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イチ押しの企業『小松マテーレ』

こんにちは、愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。


旅には思わぬ出会いがあります。
当初の目的になかった
運命的な出会いは
自分自身に多大なインスピレーション
もたらしてくれます。

今回出会ったのは
石川県金沢市のひがし茶屋街に
家族旅行で訪れたときのことです。


我々は
米粉のパンケーキを提供している
cafe多聞(たもん)
を目指していました。

米粉のパンケーキかというぐらいのふわふわ感で
初めての触感だったかもしれません。
パンケーキそのものはバターの風味が効いており
生クリームやアイス、あんことの相性は抜群でした。


食事を済ませ、私が支払いをしている間、家族は先に向かいの
宇多須神社に行ってもらうことになっていました。

しかし、家族の姿は神社にはありません。
支払いはすぐ済ませたはずなので、姿が見えなくなるということはないのですが、どこにもいません。
ふと、cafe多聞の隣のオシャレなお店のドアから人影が見え、
私の家族のような気がしたので
隣のお店をのぞいてみると、
なんと全員いるではありませんか!


雑貨屋さん、というイメージできれいな布やバッグなどがディスプレイされています。
ちょうど妻が店員さんから売り物の説明を受けておりました。
聞けば、化学繊維のメーカーがお店の親会社で、
メーカーで実際に製造されている素材を使用して
スカーフやバッグを作っているとのこと。

とてつもなく軽い生地
とてつもなく撥水力のある生地
サッカーグラウンドの芝を保護するシート
など機能性の高い素材をしており、さらに見た目も美しく
独自の製品を創り出しています。
一見するだけでは、機能性については分からないため、
店員さんが
作られたいきさつ
細かな技術
端材の活用

など、ひとつひとつ丁寧に説明をしてくれます。
中には製造プロセスで発生する廃棄物を活用した保水力の高い
土壌資材もあり、観葉植物の鉢として売られています。

店内の中央に置かれたメインテーブルは店の雰囲気とは似つかわしくない感じの
錆と油で汚れたスチール製の台にガラスの天板を乗せて作られたものです。

もともとは工場で使用されていた記事を作るための製造装置ということで、柔らかでカラフルな店舗イメージの中にも、祖業であるものづくりへのプライドを感じます。
またこの装置から重厚さや職人気質的な雰囲気が醸し出され、カッコよいのです!
「まてーれ」のストーリーの原点と言ってもよい存在だと感じます。

お話しを聴けば聴くほど、非常に技術力が高い会社なのが伺えます。
どこかで見た会社名だと思い、店員さんに聞いてみると
我々が北陸道を通って金沢に来るときに見た高速道路沿いの大きな工場でした。

私はこの「まてーれ」というお店に偶然入ったことで
自分の会社でやりたいと想い描いていることを
お手本として具体的イメージを見ることができました。

昔は名前が違ったような気がして、後から調べてみると
以前は「小松精練」という社名でした。
重厚で信頼感があり、また地元でも長らく親しまれてきた社名だと想像しますが、若い方からすると古臭さや垢ぬけなさが感じられます。
2018年に社名を「小松マテーレ株式会社」に変更されています。
こうした社名の変更は、
きっと未来に向けて
会社のブランド価値の向上
を目指したものだと思われます。
社名の変更だけでなく、
Art in Technology
技術と感性の融合が新たな感動を創り出す
をテーマに
まてーれのような個人向けのショップを展開や、
環境に配慮した取り組みや製品を生み出すなど
具体的に世の中に打ち出すことで
並々ならぬ意気込みが感じられます。

これは想像ですが
化学繊維を製造している会社ということで
脱炭素や脱プラという視点では、世間の風当たりが強く
従来通りのことをやっていては行き詰まる不安が
あったのではないかと思います。
環境との共生を経営の新たな軸として
今の姿に変化していったのでしょう。


今回の旅先で
私の会社が目指しているイメージを見ました。
私がやってみたいと考えていることを
現実に取り組んでいる会社があります。
扱っているもののカテゴリーは異なりますが
目指しているものは一緒だと感じ、
大変学びの多い旅となりました。
引き続き、注目していきたい企業さんです。

それでは!


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