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絵本『どうぞのいす』うさぎさんに学ぶ ナッジ理論の実践

愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。

地方で子育て・教育・地域に関わって生活している企業経営者です。


絵本「どうぞのいす」の主人公のうさぎさん。
・原っぱに椅子を置く
・椅子の横に「どうぞのいす」と書いた立て札を立てる
・椅子を起点に「どうぞ」の連鎖が起きていく
こうした仕掛け人的な行動が、企業経営者として、とてもシンパシーを覚えます。

ちょっとしたアイデアで人々に行動変容を起こさせ、世の中がポジティブな方に動いていく。
こんなに素晴らしいことはありません。

行動経済学にナッジ理論というものがあります。

ナッジ理論とは、行動経済学の一分野で、人間の行動心理を利用して、人々の行動をそっと後押しする理論です。
ナッジ理論の主な特徴は次のとおりです。
人間の心理的傾向や行動パターンを利用する
選択肢を制限することなく、当人にとって気分よく、よりよい選択を促す
命令することなく、コストをかけずに実行できる
ナッジ理論の提唱者は、アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラー教授と法学者キャス・サンスティーン教授で、2008年に書籍「NUDGE 実践 行動経済学 完全版」を出版しました。

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具体的な例として「便器のハエ」が有名です。男性用小便器にハエのシールを張り付けることで、おしっこをするときに何となく的当てしたくなる心理状態となります。その結果、便器の外への尿こぼれが減少し、清掃費が減らせたという実績があります。

ここで大切なのは、対象者に意図を汲み取られないようにすることです。
何かの目的に誘導されていると感じると、人は不快に感じますからね。
その点でうさぎさんのナッジは素晴らしいと思います。
私は一企業経営者として、うさぎさんを尊敬し、またナッジ理論の効果的な実践を称賛したい気持ちでいっぱいです。

ビジネスや地域活動の中で、自分もどうぞのうさぎさんになれたらなと思います。

それでは!

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