ありのままで本当にいいの? TPOに合わせて役割を意識し、キャラ、モードを切り替える
こんにちは、愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。
自分の中に様々な面があります。
会社の代表者
上司
営業マン
担当者
夫
父親
町内の住民
先輩
後輩
同級生
ボランティアの一員
元PTA役員
買い物客
など、ざっと思い浮かべるだけでもたくさん出てきます。
自分の見せる顔や役割が変化していると言えるわけですが
相手によって私の見え方が違うとも言えます。
しかも自分の意思と関係があったり、無関係だったりです。
また同じ役割でも微妙にキャラ設定も変わります。
例えば、
私には「父親」という役割があります。
大学生、高校生、中学生、幼稚園の子供がおり、同じ父親でも、子供に合わせてしゃべり方や接し方が変わります。
私という一人の人物が、同じ役割でも、相手によってコミュニケーションのスタイルが変わります。
このパターンでは無意識に自分の中のキャラが変わっています。
同じ相手でも時と場合によっては、モードを切り替えて接するときがあります。
上司として、スタッフに注意や指導を行う場合には、あえてシリアスな表情や低めの声色を出すことで、事の重大さを伝えます。
誰もが無意識におこなっていることですが、
TPOに合わせて役割を意識し、キャラ、モードを切り替えることができるかどうかで周囲の評価はずいぶん変わってきます。
私は今の仕事を始めた当時、営業をする必要がありましたが、私に営業の基本やノウハウを教えてくれる人はいませんでした。
その頃は自分の会社と同じような家族経営的な規模の会社を飛び込み訪問をしていました。
そのときの格好は「作業着」です。
別に問題はなかったと思います。
実際、作業の合間に営業に行っていたので、あえてそうした格好にしていたわけではありません。
また若い兄ちゃんが頑張っている感や親しみも感じてもらえたと思います。
今は基本はスーツですが、TPOに合わせて上着は制服(作業着)にして営業に行くこともあります。
行政のトップ、大企業のトップも災害やトラブル対応時は制服(作業着)を着て、記者会見に臨んでいるのを見たことがありますが、まさにキャラ設定であり、現場感を示すことが重要な場面は数多くあります。
見た目のキャラ設定は簡単ですが、話し方や態度を変化させるのは、なかなか難しいかもしれません。人によっては心理的に抵抗があるのかなと感じることもあります。
お客様相手にハキハキと受け答えできない
笑顔を見せられない
声のトーンを変えられない
それは、ありのままですか?(笑)
一個人であれば、ありのままでよいのですが、
職務上の役割を全うする上で、「ありのまま」は通用しません。
「ありのまま」を通すのは、相手への思いやりに欠け、非常に頑固な態度だと私は思います。
「私はこういう人間だから分かってよ」とわがままを言っているのと同じです。
ありのままでは、残念ながら変化・成長がありません。
本来、人間は自分の変化・成長に喜びを感じるものだと思います。
「ありのまま」はそれに蓋をして、自分の可能性をあきらめてしまう態度です。
「ありのまま」思考を脱却する方法
それは様々な人と接することです。
人は人でしか磨かれない、と私は先輩から教えて頂き、全くその通りだと感じています。
固定化した人間関係の中で生きていると、自分の凝り固まった「ありのまま」から脱却できず、知らず知らずのうちに困った人として周囲から認定されかねません。
私はボランティアへの参加をおすすめします。
相手の視点に立って物事を考えられる機会が得られるからです。
自分の価値に気付くこともできます。
そしてそこで評価され、役割を与えられるなら、ぜひ受けるべきです。
そこでの成長は仕事や人生に活かされるはずです。
とはいえ、ここでもありのままを貫いていると参加している意味はないですけどね。
それでは!
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