自分の価値を自分で下げていませんか?

私の身近で起きた2つの事案があります。
どちらもその人の価値を自分自身で下げてしまうものです。
大人として、社会人として、特に若い方に知っていただきたい内容です。


約束時間は破るな

まずひとつ目。
約束を破ること。約束にもいろんなものがありますが、ここでは「人と合う」という極めて基本的な約束のことです。
経営者さんや人事の方なら、経験があると思いますが、面接の時間に相手が来ないという、いわゆるドタキャンというやつです。
今回は前日に連絡があったものの、そのための準備時間や他の予定をいれられない、といった制約が発生します。
こうした一方的な約束の変更には謝罪やこちらが納得できる理由を伝えるものです。
もちろんこちらからそんなものは求めません。
が、相手のことを考えられる人なら、言われなくても理由と謝罪の言葉を述べるでしょう。
相手の時間を奪った、という認識が必要です。
それができなかった時点で、その人の採用については結論がでます。
書類選考では見えないことが、実際の挙動で見えてきます。
能力が高くても、誠意のない人はダメですね。
当社に反省点があるとするなら、その人にしてみれば約束を反故にしても構わない程度の会社だと認識されていることです。一朝一夕に改善できるものではありませんが。

お気持ち優先は止めよ

2つ目、職務中にネガティブな感情をコントロールできないこと。
カイゼンのため、責任感をもって仕事に取り組む人がいます。このタイプの人はいい加減な仕事の仕方をしている人に厳しい目を向けており、あたりも強くなりがちです。相手への伝え方を配慮する必要はありますが、会社の成長や顧客サービスの向上のためには必要なことです。
問題はこの責任タイプの人に職務上の注意・指導を受けることを
「自分への攻撃」
と捉えて、感情をあらわにしてしまう人です。
人間なので誰しもムカッとかイラッとすることはあります。
本質的な問題は、「自分のお気持ち」が最優先となり、何も耳に入らなくなってしまうことです。
その結果、仕事は熟達せず、職場の人間関係も悪化させてしまい、自分に残るのは損失のみです。しかもそのことを自覚できないため、負のスパイラルに足を踏み入れてしまいます。
みなさんの周囲にもこのような人はいませんか?
こういうオジサン、オバサンには誰も何も言ってくれなくなります。
めんどくさいですから。
素直さの無い人はホントに大損します。

注意してもらえるのは貴重な機会

今回、「特に若い人に」伝えたいと思って書きました。
若い人は柔軟で、変化できるからです。
もちろん歳を重ねても、成長・変化することは可能です。
しかしそれには条件があります。
若い頃から自らの意思で成長・変化をし続けていることです。
周囲の年長者からガヤガヤ言われて鬱陶しく感じることがあると思いますが、そのなかから意味や価値を見出すのも自分の力です。
でも厳しいことを言う人が少なくなりました。
当然です。
厳しく言えば、パワハラと言われるので、責任ある人は口をつぐみます。
私がいう厳しいとは正論のことです。
自分が認識できていない現実を知らしめてくれる正論です。
しかし正論を理不尽と受け取られがちです。
正論を言う人にしてみれば、
「ホントは言いいたくないんだけど」
が本音です。
言ってもらえるのは貴重なことです。
そしてその貴重なチャンスがあるのは若い時だけです。

まとめ

今回は自分の価値を下げないための最低限のこととして
約束時間は破るな
・お気持ち優先はやめよ

の2点を、ビールを飲みながら、感情のコントロールができない状態でお伝えしました。


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