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~Nusery Cryme~ (怪奇骨董音楽箱)by Genesis

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 今回はGenesisのNusery Crymeについて。邦題で怪奇骨董音楽箱というプログレ臭がなんともプンプンとする題名、これは1曲目のThe Musical Boxからとられている。
 Genesisといえばフィル・コリンズのイメージが強い人が多いのかもしれないが、私自身はビーター・ガブリエルの時代のGenesisが大好きである。彼の強烈な個性とそれをサポートする体制でピーター・ガブリエルの才能と完璧主義的な要素が垣間見える。(これがのちにバンド内の不和に繋がるが)
ピーター・ガブリエルはソロよりもGenesis時代のほうがやはりピタリとあてはまる。それは曲のみならずGenesisとしての世界観やプログレ路線などの面からそう思う。

 1曲目のライブ映像で白塗りに逆モヒカンといった奇抜な恰好に加え、様々なパフォーマンス。そして光の使い方がとても面白い。(ここから様々なアーティストが光を演出に使うようになったらしい) 以下にリンクあるのでみてね。
 2曲目のFor Absent Friendsについてはフィルコリンズがボーカルをとっているが声質はそっくりである。声だけを聴くとどちらがピーターかフィルか区別がつきにくい。しかしながらピーターのほうが声に張りがある風にも思える。(もちろんフィルコリンズのソロも大好きだが)

このアルバムの歌詞の印象としては婉曲表現等も散見され、さすがイギリスの中流階級という感じがする。

Nursery Cryme
1. The Musical Box
2. For Absent Friends
3. The Return of the Giant Hogweed
4. Seven Stones
5. Harold the Barrel
6. Harlequin
7. The Fountain of Salmacis

1曲目は背景となる物語があるので以下に書いておく 

ハミルトン・スミス(8才)は、シンシア・ジェーン・デ・ブレーズ-ウィリアム(9才)とクロッケー(ゲートボールの元になった競技)をしていた。シンシアは、ほほえみながら木槌を振り上げ、優雅にヘンリーの頭を打ち飛ばした。二週間後、ヘンリーの部屋で、シンシアは、彼が大事にしていたオルゴールを見つけ、それを開けると「オールド・キング・コール」が流れ出し、人間の姿をした小さな妖精が現れた。それはまさしくヘンリーであった。しかしながら彼は、長くはそこにいることはできなかった。というのも、彼が部屋に立っている間、心はこどものまま、体はみるみる年老いていったからだ。彼は、男性の生涯消えることのない欲望(性欲の婉曲)に捕らわれ、彼は、自分のロマンチックな望みを叶えるため、シンシア・ジェーンを懸命に口説いた。だが不幸なことに、不審な物音を聞きつけた彼の乳母が部屋にやってくると髭の生えた子供を見て、本能的にオルゴールを投げつけ、オルゴールもヘンリーの妖精も両方とも壊してしまった。

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