学校に欲しいもの エアコン、情シス、グリーン
愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。
ボランティア活動で中学校に行ってきました。
主に大学生ボランティアさんが中学生に学習サポートをするというものです。
この活動は15年ほど続いているとのことです。
今回初めてお邪魔しました。
学校や塾とは違って、雰囲気が柔らかい感じで、とても落ち着いた印象を受けました。
私はこの活動をしているグループを統括するような立場にいますが、まずは現場を見てみたいと思い、参加させて頂きました。
今回は図書室を利用していました。
この図書室もボランティアさんたちが本の整理や選別を定期的に行っており、子供たちに向けての想いが乗っているという印象を受けました。
書棚は私が想像していたよりもずっと少なく、読書スペースを広く、ゆったり取ってありました。
教室よりもこちらの方が居心地が良さそうで、私なら丸一日そこで過ごすことができそうだなと思いました。
エアコン
今回の活動は図書室を利用しましたが、学校側としては極力、地域活動用の部屋を利用してほしいと考えています。
活動日が土曜日であり、また図書室のある棟が職員室から離れているため、校舎の施錠管理がしにくいのです。
地域活動用の部屋は外部から人が入ることを想定した造りになっており、上記のような問題をクリアしているのですが、エアコンがないのです。
9月に入ったとはいえ、日中は暑く、今日などは35℃に達しています。
勉強できる状況にありません。
それゆえ空調が効いて、スペース的にも申し分のない図書室をお借りすることになります。
つい数年前までは通常の教室にすらエアコンがありませんでしたから、それを思うと、自治体も予算を投入するようになってきています。
ここで満足せず、さらに充実させて頂きたいものです。
情報システムのエキスパート
GIGAスクール構想が進んで一人1台タブレット、校内のWi-Fi環境は整備されたものの、積極的に活用されている感じはありません。
今回の学習サポートを見ても、昔ながらのワークブックの問題を解くスタイルでした。
せっかく校内での学習サポートなのですから、デジタル教材を使わない手はないと思います。
これについてはハード面はすでに整備されています。
破損や紛失といったトラブルを起こしたくないのだと思いますが、もう少し生徒が自由に使えるようにしてあげてはどうかと思います。
サポート側もIT機器を駆使できたらよいのに、と思いました。
我々のような外部の人間は学校のWi-Fiを利用することはできません。
セキュリティ上、学校のWi-Fiをフリー化するのは問題がありそうですが、何か良い方法はないものかと思います。
基本的に学校設備の管理は先生たちが行っていますが、先生とは別にIT関係の専門職員を置くなどして、ソフト面もしっかり支える環境を整えて頂きたいものです。
グリーン
図書室が居心地のよい雰囲気になっていることは先述のとおりです。
しかし何か足りないとも思いました。
それはグリーンです。
学校空間は外部は花や草木が植えられていますが、室内はほとんど植物がありません。
設置スペースがなかったり、管理の手間を考えると、生の植物は難しいと思います。
以前、私の会社をリフォームした際、フェイクグリーンを取り入れてみました。それによって癒される感じがあります。
最近のフェイクグリーンは精巧にできており、一見すると本物のようです。
イケアなどで安価に手に入れることができます。
また壁に鋲で設置できるものもあり、スペースもとりません。フェイクならではです。
学校空間は伝統的に「質実剛健さ」のようなものが尊ばれているのか、殺風景だと感じます。
校舎をモダンに立て直すことは多額の費用もかかり現実的ではありませんが、ちょっとした費用と工夫で、学校特有の殺風景な雰囲気を軽減できるような気がしています。
私は現在、ボランティアとして学校に関わり、また提言することができる立場です。
また生徒自身も、自分たちの居場所という意識をもってもらい、生徒会から我々にアイデアや要望をぶつけてもらうのも良いことだと思います。
自治体もコミュニティスクールを推進していますので、小さなところから学校と地域が連携できる関係を築いていきたいものです。
それでは!
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