミ捨て場も無くて、間取りも変なアパートだけど、でも住所の上では確実に新宿だ!
社会人になってから今まではずっと中野区に住んでいた。
お金も無いので、新宿に近くて比較的安いところ、と言う理由で選んだ場所だった。中野駅には徒歩20分くらいだったので、「最近家に籠りすぎだから外出たほうがいいな・・・。でも電車乗るのめんどくさいな・・・」という時は中野駅の方まで足を延ばしてブラブラしていた。あの辺は飲み屋街で、酒飲みの私としてはけっこう楽しかった。もっともっと探索をしたかったけれど、なにせ一緒に飲む友達もパートナーもいないので思う存分には飲み歩けなかったのが残念・・・。有名なラーメン屋もたくさんあったし、ヤミヤミカレーはかなりハマったし、本屋も図書館もあって、引っ越し前は、マリッジブルーみたいな気分になった。「本当に、新宿で良いのだろうか・・・?」と、自分の決断に自信が持てなくなった。
ところが、いざ引っ越してみて1週間がたった今、私の心にあるのは「新宿がやっぱり好きだ・・・」という確信だ。確かに中野区のあの飲み屋街は恋しいけれども、新宿を闊歩するときの高揚感には代えがたい。
どうして新宿にこんなにも恋焦がれているのか。たぶんそれは、小学生のころの漠然とした憧れの気持ちが今でも強く残っているからだと思う。当時、長野から東京に遊びに来た時に、首都高から下道に出て見えた新宿の景色。それが東京に入ったという合図で、テンションが上がった。父がいつも新宿の地下駐車場に車を止めて、そこから歩いて伊勢丹へ行ったり、渋谷や原宿へ遊びに行ったりしていた。街行く人々はおしゃれで、キレイな女性からは良いにおいがして、長野には無いブランド服があり、テレビドラマで見る景色が広がっていた。私もいつか東京に住みたいと思った。新宿は、そんなあこがれの大都会東京の入り口だった。
すでに東京暮らしは10年以上になるが、新宿の景色に飽きることは無い。
先日、住民票の手続きのために新宿区役所へ向かった。新宿区役所は歌舞伎町の、ゴールデン街の近くにあって、これ以上ないほどのThe 都会な立地に、面倒な手続きもテンションが上がった。新宿なんて何百回も来ているのにも関わらず・・・。
最近は東京事変の「群青日和」を聴きながら、新宿駅から40分くらいかけて徒歩で帰宅するのが日課となった。40分って聞くとけっこう長い道のりに感じるけれど、新宿を歩くのは本当に楽しくてあっという間。ネオン街や、明かりのついた高層ビル、タワマンやビジネスホテル(それに東新宿はラブホが多い、、、)を見て、「新宿は豪雨、あなた何処へやら今日が青く冷えてゆく東京~~」なんて聞いて歩いていると「私も都会の女になったもんだ・、フッ・・」と優越感に浸って、マスクの下でニヤつく。東京事変は勝手に、新宿の歌だと思ってる。全然豪雨じゃないし、想うあなたなんていなけど。・・・あれ、悦に入りすぎ?
しかし引っ越しは想像以上に面倒くさかった。お金もかかるし、手続きもたくさんあるしで、「私はなぜ引っ越しをしているのだ・・・?」とちょっぴり後悔もした。役所の手続きでは、婚姻届けを持って記念撮影する幸せいっぱいな新婚さんがたくさんいて、ひとりで引っ越しの手続きをやってる自分が悲しくなったりもした・・・。こういうご時世で親もお手伝いに来れないので、本当に全てひとりでやっていたから、妙に情けなく、悲しくなった。
でも、引っ越したらそんな感情はふっとんだ!新しい土地で、新しい道を散策したり新しいお店を見つけたり、新しい路線を使ったり、そういうの、悪くないねっ!ましてやずっと憧れていた新宿に住めているという高揚感!
しかも、たまたまだけど、近くに結構大きなスーパーがあって、それが意外と楽しい。今まで近所にあったのは小さめで品ぞろえ悪くて、総菜もあまりおいしくないようなスーパーだったから、毎日お菓子もご飯も同じようなメニューになってしまっていて飽きていた。でも今は大型スーパーが徒歩圏内に!いろんな種類のクックドゥーとかレトルトカレーとかめずらしいふりかけとか置いてあってワクワクする!しかも酒コーナーの充実っぷり・・・。
引っ越して良かった!しばらくは周辺の散策を楽しめそうだ。