The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars by David Bowie
1972年リリースのDavid Bowieの「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mar」(邦題:ジギー・スターダスト) 正直BowieのアルバムはHeros、Hunky DoryかZiggy Stardustの3つで死ぬほど迷った。ただやっぱりこのアルバムがインストもなく、聞きやすいかなという思いから、本アルバムに決定。
David Bowieの代表作の1つで、日本でも有名なStarmanなども収録されているアルバム。 David Bowieが架空のロックスター「Ziggy Stardust」を演じ来たもので、彼は火星からやったきたバイセクシャルのロックスターという設定。 ジャンルはグラムロックでステージでの奇抜な衣装も多く、動画でぜひ視聴してほしい作品。
1曲目のFive years、2曲目のSoul Loveでドラムのリズムが耳に残り、裏拍が気持ちよく入ってくる。 1曲目と2曲目ではジギーは名乗ってはいない。アルバムを通して、彼の地球への降臨がわかる。1曲目においてあと5年で地球が崩壊するということが読み取れる。
3曲目のMoonage daydreamではじめて、I'm a mama-papa comin' for you ,I'm space invader「私は君たちのためにやってきた母であり父である、そして私は宇宙侵略者だ」と名乗っている。
4曲目、Starman 日本では何かのCMでも流れているくらい有名な曲。この曲は人間が友人に電話をかけて空からやってきたStarmanを見たことを伝えている曲。このStarmanは宇宙からやってきたロックスターのジギーのことを指しているのだろう。
5曲目、It Ain't easy ジギーがある女性と出会う曲。彼女はおそらくストリッパー。-”I’ve got the love of a Hoochie Koochie woman” Hoochie Coochie とは男女の性器の意味。
6曲目 Lady Stardust ジギースターダストのライブでの様子を描いた曲ととれるが、噂によるとT-rexのボーカルであるMarc Bolanに向けたなんだとか。(彼は29歳で亡くなっている。)
7曲目 Star ロックスターとして成功している場面が歌詞に書かれている。
8曲目 Hang on to yourself ジギーの女遊びについての曲。
9曲目 Ziggy Stardust ジギーのバックバンドメンバー(The Spiders)目線で彼のことを書いた曲。最後にはやりすぎて解散したという没落したジギーのことを後日談的に書いている
10曲目 Suffragette City 解釈が難しい曲。女性参政権運動家の町という意味らしいが、男色の語り手が相手より女性に気を向けるようになったという説。娼婦の町ということでジギーが女遊びに没落したという説。
いずれにせよDavid Bowie自身のセクシュアルへの自問自答的な部分が大きいことは否めない。
11曲目 Rock ‘n’ Roll Suicide これも解釈が難しい。 ロックンロールがジギーとともに死んでくのか、ジギーの死なのか ジギーを救おうとする者の希望なのか。 そしてジギースターダストという人格とデヴィッド・ボウイという人格の対話なのか。 リスナーによってかなり解釈が異なる曲。
David Bowieはこのジギースターダストのパフォーマンスで神格化され、頂点へ達した。しかしながら突如、ジギー引退宣言を行うこととなる。。。