闇金ウシジマくんで感じる世の中の闇
ウシジマくんに出てくる登場人物の幼少期が描かれるシーンがいくつもありますが、そんなのを見ると、自分がいかに恵まれた境遇で育ってきたかを感じずにはいられません。
両親が絶えず喧嘩していたことは子供ながらに非常に嫌でしたが、衣食住に困るとか、ヤクザみたいな人がウチに来るとかありませんからね。
私が生まれる前、父が商売で失敗し、厳しいときはあったようですが、少なくとも私の記憶の中では、人並みのことは大抵やらせてもらえましたし、家計がネックで進学できないとかもなく、客観的に見て、恵まれた家庭でした。
ウシジマくんの世界では喧嘩の領域を超えた殴り合いや凶器を使った暴力、売春や薬物乱用など犯罪行為が日常茶飯事で、それが世代を超えて連鎖しています。
ベースには貧困があり、他者から奪い取ることもあれば、自ら浪費してにっちもさっちもいかない状況の人間たちがたくさんいます。沼にはまり込んで抜け出せなくなり、ヤクザに絡んで命を落とす人、殺される人もいます。
私の生活圏からは想像もつかないというか、視界に入ってこない世界です。
でも、こういう現実も自分の知らないところであるのかなとも思います。
ウシジマくんを読んでから、世の中のリアルな事件や事故のニュースを見ると、事件の裏側にある背景や、事故扱いになっているけど本当は事件なのでは?といった想像が働いてしまいます。
子供時代の育つ環境はその後の人生の幸福度に強く影響します。
自分に何ができるというわけではないですが、少なくとも日本の子供たちが不幸な道に進まないよう、何とかならないものかなとウシジマくんを読むたびに重い気持ちになってしまいます。
私は会社経営をしているので、その道でまっとうに一生懸命やるしかありませんね!
今日もがんばるぞ!