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機械的に仕事を進める

愛知県のリサイクルカンパニー
豊アルケミー株式会社 代表の桐山です。
地方で子育て・教育・地域に携わって生活している企業経営者です。


知り合いの個人事業主さん(大工業)のお悩みを聞きました。
・急ぎの仕事を複数受け入れてしまう
・馴染みの客に値上げを言い出せない
私も会社経営をしていて、この心情は分かります。
しかし、これによって先に受けていた仕事の納期が遅れたりするのは論外ですし、利益を減らして会社経営が立ち行かなくのでは本末転倒です。

時間は有限であり、作業スピードも限度があります。また複数の現場を抱えることで移動時間のロスも大きくなります。
理屈の上では、当人も理解できるものの、いざ頼み込まれるとノーと言えなくなってしまいます。
私が彼に助言したのは、
『自分の気持ちが判断に影響しないような手続きを踏むこと』
です。
スケジュールに関しては、同時に2つの現場を受けない。
もし受ける場合には、希望納期通りにできないことを、あらかじめ書面で提示しておく。
値付けに関しては、粗利を原価に対して◯%と決めておき、それを下回る値引きを求められるなら断る。
といったように、判断基準を定めておくことです。
とはいえ、お客さんを前にすると、ブレてしまいがちです。
できればこうした判断を他人に任せてしまい、機械的に進めたほうが良いでしょう。
自分だけだとどうしても、お客さんの顔がよぎり、合理性のない判断をしてしまいがちです。
・顧客の要望に応えられない自分を責める
・今の自分があるのは、この顧客のおかげだ
しかしよくよく考えなければならないのは
・安いから
・無理が通るから
という点で顧客にコントロールされている可能性があるということです。

まとめると
・仕事を受ける条件を明確にしておく
・条件を機械的に運用し、自分の感情をさしはさむ余地をなくす
ということです。
スタバに行って、値切る人などいませんよね。
もし値引きして差し上げたいのであれば、最初から値引き分を見込んだ見積もりを出して、値引き要請があれば、設定範囲ないで値引きすることです。
まけてあげることで、相手が「勝った」と思わせるのも販売テクニックだと思います。
根拠なく「負けてくれ」という人も大勢いますからね。

それでは!


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