ごみ捨て場にイノベーションを
このゴールデンウィークは断捨離と買い物でゴミがいっぱい出ます。
町内のゴミ捨て場に行くたび、何とかならんもんかなと思っています。
何か私自身の中で解決策がハッキリ見えている訳ではありませんが、いくつかのアイデアは浮かんできます。イノベーションと題していますが、最先端のテクノロジーなど恐らく必要なく、既存技術や手法の組み合わせで改善することは可能だと考えています。
おそらく私以外の地域住民も何かしら感じたり、考えたりすることはあると思いますが、声をあげることなく、旧態依然のままでやり過ごしてしまっています。
今回は私の頭の整理と共に、もし何か良い先行事例があれば教えて頂きたいなと思っています。
ゴミ捨て場視点での地域の特徴
戸建住宅が多く、集合住宅は2階建ての小規模なものがいくつかあるくらいです。
世帯数としては70世帯ぐらいでしょうか。
高齢者一人世帯、子育て世帯が多いと思います。
近所の方の名前は分からなくても、顔はなんとなく分かるような距離感です。
一番の問題はカラス
カラスは生ゴミが入っていると破って中身を出します。
当然散らかります。
対策としてネットを掛けていますが、めくられて終わりです。
カラスは頭がよいので、物理的に遮蔽する必要があると思います。
散らかったゴミは当番さんが始末することになっていますが、かなり負担だと思います。
2番目はゴミ出しの時間指定
今は7:30〜8:30という短い時間です。
カラス対策、他所からの持ち込み防止が理由だと思いますが、あまり現実的ではありません。
厳密に管理されているわけではありませんが、都合の合わない家庭も多いことでしょう。
前日の夜から捨てることができれば、利便性はかなり高まります。
3番目はゴミの種類指定
ゴミの種類によって出して良い日が指定されています。
たとえば可燃ごみは毎週火曜日と金曜日、空きビンは毎月第2火曜日、といった具合です。
最も多い可燃ごみは毎日でも捨てられるのが理想です。
いつ、どんなゴミを出しても大丈夫、というのが理想ではあります。
4番目、ゴミ出し困難者
高齢者などゴミ出し自体が困難な人の対応は近い将来必要になると思います。
これは「ゴミ捨て場」ではなく、別の対応が必要になります。
5番目、回収作業の生産性
今はパッカー車が使用されています。
車自体は優れた性能を有していますが、ゴミ袋を作業者が一つ一つ手で投入する必要があります。
ベテラン作業者はゴミ袋を持った時点で、怪しいものが入っているかどうか判別できるそうなので、フィルタリング機能としての意味合いもあるようですが、労働者が不足すると言われるなか、こうした作業に従事する方が今後、減少する可能性があります。
少人数で可能な回収方法を考えていく必要があります。
自分の本業と課題が似ている
私の本業は金属リサイクル業です。
いわゆるゴミを扱っているわけではありませんが、相通じるものがあると感じています。
弊社は自動車部品メーカーで発生する金属くずを回収し、自社で選別加工し、再生メーカーへ送る、という仕事をしています。
卸売業に分類されていますが、仕事の中心は実は
物流=ロジスティクス
と言えます。
一般家庭から排出されるゴミをロジスティクス的に捉えると大きく4つの段階に分けられると思います。
・家庭内
・家庭からゴミ捨て場
・ゴミ捨て場の回収
・処分場
ロジスティクスが上手く流れるひとつのポイントが
規格化
です。
アマゾンで注文した小物が分不相応なサイズの段ボール箱に入って届けられるのは、物流倉庫や配送トラックで効率を高めるために必要な措置です。
また海運で使用される20フィート、40フィートコンテナも同様です。海運コンテナは20世紀最大の発明のひとつとされているぐらい、物流効率のアップに貢献しています。
ゴミ廃棄用のコンテナを規格化し、さらに
脱・人力
アームロール車やユニック車などの一般的な産業車両を活用して、コンテナごと運搬し、積込みの手作業を無くすことです。
この方法は産業廃棄物の収集運搬方法として、ごく一般的なものですが、地域のゴミ捨て場では見かけません。おそらくゴミ捨て場のスペースの問題なのだと思われます。
最後に
配送ロボやドローンを利用した無人ゴミ回収
これはまだ技術的にも法的にも難しいと思いますが、すでに検討されているでしょう。
ほら、やっぱり!
長期的にはハード対応、短期的にはソフト対応
ハード対応は多額の初期投資が必要です。
また住んでいる地域だけで完結する話ではなく、自治体全体での取り組みが必要です。
今、直近で困っているカラスや当番問題は町内会費で有償ボランティアをお願いするのが、早くて確実かと考えます。
まとめ
今日は私にしては、かなりの大作になってしまいましたね。しかも目次まで付けちゃって。
それだけ思うところがあり、また地域の皆さんのために何か役に立てればと思っております。