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インテリアデザインの本質とは?


連日、少しずつ深澤直人氏の「ふつう」を読んでいる。一つ一つのエッセイが味わい深く、何度も同じところを読んでしまうため、なかなか進まない。

 面白い部分を抜粋する。「建築家のペーター・ツムトアは「自分は空気(Atomosphere)をデザインしている」といっている。・・・暮らすという事は雰囲気をつくる事だと思う。・・・住む人のセンスがいいと、その人がつくる雰囲気に、下手なインテリアデザインなど、太刀打ちできない。住んで、暮らさないと、いいインテリアデザインは出来ない。・・・・雰囲気のいい店だと、そこで物を買いたくなる。そこで食事をしたくなる。・・・

 もうひとつ抜粋。「椅子や家具をデザインする時も、心がけるのは、もはや「形」とか「自己表現」などでは、毛頭ない。いい雰囲気を醸し出すものかどうか、を問いながら、私はデザインする。・・・デザイナーは、物だけをデザインしてはいられない。暮らしという全体の「雰囲気」をつくらなければいけない。

 この本、デザインの教科書ですね、ほんと。どうしても普段、クライアントを喜ばせようと又はみっともないものを作りたくなくて、物にフォーカスしてしまっている気がする。挙句の果てには、きれいなものを作れば、周囲にも波及するはずなどと、無理やり理屈をでっちあげる。よく考えないといけないと反省。




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