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ストックビジネスとフロービジネスの組み合わせ

愛知県のリサイクルカンパニー
豊アルケミー株式会社 代表の桐山です。
子育て・教育・地域に携わって生活している企業経営者です。


自社のビジネスモデルを見直しています。
当社のこれまでのビジネスのスタイルは金属スクラップの発生元である取引先工場への定期回収のため、大きな変動はありません。
取引先を毎年積み上げていけば、売上・利益が年々アップしていきます。
実際、そのようになってきました。
既存顧客を大事にしていれば、なかなかカタイ商売ではあります。
工場にとってインフラ的なサービスを提供しているため、電気や水道などの事業に近いものがあります。
そういう点では「ストックビジネス」と言えると思います。
反対に、常に新規顧客を獲得しなければ売り上げが立たないという商売を「フロービジネス」と言います。
会社のリソース的な問題と私ののんびりした性格的な問題?により、フロービジネスに対して距離を置いてきました。
しかしながら、最近はそうも言ってられないなあと思うようになってきました。
ストックが思うように伸びなくなっているのを感じることが理由です。
取引先は年々増えておりますが、各社の生産量が低下傾向にあるためです。金属スクラップの発生量は当然ながら生産量に比例します。
件数は増えても、量が減り、プラスマイナスゼロという状況が発生しています。
当社の取引先の多くは自動車部品の製造に関わっていますが、2024年の生産台数は前年に比べて、かなり落ち込んでいることが下記のデータから分かります。

これまで優良だと思われていた企業も、生産量の減少、原材料・光熱費の高騰、賃上げによって、かなり苦しい状況に追い込まれているのを、リアルに感じています。

こうした状況を前に、当社のこれからを見据えたときに、私としても従来通りのスタイルで続けることはできないと判断しています。
そのため、従来のように、のんびりストック顧客を見出すということを続けていては会社の衰退となってしまいかねません。

フロービジネスのメリットとして「短時間で幅が広がる」ことがあります。
メディアで言えば、noteやYouTubeはストック的で、過去の投稿や配信が時間が経ってから見られます。(バズることもありますが)
それとは逆にXやinstagramなどはフロー的で、投稿の内容次第で一気に広がることがあります。
当社の事業は「現物」を動かしますので、情報のようにいきなり量が増えることはありませんが、間口を広げるようなフロー的方策は必要だと考えています。当社の事業は知られていませんからね(笑)
その中で、長期に渡ってお取引いただければと思っています。
採用についても同様のことが言えます。

当社のことばかり書いてしまいましたが、業界によっては常に新規顧客を追い続ける仕事もあります。
大変なプレッシャーだと思いますが、その中にストック的に要素を盛り込んでいく必要があると思います。
コストコやアマゾンは年会費をもらうことでキャッシュリッチな経営を作り出しています。
みなさんのビジネスの中で、安定的な売上につながるものはないか?
自分の経験や業界の常識にとらわれず、じっくり思考してみる価値はあると思います。

それでは、今日も一日良い日でありますように!

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